BMW X1新車情報・購入ガイドの目次
クリーンディーゼルエンジン搭載車導入は見送り
新型BMW X1 に搭載されているのは、新世代モジュラーエンジン。18iには、1.5L直3ターボで136ps&220Nmを発揮。20iには2.0L直4ターボが搭載され192ps&280Nm、25iは2.0L直4ターボで231ps&350Nmをアウトプットする。こうしたSUV には、トルクが太いディーゼルエンジンが合う。2シリーズグランツアラー に搭載されている2.0Lディーゼルエンジン の搭載も期待したいところだ。
こうしたSUV車は、背が高く顔も大きいことから空気抵抗も悪く燃費も悪くなりがち。そのため、新型BMW X1は、フロントエプロンのサイドエアインテークに配置されたエアカーテン、リヤスポイラーにはエアブレードなどを採用。クラス最高レベルの空気抵抗係数(Cd値)0.29を実現した。その結果、燃費値はxDrive20iが14.6km/L、xDrive25iが14.3km/Lという低燃費を実現した。両モデルとも、「平成27年度燃費基準+10%」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」を達成し、エコカー減税対象モデル。自動車取得税が40%、重量税が25%減税される。また、翌年度の自動車税も50%減税となり一定の顧客メリットを提示できている。X1 sDrive18iの諸元値は国土交通省に申請中だ。
新型BMW X1の安全装備に関しては、一定水準以上を確保。自動ブレーキを含無安全装備ドライビング・アシストを全車に標準装備。車線逸脱警報や、歩行者検知式自動ブレーキ機能をもつ。ただし、全車速追従式のアダプディブクルーズコントロールは、一部車種にオプション設定となっている。
装備系では、車載の通信モジュールを利用したBMWコネクテッドドライブ・スタンダードを標準装備。この機能は、エアバッグが展開するような深刻な事故が発生した場合、車両から自動的にSOSコールセンターに接続。コールセンターへの音声接続と共に、車両情報をはじめ、車両の位置情報や衝突状況、エアバッグの展開状況、といった情報もデータとして同時に送信されるため、ドライバーが事故の衝撃で意識を失っている場合でも、的確かつスピーディーな救急対応が可能となる。ドライバーや同乗者のもしもの時に頼りになる機能だ。コンパクト モデルでありながら、こうした高級車などにも搭載されている安全装備を装備しているのは、ユニークな存在といえる。
AWDのxDriveは2.0Lターボになるが、価格は1.5LターボのFFに比べ約80万円高に
さて、BMW X1の価格はX1 sDrive18iで3,850,000円。ライバル車より、やや高めの価格設定に見えるが、LEDヘッドライトやナビ、自動ブレーキなどが標準装備化されているので、装備を考えるとやや安めの価格設定ともいえる。ただ、FRからFFになりコストが下がったはずなのだが、先代のX1とほぼ似たような価格というのは、少々微妙。また、エントリグレードでも装備を充実させているのに、なぜかアダプディブクルーズコントロールがオプションだったりする。しかも、ヘッドアップディスプレーとセットで155,500円と高価だ。そのため、実際は400万円くらいからのモデルだと思ったほうがよい。
グレード選びは、2.0L直4のクリーンディーゼル車が投入されてからがベストだろう。2シリーズグランツアラーにも使われているクリーンディーゼルは、非常にスムースで優れた燃費性能をもつ。X1にピッタリなエンジンだ。日本に導入されれば、エコカー減税免税レベルになるので、減税メリットも大きい。さらに、ガソリン車はハイオク仕様になり、クリーンディーゼル車は軽油なので燃料費が30円/L以上違うからだ。
ガソリン車で選ぶ場合、まずAWDかFFかという選択になる。最近では、こうしたSUVであってもFF車が売れる時代。セダン感覚で選ぶ顧客が多い。降雪地域に住んでいるとか、ウインタースポーツを楽しんでいるという人以外は、FFでも十分だ。価格も2.0LターボになりAWDになると、ザックリ80万円も価格がアップする。FFだとエンジンが1.5Lのターボで220Nmと余裕があるとは言えないが、普通に使うのなら十分な出力といえる。
2.0Lターボは、出力違いで価格差が大きく異なる。出力が192psから231psになると、やや装備差があるもののこちらもザックリ80万円くらいアップする。X1 xDrive25i M Sportになると5,910,000円にもなる。ひとクラス上のX3 xDrive20iと同じ価格になる。231ps仕様は、やや高価な印象が強い。
グレード選びは、やはりMスポーツがお勧めだ。日本マーケットでは、エアロパーツを装備しスポーティなスタイルにしたグレードが高い人気となる。BMWも同様で多くの車種でMスポーツが高い人気を得ている。この傾向は、中古車マーケットでも同じ。そのため、Mスポーツのリセールバリューは非常に高い。FFモデルでは、エントリグレードと46万円差となっているが、短期で売却する場合、この差がほとんどなくなる可能性もあるからだ。グレード選びに迷ったら、Mスポーツを買え! BMW車選びの鉄則とも言われている。
BMW X1価格
・X1 sDrive18i ¥3,850,000
・X1 sDrive18i xLine ¥4,130,000
・X1 sDrive18i M Sport ¥4,310,000
・X1 xDrive20i ¥4,730,000
・X1 xDrive20i xLine ¥4,920,000
・X1 xDrive20i M Sport ¥5,110,000
・X1 xDrive25i xLine ¥5,690,000
・X1 xDrive25i M Sport ¥5,910,000
BMW X1燃費、スペックなど
代表グレード | BMW X1 xDrive20i M Sport |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,455x1,820x1,600mm |
ホイールベース[㎜] | 2,670㎜ |
車両重量[kg] | 1,660kg |
総排気量[cc] | 1,998cc |
最高出力[kW(ps)/rpm] | 141kW(192ps)/5,000rpm |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 280Nm(28.6kgm)/1,250-4,600rpm |
ミッション | 8速AT |
JC08[km/l] | 14.6km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 5,110,000円 |
発売日 | 2015/10/24 |
レポート | 編集部 |
写真 | BMW |
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