スズキ フロンクス VS ホンダWR-V 200万円台SUV選びに後悔・失敗しないための徹底比較・評価

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【対決】2026/01/22

スズキ フロンクス VS ホンダWR-V徹底比較!200万円台のコンパクトSUV

 

高価なハイブリッド車を中心に、爆発的な人気を得ているSUV。ただ、その一方で、安価な価格重視のニーズも顕在化。主流とはいえないものの、価格競争力をもつコンパクトSUVが「売れる」と判断したメーカーも登場している。

こうした流れを受け、2023年12月にホンダはWR-V(DG5系)を投入。ガソリン車だけの設定だ。そして、2024年10月にはやや遅れてスズキがフロンクス(3S系)の販売を開始。どちらも、安価な価格を実現するために、インドで生産される日本へ輸入されているモデルだ。

ただし、装備などは両車考え方がまったく異なる。WR-V(DG5系)は必要十分なシンプル装備。フロンクス(3S系)は、日本専用装備まで用意したフル装備仕様。考え方は異なるものの、両車コストパフォーマンスに優れているのが特徴。

今回はコスパに優れるインド生産コンパクトSUVである、WR-V(DG5系)とフロンクス(3S系)を徹底比較する。新車購入に失敗・後悔しないために役立ててほしい。

 

スズキ フロンクス(3S系)の特徴

スズキ フロンクス(3S系)
スズキ フロンクス(3S系)

 

スズキ フロンクスは、2023年にインド、中南米、中近東などの国や地域で販売を開始したグローバルSUVだ。日本市場には2024年10月に導入されている。

日本専用仕様は、インド仕様にはない4WDや最新予防安全システムを搭載している。インド生産だが、日本市場に徹底して合わせたモデルとして開発された。

 

フロンクスの外観デザインは、伸びやかなルーフラインが特徴で、欧州で人気のクーペスタイルを取り入れている。ダイナミックな印象が際立つ一方で、全高は1,550mmに抑えられており、多くの立体駐車場に対応できる点は特筆すべきポイントである。

 

インテリアは、ブラックとボルドーの2トーンカラーでコーディネートされ、上質な雰囲気を演出している。レザー調パーツに加え、パールブラック塗装や高輝度シルバー塗装を多用し、力強さ・上質さ・洗練された印象をバランスよく融合させている。

 

フロンクスは、フロントおよびリアシートともに高い静粛性を実現している。ダッシュパネルの板厚を最適化し遮音性を高めたほか、吸遮音性に優れる素材の隔壁をフェンダー内に配置。これにより、高周波の雑音を効果的に低減し、質感の高い室内空間を生み出している。

 

搭載しているパワートレインは、マイルドハイブリッドシステムである。1.5L直列4気筒自然吸気エンジンに、モーター機能付発電機とリチウムイオンバッテリーを組み合わせたものだ。トランスミッションには6速ATを採用。駆動方式は2WD(FF)に加え、日本仕様では独自に4WD車を設定している。

運転支援機能では、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた「デュアルセンサーサポートブレーキII」を標準装備。車両や歩行者、自転車、自動二輪車の検知に加え、交差点での検知にも対応するなど、先進的な予防安全技術が採用されている。

3S系フロンクスの車両本体価格は、2,541,000円(2WD)~2,730,900円(4WD)だ。

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ホンダ WR-V(DG5系)の特徴

ホンダはWR-V(DG5系) フロントスタイル
ホンダWR-V(DG5系)

 

ホンダWR-Vは2023年12月に販売された。「すべての人が安心して運転できるSUV」を目指して開発されたモデルである。ドライバーの「走る・曲がる・止まる」といった意思に対し、的確に反応するハンドリング性能や車体の安定性、快適な乗り心地を追求している。

 

WR-Vのコンセプトは「VERSATILE FREESTYLER(バーサタイル フリースタイラー)」。「バーサタイル」は多様なライフスタイルやニーズに柔軟に適応できることを意味する。そして「フリースタイラー」はさまざまな制約を乗り越え、自分らしいスタイルで自由に生きることを表現している。既成概念や固定観念にとらわれず、より自由な発想で自分らしく生きようとする人々に寄り添うクルマとして開発された。

 

外観デザインは、安心感と信頼感を与えるスタイリングが採用されている。運転席は、見晴らしのよい視界が確保されるように設計された。また、操作しやすいステアリングやペダルの配置によって、セダンのような自然な運転姿勢を実現している。さらに、前方の見下ろし角を大きく取ることで、車両前方の距離感をつかみやすくなっているのも特長だ。

 

インテリアは、シンプルで水平基調のデザインを採用。スイッチ類を中央に集約配置することで、直感的な操作が可能となり、運転のしやすさに配慮されている。

 

プラットフォームは、コンパクトカー「フィット」のシャシーをベースに、サスペンションなどを最適化。2,650mmというロングホイールベースにより、優れた直進安定性と快適な乗り心地の両立を実現している。

 

搭載されるパワーユニットは、最高出力118ps、最大トルク142Nmを発生する1.5L直列4気筒DOHC i-VTEC自然吸気エンジンに、専用チューニングが施されたCVTを組み合わせたもの。駆動方式は2WD(FF)のみの設定だ。

 

運転支援システムは、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備。これは衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ13の機能がパッケージ化されたものだ。フロントワイドビューカメラと前後に合計8個のソナーセンサーを組み合わせたシステムにより、安全性と安心感を高めている。

 

さらに、WR-Vには車載通信モジュール「ホンダコネクト」を搭載し、ナビゲーションやオーディオはディーラーオプションとして用意されている。

 

DG5系WR-Vの車両本体価格は、2,398,000円(Z(2WD))~2,586,000円(最上級グレードのZ+ ブラックスタイル)だ(2025年6月現在)。

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燃費は車両重量が軽く、マイルドハイブリッドを採用したフロンクスがリード

燃費比較

フロンクス(3S系)の評価は4.0

WR-V(DG5系)の評価は3.0

 

フロンクスとWR-Vの燃費は以下の通りだ(WLTCモード)。

  2WD 4WD
フロンクス 19.0km/L 17.8km/L
WR-V 16.2km/L

1.5Lの直列4気筒DOHCエンジンを搭載している点は両車に共通している。

ただし、フロンクスはモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用している。モーターは最高出力3.1ps、最大トルク60Nmを発生する。

 

トランスミッションにも違いがある。フロンクスは6速ATを搭載し、WR-VはCVTを組み合わせている。

燃費性能(WLTCモード)を比較すると、WR-Vの2WD車はフロンクスの4WD車よりも燃費性能で劣っている。

 

燃費に影響を与える車両重量にも注目したい。
3S系フロンクスは1,070~1,130kgで、対するDG5系WR-Vは1,230kgとなっている。
同じ2WD車同士で比べても、WR-Vは約160kgも重い。

 

この燃費差には、マイルドハイブリッドの採用に加え、車両重量の軽さが大きく貢献している。さらに、WR-Vにはアイドリングストップ機能が装備されていない点も、燃費に影響を与えている。

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2WDで最上級グレードを比較すると、ナビゲーションを標準装備するフロンクスの圧勝

価格比較

フロンクス(3S系)の評価は4.5

WR-V(DG5系)の評価は3.5

 

フロンクス とWR-Vの最上級グレードの価格は下記の通り。

 

・スズキフロンクス 2WD:2,541,000円

・ホンダWR-V Z+ブラックスタイル2WD:2,580,600円

フロンクスはモノグレードで、4WD車が最上級グレードとなっている。

一方、DG5系WR-Vは2WD車しか設定がないため、今回は2WD同士で価格を比較する。

フロンクスの 2WD車とWR-Vの最上級グレード、 Z+ブラックスタイル2WD との価格差は39,600円。わずかな差ではあるが、WR-Vの方が高額となっている。

 

価格差の理由を探るため、装備面をチェックしよう。

両車とも1.5L直列4気筒エンジンを搭載し、駆動方式は2WDで共通だ。

ただし、フロンクスはマイルドハイブリッドシステムを採用している点が大きな違いである。

 

タイヤサイズは異なる。

フロンクスは195/60R16を装着しているのに対し、WR-V「Z+ブラックスタイル2WD」は215/55R17の大径タイヤを履く。

1インチ大きいホイールを履くWR-Vの方がやや高額になるのは自然なことだ。

 

運転支援機能について、フロンクスは「デュアルセンサーブレーキサポートII」を核とする予防安全技術「スズキセーフティサポート」を装備している。

リアクロストラフィックアラートや運転席前方に必要な情報を表示するヘッドアップディスプレイも採用している。

 

一方、WR-Vは衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ13の機能をパッケージ化した「ホンダセンシング」を標準装備し、ほぼ互角の内容だ。

快適装備では、フロンクスは全方位モニター付きナビゲーション、スズキコネクト対応通信機をはじめ、運転席・助手席シートヒーター、ワイヤレス充電器、USB電源ジャック(Type-A、Type-Cリア2個)を標準装備している。

対してWR-Vは、USBジャック(Type-A・運転席用)が標準装備だが、ナビゲーションはオプションである。

運転席・助手席のシートヒーターやワイヤレス充電は設定されていない。

 

フロンクス2WDに標準装備されていて、WR-V「Z+ブラックスタイル2WD」に装着されていない装備は以下の通りである。

  • ナビゲーション
  • 運転席・助手席シートヒーター
  • コネクテッドサービス

WR-V「Z+ブラックスタイル2WD」に標準装備されていて、フロンクス2WDにない装備は以下の通りだ。

  • リアベンチレーション
  • 215/55R17の大径タイヤ

価格を比較すると、フロンクス2WDに対しWR-V「Z+ブラックスタイル2WD」は約4万円高い。
装備の充実度では、ナビゲーションを標準装備するフロンクス2WDが優れている。

ただし、WR-Vはボディサイズが一回り大きい点も見逃せない。
このサイズ差をどう判断するかが、購入時のポイントとなるだろう。

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20万円以上の値引きが期待できるWR-Vなら、コスパはフロンクスと同等?

購入時の値引き比較

フロンクス(3S系)の評価は2.5

WR-V(DG5系)の評価は3.5

*納期は、2025年6月調べ

 

フロンクスは、発売直後から大きな人気を集めており、納期は6ヶ月以上となっている。

これだけ納期が長い場合、値引きは基本的にゼロと考えたほうがよい。

ただし、スズキ車の既存ユーザーで、たとえば下取り車の車検までにフロンクスの納車が間に合わないなどの事情がある場合には10万円程度の値引きが入るケースもある。

 

一方、WR-Vの納期は、人気グレードでもおよそ1ヶ月程度とされている。インドから船便で輸送されることを考えると意外に早く感じるが、これは在庫車が豊富に確保されているためだ。

 

さらに、WR-Vには未使用車が多く流通している。未使用車とは、メーカーやディーラーの都合で登録されたものの、実際には使用されていない車両のことだ。一度登録されると未使用でも中古車として扱われるため、中古車店の店頭に並ぶことになる。

 

中古車扱いになることで価格が下がり、新車よりも安価に販売されているため、コストパフォーマンスは高い。こうした未使用車の多さは、WR-Vの需要と供給のバランスが崩れつつあることを示している。販売側としては、新車でも値引きをして販売台数を確保したいという状況にあるようだ。

そのため、ライバル車と競合させれば、WR-Vの新車でも20万円を超える値引きが狙える。じっくりと商談すれば、30万円引きが見えてくることもあるだろう。未使用車の見積もりもあわせて取り、しっかり比較検討することをおすすめしたい。

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クーペルックのスタイリッシュなフロンクス、逞しさを強調したWR-V

デザイン比較

フロンクス(3S系)の評価は4.0

WR-V(DG5系)の評価は3.5

フロンクス:2段式のヘッドライトを採用し、個性的で存在感のあるフロントマスク

スズキ フロンクス(3S系)
スズキ フロンクス(3S系)

 

フロンクスは、「ダイナミックなクーペスタイルSUV」をデザインコンセプトに掲げて開発された。欧州車のSUVでトレンドとなっているクーペSUVのスタイルを取り入れているのが特徴だ。

スズキ フロンクス(3S系)
スズキ フロンクス(3S系)

 

フロントマスクはダイナミックさを表現するため、上下方向に厚みを持たせたデザインとなっている。また、サイドから大きく回り込むフェンダー形状と、シャープな印象の灯火類を組み合わせることで、個性的で存在感のあるフロントフェイスに仕上がっている。

 

さらに、伸びやかなルーフラインと傾斜したバックドアウインドウが滑らかにつながることで、美しいシルエットを形成。キャビンを後方に向かって大きく絞り込むことで、足回りを際立たせた力強い造形となっている。

スズキ フロンクス(3S系)
スズキ フロンクス(3S系)

 

リアスタイルも同様に、横一文字のテールランプを採用することで先進的な印象を与えるとともに、横方向の広がりを強調。ワイド感を演出しながら、スタイリッシュで印象的なリアビューを実現している。

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WR-V:逞しく頼れるSUVとしての力強さを全体で表現

ホンダWR-V(DG5系) リヤスタイル
ホンダWR-V(DG5系)

WR-Vのデザインコンセプトは、「MASCULINE(マスキュリン:逞しさ)」と「CONFIDENT(コンフィデント:自信)」だ。柔軟な発想で生活の自由度を拡げ、新たな可能性を追求する人々に寄り添う存在を目指して開発されたモデルである。

 

エクステリアは、SUVらしい力強さを表現しながらも、キャラクターラインや複雑な造形に頼らず、骨太感のあるクリーンなデザインを採用している。人に自然と寄り添うシンプルさと、逞しさをバランスよく両立させているのが特徴だ。

ホンダWR-V(DG5系)フロントフェイス
ホンダWR-V(DG5系)

 

フロントマスクは、フードを車両前端まで伸ばし、ノーズの厚さを強調。ワイドなクロームメッキのフロントグリルガーニッシュと、スクエア形状のフロントグリルを組み合わせることで、存在感のある顔つきに仕上げている。さらに、フロントフード上面の両端を一段高くしたことで、外観の力強さだけでなく、車幅感覚のつかみやすさによる安心感も確保している。

 

サイドは、フェンダーに筋肉質な丸みを持たせつつ、大きく張り出させることで、より力強い印象を演出。スクエアなフェンダー形状とタイヤの大型化によって、引き締まったサイドビューを実現している。

ホンダWR-V(DG5系) リヤアップ
ホンダWR-V(DG5系)

 

加えて、ボディサイド下部にはフローティングタイプの大型ガーニッシュを採用。シルバー塗装で硬質感を持たせ、浮島状に配置されたガーニッシュによって、SUVらしい踏ん張り感と力強さが際立っている。

 

フロンクスとWR-Vを比較すると、デザインの方向性は大きく異なっている。端的に言えば、フロンクスは都会派の洗練されたスタイルで、WR-Vはアウトドアに似合うタフなスタイルという印象だ。評価は好みによって分かれるが、リアのコンビネーションランプのグラフィックなどを見ると、フロンクスの方がやや質感が高い傾向にある。

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快適装備が標準装備のフロンクス。広いラゲッジが特徴のWR-V

室内空間と使い勝手の比較

フロンクス(3S系)の評価は4.0

WR-V(DG5系)の評価は4.0

 

フロンクスとWR-Vのボディサイズ、ホイールベース、荷室容量は以下のとおり。

フロンクス

  • ボディサイズ:全長3,995mm×全幅1,765mm×全高1,550mm
  • ホイールベース:2,520mm
  • 荷室容量:290L

WR-V

  • ボディサイズ:全長4,325mm×全幅1,790mm×全高1,650mm
  • ホイールベース:2,650mm
  • 荷室容量:458L

ホンダWR-V(DG5系) フロントシート
ホンダWR-V(DG5系)

 

ホンダWR-V(DG5系) リヤシート
ホンダWR-V(DG5系)

 

両車のボディサイズを比べると、WR-Vのほうがフロンクスをすべての数値で上回っている(全長240mm差、全幅25mm差、全高100mm差、ホイールベースは130mm差)。WR-Vは1クラス上のボディサイズといえる。

 

注目したいのは、フロンクスの全高1,550mmという数値だ。この高さは、都市部に多く存在する「全高1,550mm以下」という制限のある立体駐車場に対応している。この条件を満たすSUVは少なく、都市部ユーザーにとっては大きなメリットとなる。

 

次に室内空間の広さを比べてみよう。

  • フロンクス:室内長1,975mm×室内幅1,425mm×室内高1,200mm
  • WR-V:室内長1,955mm×室内幅1,460mm×室内高1,280mm

ボディサイズに差があるわりに、室内寸法の差はそれほど大きくない。

スズキ フロンクス(3S系)
スズキ フロンクス(3S系)

 

スズキ フロンクス(3S系)
スズキ フロンクス(3S系)

 

スズキ フロンクス(3S系)
スズキ フロンクス(3S系)

 

中でも室内長は、フロンクスのほうが20mm長い。これは、フロンクスがキャビンスペースを優先した設計になっているためだ。

ホンダWR-V(DG5系) 荷室
ホンダWR-V(DG5系)

 

一方、WR-Vはラゲッジルームの広さを重視しており、その容量は458Lと、フロンクスの290Lに対して大きな差をつけている。

 

インテリア装備に注目すると、フロンクスの充実ぶりが際立つ。全方位モニター付きメモリーナビゲーションやスズキコネクト対応通信機、ワイヤレス充電器、運転席・助手席シートヒーターを標準装備。日本のユーザーのニーズに合わせた構成となっている。

 

一方、WR-Vではナビゲーションがオプション設定となっており、装備内容は必要最低限といった印象だ。こうした点から見ても、利便性を重視するユーザーにとっては、フロンクスの装備面でのアドバンテージは大きいといえる。

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コネクテッドサービスが標準装備のフロンクス

安全装備&運転支援機能の比較

フロンクス(3S系)の評価は4.5

WR-V(DG5系)の評価は3.5

 

WR-Vは2023年、フロンクスは2024年に登場したばかりの新型モデルだ(2025年6月現在)。どちらも運転支援機能を含む予防安全装備が充実しており、国産コンパクトSUVの中でもトップレベルの内容となっている。

スズキ フロンクス(3S系)
スズキ フロンクス(3S系)インパネ

 

フロンクスは、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車に標準装備している。検知対象は車両・歩行者・自転車に加えて自動二輪車まで対応し、交差点での検知も可能だ。

スズキ フロンクス(3S系)メーター
スズキ フロンクス(3S系)

 

さらに、アダプティブクルーズコントロールは全車速対応で停止保持機能付き。車線維持支援機能(LKA)などを含め、予防安全機能は14項目にのぼる。これらをすべて標準装備している点が魅力だ。

ホンダWR-V(DG5系) メーター
ホンダWR-V(DG5系)

 

一方、WR-Vは、衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめとする13の機能をパッケージ化した「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備している。

 

ただし、追従式クルーズコントロール(ACC)は電動パーキングブレーキを採用していないため、25km/hを下回ると機能が解除される。渋滞時には対応しておらず、物足りなさを感じる仕様となっている。

ホンダWR-V(DG5系)インパネ
ホンダWR-V(DG5系)

 

WR-Vには車載通信モジュール「ホンダコネクト」が搭載され、ナビゲーションとオーディオはディーラーオプションとして設定されている。

 

総合的に見ると、渋滞時でも追従可能なクルーズコントロールを備えたフロンクスが機能面では優位だ。さらに、ナビゲーションを標準装備しているため、全方位モニターやコネクテッドサービスがすぐに利用できる点も、大きなメリットといえる。

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キビキビとした乗り味の3S系フロンクスと大らかさが目立つDG5系WR

走行性能の比較

フロンクス(3S系)の評価は4.5

WR-V(DG5系)の評価は4.0

 

フロンクスのエンジンの最高出力、最大トルク、車両重量は以下のとおりだ。

 

1.5L自然吸気エンジン

  • 最高出力:101ps(4WD車は99ps)
  • 最大トルク:135Nm(4WD車は134Nm)
  • モーター最高出力:1ps
  • モーター最大トルク:60Nm
  • 車両重量:1,070~1,130kg

 

WR-Vのエンジンの最高出力、最大トルク、車両重量は以下のとおりだ。

1.5L自然吸気エンジン

  • 最高出力:118ps
  • 最大トルク:142Nm
  • 車両重量:1,230kg

 

フロンクスとWR-Vは、日本市場導入時にパワートレインやサスペンションなどに日本専用のチューニングを施している。搭載しているエンジンの排気量は同じだが、フロンクスはマイルドハイブリッドを搭載している点が大きな違いだ。

フロンクス:クーペスタイルに相応しいスポーティな走り

スズキ フロンクス(3S系) エンジン
スズキ フロンクス(3S系)

 

フロンクスは燃費を重視しているため、最高出力は控えめの101psだ。118psを発生するWR-Vと比べると、やや非力に感じるかもしれない。

 

しかし、フロンクスはWR-Vより約100kg軽量であるため、パワフルさではほとんど差がない。十分に過不足のない性能といえる。モーターアシストが加わることで、アクセルを踏んだ瞬間のレスポンスはWR-Vを上回る部分もある。

 

サスペンションは日本市場向けに専用チューニングされている。最近のスズキ車らしく、やや硬めのセッティングで、車体の傾きを適度に抑えたキビキビしたハンドリングを実現している。軽量なボディの恩恵もあり、軽快な走りが楽しめる。

 

リアシートの乗り心地も良好だ。リアタイヤからの衝撃がよく抑えられており、ひざ回りのスペースにも余裕がある。

WR-V: 1.5Lエンジン+CVTの味付けは国産SUVでトップレベル

ホンダWR-V(DG5系) エンジン
ホンダWR-V(DG5系)

 

WR-Vに搭載される1.5Lエンジンの最高出力は118psで、フロンクスの101psを約17ps上回る。しかし、車重が約100kg重いため、加速感はほぼ同等レベルだ。ホンダエンジンらしく、高回転域ではパンチのある加速を楽しめる。ただし、室内はやや賑やかに感じられる。

 

ハンドリングは適度なスポーティさがあり、気持ちよく曲がる。違和感がなく、多くの人が運転しやすいと感じるだろう。サスペンションはやや硬めで、車体の傾きを抑えたフラットライドな乗り心地を実現している。フロンクス同様、低速域ではゴツゴツ感があるが、速度が上がるとしなやかさに変わるタイプだ。

 

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未使用車の多さが気になるWR-V

リセールバリュー比較

フロンクス(3S系)の評価は4.0

WR-V(DG5系)の評価は3.0

*中古車相場は、2025年6月調べ。

 

フロンクスは2024年に登場したばかりで、中古車相場がまだ安定していない。わずかに流通している中古車は、長期化する納期の影響で、多くが新車価格を上回っている状況だ。

 

また、フロンクスはインド生産モデルであり、生産台数を急激に増やすのは難しい。そのため、しばらくの間は納期が長期化することが確実と考えられる。これにより、リセールバリューは高値を維持し続ける可能性が高い。

 

WR-Vの中古車相場は以下の通りだ。

  • WR-V Z+(2024年式):約200万~240万円
  • 当時の新車価格に対する比率:約80~96%

 

安価な価格帯のWR-V中古車は、わずか1年落ち(2025年時点)で新車価格の約80%まで下落している。これだけ短期間で価格が下がると、今後のリセールバリューにはやや不安が残る。

 

また、2024年式中古車約740台のうち、約210台が未使用車だ。未使用車とは、メーカーやディーラーの都合で登録されたほぼ新車コンディションの車両を指す。一度登録されると中古車扱いとなり、中古車店に並ぶ。

 

中古車扱いのため、新車コンディションであっても新車価格より安価に販売しなければ売れない。結果として、中古車相場を押し下げるデメリットがある。未使用車が多いほど、値崩れの傾向が強まるのが一般的だ。

 

WR-Vではこの傾向がすでに見え始めている。さらに、新車販売における値引き額も拡大傾向にあることから、リセールバリューは未使用車の流通台数に左右され、見通しがやや不透明である点に注意が必要だ。

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まとめ・総合評価

フロンクスがお勧めの人

  • 自宅が立体駐車場(全高1550mm)
  • 燃費性能重視
  • 4WDであることが条件

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WR-Vがお勧めの人

  • 価格重視
  • 広い室内とラゲッジスペースが欲しい

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フロンクスとWR-Vはともにインド生産車だが、日本市場への導入に対する考え方は大きく異なる。フロンクスは日本市場のニーズに応えるため、インド仕様にはない日本専用装備として4WDや電制パーキングブレーキなど、多くの装備を設定している。

 

一方、WR-Vは装備を割り切り、価格を重視して広い層に訴求する仕様としている。どちらが正解かは、今後の市場が判断するだろう。

 

こうした違いを理解したうえで選ばなければ、購入後に後悔や失敗を感じる可能性があるため注意が必要だ。

  スズキ フロンクス ホンダ WR-V
総合得点(40点満点) 31.5 29.0
1.燃費 4.0 3.0
2.価格 4.5 3.5
3.購入時の値引きしやすさ 2.5 3.5
4.デザイン 4.0 3.5
5.室内空間と使い勝手 4.0 4.0
6.安全装備 4.5 3.5
7.走行性能 4.5 4.0
8.リセールバリュー 4.0 3.0

 

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スズキ フロンクス試乗記

ホンダWR-V試乗記

ホンダ WR-V vs トヨタ ヤリスクロス比較評価

スズキ クロスビー新車情報

 

スズキ フロンクス 新車価格

  • 2WD:2,541,000円
  • 4WD:2,739,000円

ホンダWR-V新車価格

*WR-Vは、全車2WD(FF)のみ

  • Z:2,398,000円
  • Z ブラックスタイル:2,483,800円
  • Z+ブラックスタイル:2,580,600円

スズキ フロンクス スペック

代表グレード フロンクス2WD
全長×全幅×全高 3,995mm×1,765mm×1,550mm
ホイールベース 2,520mm
最低地上高 170mm
最小回転半径 4.8m
車両重量 1,070kg
エンジン型式 K15C
エンジンタイプ 直列4気筒DOHC
総排気量 1,460cc
最高出力 101ps(74kW)/6,000rpm
最大トルク 135N・m(13.8kgm)/4,400rpm
モーター型式 WA06A
モーター最高出力 3.1ps(2.3kW)/800~1,500rpm
モーター最大トルク 60N・m(6.1kgm)/100rpm
燃費(WLTCモード) 19.0km/L
駆動方式 前輪駆動(2WD)
サスペンション型式 前:マクファーソンストラット式、後:トーションビーム式
タイヤサイズ 前後 165/60R16

 

ホンダWR-V スペック

代表グレード Z+ 2WD
全長×全幅×全高 4,325mm×1,790mm×1,650mm
ホイールベース 2,650mm
最低地上高 195mm
最小回転半径 5.2m
車両重量 1,230kg
エンジン型式 L15D
エンジンタイプ 直列4気筒DOHC
総排気量 1,496cc
最高出力 118ps(87kW)/6,600rpm
最大トルク 142N・m(14.5kgm)/4,300rpm
燃費(WLTCモード) 16.2km/L
駆動方式 前輪駆動(2WD)
サスペンション型式 前:マクファーソン式、後:車軸式
タイヤサイズ 前後 215/55R17

ライター紹介

自動車Webサイト CORISM編集長

大岡 智彦

自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポート、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。趣味は、まったく上手くならないゴルフ。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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