日産エルグランド新車情報・購入ガイド ようやくライバル、アルファード&ヴェルファイアの追撃態勢完了! Japan Mobility Show 2025
待ちくたびれた! 約16年振りに新型エルグランド、2026年夏デビュー!
日産は、Japan Mobility Show 2025で、2026年夏に発売予定の「新型エルグランド(E53型)」を先行公開した。
E52型エルグランドは、2010年に登場しているので、2026年夏に発売予定の「新型エルグランド(E53型)」は、約16年振りのフルモデルチェンジとなる。
「新型エルグランド(E53型)」が投入されるLクラスミニバンカテゴリーは、もはや完全にトヨタ アルファード&ヴェルファイアの一人勝ち状態。
車体が小さく見えることや、ハイブリッド車が無いこともあり、E52型エルグランドは大苦戦。しかも、フルモデルチェンジしないで、約16年も販売したこともあり、エルグランドユーザーもドンドンとアルファード&ヴェルファイアへと流出。販売現場では、「新型エルグランド(E53型)」が待ち望まれた。そして、ようやく「新型エルグランド(E53型)」が2026年夏にデビュー予定となった。
アルファード&ヴェルファイアより大きくなって、弱点克服!?
フルモデルチェンジした新型エルグランドのデザインコンセプトは「The private MAGREV」(MAGREV:リニアモーターカー)をデザインコンセプトとし、非日常の旅に出かける高揚感や期待感あるデザインとした。
Lクラスミニバンに求められるオラオラ系デザインとは、やや離れ日産独自の「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を具現化した点も特徴。フロントグリルは、日本の伝統工芸である「組子」をモチーフとし、サイドパネルの大きな面構成と緻密なディテールのコントラストは、日本庭園のように広いスペースの”間”と緻密に仕上げられた細部”整”の考え方を取り入れてた。Lクラスミニバンに必要な威厳と高級感も高次元で融合させることで、ユニークな存在感を放っている。
新旧エルグランドとアルファード&ヴェルファイアのボディサイズを比較してみた!
さらに、E52型エルグランドは、小さく見えるということで販売が伸び悩んだが、新型エルグランド(E53型)は、ボディサイズを大きくした。新型エルグランド(E53型)のボディサイズは以下の通り。数値は日産測定値。
()内はE52型エルグランドとのボディサイズを比較した数値。
【】内はアルファードと比較した数値。
新型エルグランド(E53型)ボディサイズ
全長:4,995mm(+30mm) 【±0】
全幅:1,895mm(+45mm) 【+45mm】
全高:1,975mm(+160mm) 【+40mm】
このように、先代E52型エルグランドからは、全長と全幅がやや大きくなった。全高に至っては、なんと160mmも高くなった。アルファードに対しても+40mmも高くなっている。まさに、弱点を徹底的に克服してきたボディサイズだ。
ライバル車を見下ろす高い着座位置
インテリアは、プライベートラウンジのような空間を目指して開発した。E52型エルグランドは低床・低重心がウリだったが、新型エルグランド(E53型)は、フロアが少し上がっていた。これにより、運転席からのアイポイントが高くなっている。これは、多くのミニバンユーザーから、ライバル車見下ろすような視界が優越感になるという指摘を受けて結果だ。
インストルメントパネルデザインは、幅広で高いコンソールにより、エルグランドオーナーの風格と満足感を一層高めるものとした。また、広い範囲にわたって表皮・木目調パネルをあしらうことで高級感を演出している。
さらに、エクステリアの組子パターンと統一感を持たせたキルティングをドアトリムに施し、木目調パネルと一体のシームレスな静電式スイッチをプラス。センター、メーターディスプレイには、国内モデルとしては初の14.3インチの大画面統合型インターフェースディスプレイを採用。インパネ周りのデザインも迫力あるものとなっている。
また、BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステムを搭載し、映画館にいるような臨場感あふれる3Dサラウンドが楽しめる。
ボディカラーには、富士の黎明の一瞬を切り取った自然美を表現した「FUJI DAWN -フジドーン-」、日本で古来より高貴さや格式の高さを象徴する色から着想した「至極 -シゴク-」を新色として採用した。インテリアのシート素材にはテーラーフィットを使用し、日本の美意識に息づく、気高さを象徴する紫と青があしらわれた「紫檀-シタン-」を採用している。
待望のハイブリッドは、第3世代e-POWERを搭載!
そして、先代E52型エルグランドは、ハイブリッド車が無かったことが弱点の1つだった。だが、新型エルグランド(E53型)では、待望のハイブリッドシステムが搭載されている。
新型エルグランド(E53型)に搭載されたのは、第3世代e-POWERだ。第3世代e-POWERは、発電専用設計により効率を高めた新型ZR15DDTeエンジンに、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機の5つの主要部品をひとつにまとめた「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」で構成されてる。コンパクトかつ高剛性で、静粛性と燃費性能を大幅に向上させてた。
また、プラットフォームは新パワートレインなどを様々な新技術を搭載することから、先代E52型エルグランドをベースとしながらも大幅に変更が加えられた。新開発に近いレベルの変更だという。そして、高級ミニバンらしい優れた静粛性を提供するため、徹底した遮音構造にすることで、静かで快適な乗り心地を可能とした。
進化版e-4ORCEに、減衰力可変式インテリジェントダイナミックサスペンションを新採用
3世代e-POWERを搭載したことから、4WDの駆動方式も変更。後輪側もモーターで駆動する進化したe-4ORCEを搭載。日常シーンでは、前後モーターのトルクをバランスよくコントロールし、走り出しや加減速による車体の揺れを抑え、スムーズで快適な乗り心地を提供する。
また、カーブでは不安定になりがちなミニバンだが、旋回中は、従来のモーターとブレーキの統合制御に加え、リヤモーターのトルクを積極的に活用することで、より気持ちのよいコーナリングを実現した。
先代E52型エルグランドは、リヤサスペンションにマルチリンク式サスペンションを採用し、デビュー時からしばらくライバル車を超える乗り心地と操縦安定性を誇った。新型エルグランド(E53)型では、こうした乗り心地と操縦安定性をさらに磨きをかけた。
走行シーンに応じて4輪の減衰力を可変するインテリジェントダイナミックサスペンションを新採用。車体の揺れを抑え、不安なく落ち着いた挙動を実現することで、e-POWERとe-4ORCEにより提供される快適な乗り心地をさらに高めることを可能とした。また、走行モードは6つ用意され、e-POWER、e-4ORCE、インテリジェントダイナミックサスペンションの特性を変化させ、最適な走行を提供する。
そして、重要な予防安全装備や先進運転支援システムは、従来の「プロパイロット2.0」「プロパイロット」を設定。「プロパイロット」には、渋滞時に時速50km以下でハンズオフした状態での走行が可能となる機能を追加。さらに、ドライバーによるウインカー操作の後、車線変更支援行う機能を追加した。
約16年振りに、満を持してデビューする新型エルグランド(E53型)。先代E52型エルグランドの弱点を完全払拭しただけでなく、ライバルであるアルファード&ヴェルファイアとは異なる技術で個性をアピール。2026年夏のデビューが楽しみな1台だ。
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