トヨタ センチュリークーペ 日本発! 世界を席巻するハイブランドへ!! Japan Mobility Show 2025

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【トヨタ】2025/11/19

トヨタ センチュリークーペ フロントスタイル

 

 

誰もが独創的な魅力に足を止めた! 日本を代表する新世代センチュリー

 

Japan Mobility Showでのプレゼンテーションでは、これまでトヨタの最上級車種の名前として使われてきたセンチュリーを単に車名とするのではなく、新しいハイエンドのブランドに進化させることが明らかにされた。そして、センチュリーブランドの新車種になるであろう「新型センチュリークーペ」がお披露目された。

豊田章男会長は、『ジャパン・プライドを世界に発信していくブランドとして育てたい』という趣旨の話をしていた。それを具現化したコンセプトカーがセンチュリークーペである。

会場では、この「新型センチュリークーペ」が圧倒的な人気を集めた。仮に「新型センチュリークーペ」が発売されたとしても、ほとんどの人にとって滅多に見かけることがなく、触る機会だってないようなクルマとなるだろう。だが、だからこそというべきか、圧倒的な人気を集めたのだ。

トヨタ センチュリークーペ サイドスタイル

トヨタ センチュリークーペ リヤスタイル

 

世界を席巻するハイブランドとして、大きな可能性を秘めるセンチュリー

 

次の100年を作らんとするブランドとしてセンチュリーを育てていく、“その心意気や良し”である。トヨタには、大いに頑張って欲しいと思う。高級車には歴史が必要であるとする人もいるが、どんな高級ブランドだって最初はゼロから立ち上げたのだ。

高級車には、伝統工芸の技術も必要とする人もいるが、日本にもそうした技術はあるし、現に過去のセンチュリーが彫金やら西陣織などを採用することで、それを具現化してきた。日本にもハイエンドのブランドを作り育てていくベースは十分にあると思って良い。

もうひとつ例を上げよう、高級車としてのレベルは違うかも知れないが、トヨタがレクサスLS(初代セルシオ)開発投入したとき、海外メーカーを中心に『大衆車メーカーのトヨタに高級車なんて』と多くの物言いがなされた。

ところが、初発売された初代LSを見て、誰もが舌を巻いた。トヨタにこれだけの品質のクルマが作れるのかと、そしてこの価格で販売できるのかと。その後、レクサスブランドは、北米を中心に大ヒットし、高級車ブランドのトップを争うブランドへ成長している。

今後センチュリーが切り開き、積み重ねていくハイエンドブランドとしての高級車の歴史は、レクサスの成功と重ね合わされるようなものに、いやそれを上回るものになるに違いない。

トヨタ センチュリークーペ グリル

 

どう進化していくのか期待しかない!

 

「新型センチュリークーペ」のボディカラーは燃えるような赤だ。日本の伝統色のひとつ“緋色(ひいろ)”をイメージしたもので、日本を元気にする色としている。

この色も凄いと思ったが、それ以上に驚かされたのは、インテリアのレイアウトだ。フロントに運転席と助手席、そして運転席の後方にもう1席という形で3席が配置されている。これは助手席のファーストシートとして考えたレイアウトで、大きくリクライニングし、オットマンも設けられるなど、助手席の快適性が最大限に追及されている。

これは、2ドアクーペのショーファードリブンを目指したものといえる。ロールスでもベントレーでも、高級車の2ドアクーペはドライバーズカーとして設計されている。だが、センチュリークーペはドライバーズカーであることを明確に否定しているわけではないが、あくまでもショーファードリブンとして使われることを前提に考えている。

実際に市販されるクルマがこのレイアウトを採用するかどうかはともかく、全く新しい発想である。これこそ、新ブランドセンチュリーを象徴するクルマと言っていい。

まだまだコンセプトの初期段階であり、今後いつどのような形で実現していくかは全く見通せないが、いろいろな期待を抱かせるのに十分である。

<レポート>松下宏

 

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