BMW M135 xDrive(F70)試乗記・評価の目次
街中からサーキットまで楽しめる「Mパフォーマンスモデル」がM135
BMW M135 xDriveは、コンパクトなボディに直列4気筒 M ツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンと、アダプティブ M サスペンション、Mスポーツ・ディファレンシャルなどを搭載した「Mパフォーマンス」モデルで、「M」の称号が与えられている。
ご承知の通りM2やM3、M5なども「M」の称号を与えられているが、より走りに特化した「M“ハイ”・パフォーマンス」モデルとなる。
ひと目で分かる「Mの情熱」
BMW M135 xDriveのフロント部分は、他モデルに同じく横長のキドニーグリルにMロゴ、ルーフのブラック仕上げで落ち着いている。リアハッチ上部のスポイラーとブラックカラーのディフェーザー調リア・エプロンに、迫力あるデュアル・エキゾースト・テールパイプを装備。そこから発せられるエキゾーストノートの迫力は、只者ではない雰囲気を醸し出している。他の1シリーズとは明確に差別化された。スタイリングでも“サーキットも攻められる高性能スポーツカー”らしさを表現していた。
最近の「M」の足は、しなやかさが足りない?
BMW M135 xDriveのサスペンションは、低~中速の低荷重域でサスペンションストロークが足りない様な乗心地だった。硬さが勝り路面の凹凸で跳ねるような揺れが多く、突起乗り越し時のショックにも強さがある。街中ではヒョコヒョコした動きが多くなり、路面の影響を受け易い。
特にリア座席の薄くて硬い座面では直接的な突き上げ感があった。着座位置も高くてホールド性が不足していて落ち着かず、ロードノイズのレベルも大きく長距離は少し疲れそうだ。まぁ、サーキットも走れるスポーツカーなので、後席の乗り心地は二の次なのだろう。こうした割り切りもMパフォーマンスモデルの魅力だ。
対して、フロントシートはバケットタイプのスポーツシートでしっかりと身体をホールド。路面からのショック吸収性も良く心地良い。
とはいえ、日常的な速度域や公道での使用を考えると、少々ハード過ぎるような印象を受けてしまう。本来BMWは、足回り(サスペンションストロークなど)が良く動いて、速度上昇やコーナリング時の荷重に比例して足回りがしっかりして来る印象だった。
だが、高速域や高荷重域での性能に振りすぎて、動きにくい足回りのセッティングになり、低中速で硬さが強調されているように感じる。もう少しソフトな方向に振っても十分スポーティでハンドリング性能や楽しさは損なわれないのではないだろうかと思ってしまう。
街中での乗り心地面では、少々厳しい評価になるが、速度が70~80km/h辺りからは、評価が大きく変わる。路面の突起やうねりに対してバネ上でダンピングの効いたフラット感があり、BMW本来の直進性、路面追従性の良い安定した走行・コーナリングが楽しめる。正確無比なハンドリングは、まさにM135の真骨頂ともいえる。この乗り味を経験すると、街中での乗り心地面も許せて来るから不思議だ。
カーブでの車体姿勢は、とにかくフラット。ビタっと路面に張り付いたように走る。M135は、前輪駆動ベースの4WDモデルだが、そうしたことを感じさせないくらい軽快で切れ味鋭い。
今回試乗車には、オプション設定の19インチタイヤ(235/40R19)を装着。乗心地を含めて、走行性能にも大きな影響を与えている。標準装備の18インチサイズなら、エアボリュームも大きくなり、街乗りを含めて快適性が向上。同時に、サーキットでのスポーツ走行にも十分対応出来る性能を持っていると推測される。
よりハードで、サーキットもガンガン走るのなら19インチがお勧め。家族でドライブしたり生活の足として、でも時々ワインディングなどでの爽快感を求めるなら18インチが良いだろう。
2.0Lターボエンジンのフィーリングは、アクセル操作に対してリニアな反応により、発進加速・車線変更や追い越し時も、もたつかず軽快で気持ち良い。最高出力は300㎰、最大トルクは400Nmもあるので、その加速力は強烈。0-100㎞/h加速は、4.9秒と俊足。ベースとなる1シリーズは、前輪駆動だがM135は4WDのxDrive。パワフルなパワーとトルクを4輪で受け止め、強烈なトラクションを得ることができる。
車名のイントネーションが気になる?
また、ちょっと気になったのは、オートマチックホールド(ヒルスタート)機能。停止状態からの発進時、サイドブレーキ解除がやや荒々しい。ブレーキから踏み替えてアクセルを踏んだ際のショックと音もやや気になった。
最後にリアオーナメント。シリーズの“M1”が大きく、スペックの“35”が小さい。何か意図があるのかと、他シリーズの新型車を確認したところ、シリーズの“1”や“2”が大きく、スペックを表す下2桁の数字が小さくなっている。
重箱の隅のような話だが、今後は「エムイチサンゴ」や「サンニーマル」では無く、「エムイチ・サンゴ」「サン・ニーマル」と呼ぶのが正解なのか? と、思ったほど。まあ、今まで通りの呼び方は、変わらないだろうなぁ・・・。
レポート:河野達也
BMW M135 xDrive価格
・M135 xDrive 7,280,000円
日産オーラ ニスモ tuned e-POWER 4WD試乗記
BMW M135 xDrive燃費、ボディサイズなどスペック
全長 x 全幅 x 全高(mm) 4,370×1,800×1,450
ホイールベース(mm) 2,670
車両重量/総重量(kg) 1,570/1,845
トランク・ルーム容量(L)380 *後席収納時最大容量(L) 1,200
定員(名) 5
エンジン型式 B48A20H型 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1,998
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC)) 221〔300〕/5,750
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 400〔40.8〕/2,000-4,500
燃費WLTCモード(km/L) 12.5
トランスミッション 電子制御7速DCT
装着タイヤ GOODYEAR EAGLE F1 ASYMMETRIC6
装着タイヤサイズ 235/40R19 96Y XL (made in GERMANY)
*標準装着タイヤサイズ:225/45R18
【関連記事】
- BMW 1シリーズ試乗記・評価 万人受けするスポーツコンパクト【BMW】
- BMW1シリーズ新車情報・購入ガイド FF化は〇? それとも✖?【BMW】
- BMW 1シリーズ新車情報・購入ガイド クラス唯一のFR車が、300万円を切る戦略的価格で、激戦Cセグメントクラスに再び勝負を挑む! [CORISM]【BMW】
- BMW 116i Fashionista(ファッショニスタ)新車情報・購入ガイド 装備価格、大幅ディスカウントで、激戦Cセグメントに再チャレンジする限定車! [CORISM]【BMW】
- BMW M135i新車情報 速くてお買い得なクラス唯一のFRスポーツカー【BMW】
- 【BMW 1シリーズM Sport新車情報】超円高の影響? お買い得感&高いリセールバリューのあるスポーツグレード追加 [CORISM]【BMW】
- FRの走りにこだわる新時代のエコBMWの第一弾【BMW 1シリーズ試乗評価】【BMW】
- 走りの質だけを追い求める時代は、もう終わり! 燃費との両立がBMWの回答【BMW 1シリーズ新車情報】 [CORISM]【BMW】
- BMW 1シリーズの特別仕様車「116i スマート・セレクション」を限定190台で発売 [CORISM]【BMW】
- 【中古車購入術】「こちら、丸の内中古車研究所」ワケあり中古車を探せ! 輸入車編 [CORISM]【生活・文化】
【オススメ記事】
- BMW M135 xDrive(F70)試乗記・評価 割り切りが必要な乗り味【BMW】
- モータースポーツ、2つのカテゴリーで頂点を目指す!「トーヨータイヤ」東京オートサロン2026レポート【イベント・モーターショー】
- 中空リム採用で静粛性アップ!?「WEDS」 東京オートサロン2026レポート【イベント・モーターショー】
- サーキットからヴィンテージカーまで、「止まる」にこだわるブレーキの「DIXCEL」! 東京オートサロン2026レポート【イベント・モーターショー】
- ダイハツ e-ハイゼット カーゴ、e-アトレー新車情報・購入ガイド 価格高めでも装備は充実。使い勝手も良好!【ダイハツ】
- スズキ フロンクス VS ホンダWR-V 200万円台SUV選びに後悔・失敗しないための徹底比較・評価【対決】
- 三菱デリカD:5(CV系)新車情報・購入ガイド S-AWC採用で、走りの質がさらにアップ! 人気グレード&ボディカラーは?【三菱】
- コンパニオン&キャンギャル画像集 PART4 東京オートサロン2026レポート【イベント・モーターショー】
- コンパニオン&キャンギャル画像集 PART3 東京オートサロン2026レポート【イベント・モーターショー】
- コンパニオン&キャンギャル画像集 PART2 東京オートサロン2026レポート【イベント・モーターショー】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!






















