ダイハツ e-ハイゼット カーゴ、e-アトレー新車情報・購入ガイド 価格高めでも装備は充実。使い勝手も良好!
ダイハツ e-ハイゼット カーゴ、e-アトレー新車情報・購入ガイドの目次
BEVシステムは、ダイハツ、トヨタ、スズキの3社共同開発
ダイハツは、初の量産BEVとなる新型「e-ハイゼット カーゴ」、「e-アトレー」の発売を開始した。当初の予定では、2023年度の発売を見込んでいた「e-ハイゼット カーゴ」。しかし、ダイハツの認証不正問題の影響で、発売は大幅に遅延。ホンダN-VAN e:に先行されてしまった。ただ、発売が大幅に遅れたことは、より完成度が高められているとも言える。
新型「e-ハイゼット カーゴ」、「e-アトレー」に搭載するBEV(バッテリー電気自動車)システムは、スズキとダイハツ、トヨタによる3社共同開発。それぞれの強みを活かしたBEVシステムとなっているのが特徴。生産はダイハツが担当する。
新型ダイハツ「e-ハイゼット カーゴ」、「e-アトレー」は、トヨタには新型「ピクシスバン」、スズキには「エブリイ」として供給される。
なんと、36.6kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載!
新型ダイハツ「e-ハイゼット カーゴ」、「e-アトレー」の開発コンセプトは「暮らしを守る働く車」。核となるBEVシステムは「e-SMART ELECTRIC」と名付けられた。
「e Axle(イーアクスル)」は、モーター、インバーター、減速機を一体化した後輪駆動軸上に搭載。床下に搭載された薄型リチウムイオンバッテリーの容量は、なんと36.6kWh。信頼性の高い「リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池」を採用した。2010年に登場した初代日産リーフのバッテリー容量が24kWh。約16年間で約1.5倍のバッテリー容量を軽バンに搭載する時代になったのには、少々驚きだ。
航続距離で勝るが、電費は・・・。ライバル車N-VAN e:と比べてみた
ライバル車となるホンダN-VAN e:と新型e-ハイゼットカーゴの搭載バッテリーと航続距離(一充電走行距離)、電費値を比較してみた。
新型e-ハイゼットカーゴ(4シーター)
搭載バッテリー容量:36.6kWh
航続距離(一充電走行距離WLTCモード):257㎞
電費値(一充電走行距離÷バッテリー容量):約7.0㎞/kWh
車重:1,260㎏
ホンダ N-VAN e: e: L4
搭載バッテリー容量:29.6kWh
航続距離(一充電走行距離WLTCモード):245㎞
電費値(一充電走行距離÷バッテリー容量):約8.3㎞/kWh
車重:1,130㎏
カタログ値をベースとした電費値を試算すると、新型e-ハイゼットカーゴの電費値は約7.0㎞/kWh。これに対して、N-VAN e:は約8.3㎞/kWhとなった。電動パワーユニットの性能差は不明だが、電費差の大きな要因になっているのが車重。新型e-ハイゼットカーゴは、N-VAN e:より130㎏前後も重いのだ。
これは、クラストップとなる航続距離257㎞を達成するために、N-VAN e:よりも7kWhも容量が大きいリチウムイオンバッテリーを搭載したことも、車重アップの要因だろう。電費という効率(経済性)を重視するか、航続距離の長さという実用性を優先するか、メーカーの判断による差ともいえる部分だ。
背の高いクルマとBEVの相性は抜群!?
新型e-ハイゼットカーゴは、BEV化されたことでグレードにより異なるものの、おおよそ300㎏車重が重くなっている。そのため、骨格補強などで車両剛性をアップ。さらに、新設計のトレーリングリンク車軸式コイルスプリング(リヤ)などを採用し乗り心地も向上させている。
新型e-ハイゼットカーゴは、背が高く全高1,890mmもある。こうした背高のモデルをBEV化することにより、操縦安定性は大幅に向上する。床下に大きく重いリチウムイオンバッテリーを搭載した結果、重心高が劇的に下がるからだ。速度の高いカーブや強い横風を受けた時など、フラフラすることが激減するので、より安心して移動できる。
ただ、新型e-ハイゼットカーゴの最低地上高は、ガソリン車の160mmから130mmとなった。リチウムイオンバッテリーを搭載した影響だと思わる。最低地上高が30mm違うと、今までとくに問題なく走れた悪路などで、床下をぶつけるリスクがアップするので注意が必要だ。
航続距離への不安解消のため、急速充電口標準装備化
さらに、新型e-ハイゼットカーゴは、徹底的に使い勝手のよさを重視した。AC100V/1500W以下の電気製品が使用可能なアクセサリーコンセントを標準装備。車内でPCや電動工具の充電なども可能になる。さらに、災害時などで電力が必要な時は、車両の走行機能を停止した状態で給電ができる非常時給電システムも搭載した。
また、N-VAN e:と大きく異なるがの、急速充電口の装備有無。N-VAN e:では、一部グレードを除き急速充電口はオプション設定。限られた範囲内で動く商用車なので、急速充電の優先順位は高くなく、普通充電で十分。その分、価格を抑えることの方が重要と考えている。
対して新型e-ハイゼットカーゴでは、電欠への不安やリスクを無くすことを優先。全車に急速充電口を標準装備した。こうした装備の充実度違いにより、新型e-ハイゼットカーゴの車両価格は、N-VAN e:より高価格になっている。
新型e-ハイゼットカーゴは、商用車ながら予防安全・運転支援機能も高いレベルにある。最新の予防安全機能「スマートアシスト」を搭載した。ステレオカメラの性能を向上させることで、より広範囲な検知・認識が可能となっている。とくに、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)では、横断中の自転車や、交差点での右折時に対向方向から直進してくる車両や右左折時に対向方向から横断してくる歩行者も認識可能となった。より現実的なシーンに対応することで、予防安全性能を向上させている。
乗用・商用兼ねて使える上質な「e-アトレー」
そして、軽BEVの選択肢を増やしている。新型e-ハイゼットカーゴをベースとし、乗用・商用を兼ねて使える新型「e-アトレー」を設定。ベース車と同等の荷室スペースを最大限活用しながら、仕事にもプライベートにも活用できるモデルとだ。新型e-ハイゼットカーゴより高級感をアップするために、ブラック加飾やメッキを使い質感を向上。黒を基調としたインテリアで質感を向上させた。さらに、使い勝手面では重要な両側パワースライドドアなどの機能をプラス。上質感に加え、さらなる使い勝手の良さにこだわったモデルとなっている。
十分なバッテリー保証で安心感をプラス
さて、商用バンとして使うには、気になるのがバッテリーの寿命など。日々使うクルマだけに、気になる部分だ。そこでダイハツは、5年/10万kmまでの間、無償でバッテリーの修理または交換を行えるほか、8年/16万kmまでの間、新車時と比べて充電量が70%未満となった場合には無償でのバッテリー交換を保証するとしている。この保証であれば、十分に商用でも使えるだろう。
まだまだ補助金依存の価格。良品廉価を掲げるダイハツの価格戦略に期待
気になる新型e-ハイゼットカーゴの補助金は未定。今のところ、補助金は最大で58万円。N-VAN e:は574,000円なので、同等レベルになると予想できる。まぁ、それでも約250万円を超える価格になるので、軽商用車としては安くはない。とくに、軽商用車顧客は、価格に対してシビア。こうしたこともあり、ダイハツは販売目標を月間300台としている。まずは、規模の大きい事業者から、ということになりそうだ。
すでに、中国のBYDは、スーパーハイト系軽自動車の投入を2026年に予定。その価格に注目が集まっている。その売れ行き次第では、軽商用BEVの投入も十分に考えられる。良品廉価を掲げるダイハツ。BYDにマーケットを席巻される前に、補助金なしでも魅力的な価格と思える軽BEVの投入に期待したい。
ダイハツ e-ハイゼット カーゴ新車価格
・2シーター 2WD 3,146,000円
・4シーター 2WD 3,146,000円
ダイハツe-アトレー新車価格
・RS 2WD 3,465,000円
ダイハツ e-ハイゼット カーゴ電費、航続距離、ボディサイズなどスペック
代表グレード ホンダ e-ハイゼット カーゴ 2シーター
全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,890mm
ホイールベース 2,450mm
最低地上高 130mm
車両重量 1,240㎏
モーター型式 1CG
モーター最高出力 64ps(47kw)
モーター最大トルク 126N・m
一充電走行距離WLTCモード(航続距離) 257㎞
総電力量(バッテリー容量) 36.6kWh
電費(航続距離÷バッテリー容量) 約7.0㎞/kWh
動力用主電池種類 リチウムイオン
駆動方式 前輪駆動(FF)
サスペンション型式 前:ストラット式 後:トレーリングリンク車軸式
タイヤサイズ 前後 145/80R12
最小回転半径 4.2m
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