BMW iX5 Hydrogen 水素燃料電池参入でゼロ・エミッション社会は成立する? Japan Mobility Show 2025
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トヨタ燃料電池技術の提供を受けて開発中のiX5 Hydrogen
BMWは、2020年代後半の市販化を視野に開発が続けられている水素燃料電池車(FCV)のプロトタイプBMW iX5 Hydrogen発表した。
BMW iX5 Hydrogenに搭載される水素燃料電池車(FCEV)は、トヨタ自動車と共同開発の第3世代燃料電池システムを基盤とするモデルで、トヨタ製のFCセル(水素燃料を使って発電をする装置)を使用している。
その仕組みは、車両の燃料電池内部で水素と酸素を化学反応させて得た電気エネルギーでモーターを駆動して走行。搭載の蓄電池も充電する。その際に排出されるのは水蒸気として排出される熱と水のみ。温室効果ガス(二酸化炭素など)を排出しない環境への負荷を抑えた持続可能な新たな技術(ゼロ・エミッション)のクルマである。
プロトタイプのBMW iX5 Hydrogenは、4代目のG05をベースにした水素燃料電池車で、最高出力は295kW(401ps)、最高速度は180km/h以上の現状でも十分な性能を持っている。2個のCFRP製の700気圧水素タンクに搭載される水素は約6kgで最大504km(WLTP値)の走行が可能である。
FCEVの普及は、インフラと車両価格がカギを握る!
また、3~4分でタンクの満充填が完了する早さは非常に魅力的だ。だが、水素ステーション、資格保有者による充てん作業など、普及にはまだまだ時間がかかるだろう。一番気になるのが、一般的に購入が可能な価格になるのかだ。ちなみに、トヨタのFCEVであるミライの新車価格は、破格の7,414,000円から。プレミアムブランドのBMWでミライ並みの価格は難しいかもしれないが、一般ユーザーでも手が届くくらいの新車価格に期待したい。
また、水素ステーションの数も徐々に増えてきている。「首都圏」「中京圏」「関西圏」「九州圏」の四大都市圏と、四大都市圏を結ぶ幹線沿いを中心として整備が進められている。とはいえ、次世代自動車振興センター調べによると、2025年11月5日現在で、わずか148箇所に止まっているのが現状。インフラ整備も大きな課題のひとつだ。
<レポート:河野達也>
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