日産キックス(P16型)新車情報・購入ガイド 超絶進化し、売れるコンパクトSUVへ!

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【日産】2026/06/21

日産キックス(P16型) フロントスタイル

 

新型キックス(P16型)を詳細解説

 

日産は、コンパクトSUVのキックス(P16型)をフルモデルチェンジし発売を開始。コンパクトSUVとしてのキックス(P16型)は、今回のフルモデルチェンジにより2代目となった。

初代キックスの販売低迷理由や、新型キックス(P16型)の走行性能や燃費、デザイン、グレード選び、リセールバリューまで徹底解説する。

日産キックス(P16型)リヤスタイル

 

 

初代キックスの販売低迷理由とは?

 

初代キックス(P15型)は、2020年6月に国内デビュー。初代キックス(P15型)は、グローバルモデルとして、2016年にブラジルで発売済み。国内でのコンパクトSUV需要が高まる中、国内ではジュークの生産が2019年末に終了。国内BセグメントのコンパクトSUVがラインアップから消えることもあり、初代キックス(P15型)は急遽投入された印象が強い。と、言うのも初代キックス(P15型)はタイで生産され日本へ輸入されていたからだ。

しかも、初代キックス(P15型)が導入された2020年は、トヨタがヤリスクロス、2021年にはホンダが2代目ヴェゼルを投入し、BセグメントのコンパクトSUVマーケットが急速に伸びてきた時期。

ところが、日産はあまり初代キックス(P15型)の販売に積極的ではなかった。そのため、発売直後は約3,000台/月程度の販売を続けていたものの、すぐに約1,000台/月程度の販売台数に落ち着いていった。

タイ生産ということもあり、日本仕様をフレキシブルに生産しにくいため、在庫販売がメイン。売れないと在庫車がどんどんと増えていく、というリスクがあった。また、船舶での輸入であることもあり、在庫車がないと納期が長いというデメリットもあったのだ。

そして、タイ生産なので、当初、価格的優位性も期待された。しかし、残念ながら、価格優位性もなく、むしろやや高めの価格に見えていた。また、燃費性能面でも、ライバル車に対して優位性もなかったのだ、

こうした状況下もあり、日産にとってBセグメントコンパクトSUVマーケットで、ヤリスクロスやヴェゼルを互角に戦うことができずにいた。

日産キックス(P16型) フロントアップ

日産キックス(P16型)リヤアップ

 

 

2代目新型キックスを解説。生産はタイから、閉鎖が決まっている追浜工場へ!

 

そこで、2代目新型キックス(P16型)は、こうしたネガティブな要素をほぼ払拭してデビューした。

2代目新型キックス(P16型)は、グローバルモデルとしての立ち位置には変更はない。だが、日本仕様は従来のタイ生産から国内生産に変更。なんと、閉鎖が予定されている追浜工場での生産となる。

ただし、追浜工場の閉鎖が中止になったわけではない。閉鎖時期に合わせ、北九州にある九州工場へ移管される予定だ。残念ながら、2代目キックス(P16型)は、追浜工場で生産される最後の新型車ということになる。

このように、タイ生産から国内生産へと移行されたことで、生産台数のアップだけでなく、より細かいオプション設定など、フレキシブルな生産が可能となる。これにより、長納期化を回避できれば、超長納期化のヤリスクロスに対して、アドバンテージになるはずだ。

日産キックス(P16型) サイドビュー

 

 

新型キックスのCMF-Bプラットフォームを解説。新旧ボディサイズ比較も

 

そして、2代目新型キックス(P16型)で劇的進化ともいえるのが、CM-Bプラットフォームの採用だ。CM-Bは、ルノーとのアライアンスにより開発された最新のプラットフォーム。初代キックスは、末期のVプラットフォームだったこともあり、2代目新型キックス(P16型)の走行性能は飛躍的に向上している。

CM-Bプラットフォームが採用されたこともあり、ボディサイズも大幅に変更された。ボディサイズの比較は下記の通り。( )内、旧型キックスに対する増減。

日産キックス(P16型) インパネ

日産キックス(P16型) メーター

 

 

新旧キックスボディサイズ比較

・全長4,365 mm(+75mm)×全幅1,800mm(+40mm)×全高1,610 〜 1,615 mm(+5~10mm)

・ホイールベース2,655mm(+35mm)

このように、ほぼ1クラス以上大きくなっていることが分かる。このクラスでトップレベルの全長をもつヴェゼルの全長が4,340mmなので、新型キックス(P16型)は、さらに+15mmも大きい。

新型キックス(P16型)は、このクラスで最も大きなボディサイズをもつことになった。大きなボディで立派に見えるというのも、コンパクトSUV購入動機のひとつ。これも、新型キックス(P16型)の優位ポイントといえる。

日産キックス(P16型) フロントシート

日産キックス(P16型) リヤシート

 

 

ラテン系テイストをプラス? スタイリッシュさが際立つデザインを解説

 

そして、新型キックスのデザイン。近年の日産車は、日本車らしさを表現するため「和モダンテイスト」を取り入れた。さらに、先進感を表現する「テック系デザイン」をプラスしたデザインとしてきた。

新型キックスでは「テック系」テイストは変わらないものの、「和モダンテイスト」が影を潜めた。その「和モダンテイスト」の代りにプラスされたエッセンスが「ラテンテイスト」のように見える。

ルノーやプジョーといったフランス車、フィアットやアルファロメオといったイタリア車のようなテイストが加わり、オシャレ感がとても強い。そのスタイリッシュさは、このクラストップレベルといえるほどだ。

日産によると、新型キックスのエクステリアデザインは、先進的で大胆な外観を採用。フロントフェイスは、アメリカンフットボールのヘルメットから着想を得た。フロントフェイスには、特徴的なシグニチャーランプが目を引く、水平基調でワイドなグリルを採用した。

なかなかユニークなデザインだが、ボンネットフードを高くして迫力のある大きな顔とした。さらに、フェイス上部サイドにキレ長のヘッドライトを組み合わせた。これは、人気SUVの鉄板デザイン手法ともいえる。こうしたトレンドをしっかりと抑えているのも重要だ。

そして、新型キックスでは、グレードにより外観デザインが若干異なる。最上位Gグレードのバンパーなどの外装部品には、上質な黒色グロス塗装を施した。XおよびX+、Xシンプルパッケージのフロントバンパーとサイドシル、リアバンパーには、スニーカーソールから着想を得たディンプル(ポリゴン)パターンを採用。遊び心のあるカジュアルな個性を表現した。

リヤのコンビネーションランプは、最も個性的な部分。L字縦型のコンビネーションは、とても珍しい。ライバル車であるヤリスクロスやヴェゼルは、横一文字風だからだ。賛否が分かれるかもしれないが、新型キックスのリヤビューは斬新さを感じる。

日産キックス(P16型) センターコンソール

 

 

 

上質感あるインテリア。コネクティッド系は、Googleを搭載

 

新型キックスのインテリアは、モダンで開放的な居心地の良い空間を目指した。インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリムには、合皮やファブリック素材で仕立てたソフトマテリアルを採用。上質さと触れた時の心地よさを追求。細部は異なるが、水平基調のデザインでオーラっぽい印象がある。

また、ボディサイズの大きさを生かし、クラストップレベルのニールーム、ヘッドルーム、後席室内幅を確保。乗員の負担を軽減するゼログラビティーシートを、後席左右にも採用し、後席の快適性を高めた。

装備面では、すでに他の日産車にも採用されているGoogleを搭載。NissanConnectインフォテインメントシステムと、12.3インチのデュアルディスプレイを採用した統合型インターフェースディスプレイ(グレード別設定)を搭載し、インテリアの高品質感と直感的な操作性を向上させている。

ボディカラーには、「e‑POWER」の先進性やクリーンさを表現した「レゾナンスブルー」を採用した2トーンをはじめ、全9種類をラインアップ。ボディカラー数は、ライバル車であるヤリスクロスやヴェゼルより多い。

日産キックス(P16型) インパネ

 

 

第3世代のe-POWERを搭載! その実力と燃費性能を比較解説

 

そして、新型キックスの大きな進化ポイントでもあるパワートレイン。初代キックスは、第2世代のハイブリッドシステムであるe-POWERを採用。2代目キックスは、第3世代のe-POWERとなった。

第3世代e-POWERは、日本モデル初となる、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機の5つの主要構成部品を一体化した5-in-1電動ユニットを採用。これにより、小型・軽量化とともに高剛性化を実現してる。

そして、直列3気筒1.4L発電特化型エンジン(HR14DDe)を搭載。発電専用に開発されたエンジンで、徹底した低燃費化が施された。初代キックスと2代目キックスの燃費性能は以下の通り。

旧型キックス燃費性能(WLTCモード):23.0㎞/L(FF)/19.2㎞/L(4WD)

新型キックス燃費性能(WLTCモード):23.4~25.7㎞/L(FF)/20.1~21.5㎞/L(4WD)

新型キックスの燃費性能は、それなりに向上しているものの、クラストップのヤリスクロスレベルには届いていない。新型キックス最上級グレードG(FF)の燃費は23.4㎞/Lなのに対して、ライバルのヤリスクロス最上級グレードZ(FF)の燃費は27.8㎞/Lと差は、それほど縮んでいない。新型キックスは、ボディサイズが大きく車重が重いことが影響しているが、数値だけ見れば大きな差といえる。

日産キックス(P16型) 第3世代e-POWER

 

 

 

電動4WDは、高性能な「e‑4ORCE」へ! 自動ブレーキの性能も向上

 

そして、新型キックスの4WDは、電動駆動4輪制御技術「e‑4ORCE」が採用された。「e‑4ORCE」は、前後のトルク配分だけでなく、4輪のブレーキまでも統合コントロール。滑りやすい道では、抜群の安定感を誇る。さらに、カーブなどでは、より曲がりやすく、前後の揺れも抑制して快適な乗り心地にも寄与する。

予防安全装備パッケージ「360°セーフティーアシスト」も進化した。プロパイロットを全車標準装備するとともに、新たにフロントワイドビュー、インビジブルフードビュー、3Dビュー機能が搭載されたインテリジェントアラウンドビューモニターを採用。ドライバーの視界をサポートし、運転時のストレスを低減や衝突リスクを低減。

また、自動ブレーキであるインテリジェントエマージェンシーブレーキは、認識性能の向上により交差点での歩行者や対向車、交差車両の検知性能を高めることで、衝突回避を支援。さらに、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)を新たに搭載し、後側方の安全支援も強化している。

日産キックス(P16型) 荷室

日産キックス(P16型)荷室

 

 

新型日産キックス(P16型)のグレード選び。お勧めグレードを解説

 

新型キックスは、エントリーグレードのXシンプルパッケージ、X、X+、最上級グレードのGと計4グレード構成。それぞれのグレードに電動4WDのe-4ORCEが設定されている。

まず、最初に決めたいのは、FF(前輪駆動)か4WDのe-4ORCEか、という選択。本来なら、降雪地域以外なら、価格も安価なFF(前輪駆動)をお勧めする。しかし、e-4ORCEは、オンロードでの姿勢制御による乗り心地の良さやハンドリングなどのメリットが大きい。なので、お勧めはe-4ORCE。その上で、グレードを選びたい。

まず、選択肢から外したいのがXシンプルパッケージ。このグレードは、徹底的に簡素化されたグレード。新車価格300万円を切りたいがために設定されたオトリグレード。いわゆるプロモーションで「2,999,700円から!」とアピールして、来店誘導するためのもの。そのため、オプション選択できる装備もほとんどない。

そして、Xグレードも同様に選択肢から外したい。Xシンプルパッケージに対して、オプションを細かく設定。最低限のオプションでとにかく安価にしたい人向けだ。

そして、現実的な選択となってくるのがX+。装備が充実とはいえないものの、インテリジェント アラウンドビューモニターやリモコンオートバックドア、バックドアオートクロージャー、LEDフォグランプ、NissanConnectインフォテインメントシステム[シンプル]などが標準装備さていて、ある程度納得できる。

しかし、インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)といった予防安全装備がオプションで、やや物足りない仕様となっているのが残念なポイント。

こうした予防安全装備が標準装備されたグレードは、最上級グレードのGになるが、X+グレードとGグレードの価格差は、なんと約35万円にもなる。

専用エクステリアになり、19インチアルミホイール、ルーフレール、パノラミックガラスルーフ、ワイヤレス充電器などがプラス装備されているからだ。まぁ、妥当な価格アップなのだが、こうした装備類は個別のオプションでよいのでは? と、思える部分なので悩ましい。しかも、これだけの装備が付きながら、Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムは、オプション設定となる。

そのため、X+グレードに、足りない予防安全装備をプラスできるパッケージオプション、インテリジェント ルームミラー+エアコンスイッチ(デジタルタイプ)+NissanConnectインフォテインメントシステム+ドライブレコーダー(前後セット)+ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ)+インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知、3Dビュー機能付)+インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)+RCTA(後退時車両検知警報)をプラスすると、なんと+303,600 円となり、Gグレードとそれほど変わらない価格帯になってしまう。ただ、この仕様が最も無難な選択といえお勧めだ。

ただし、専用エクステリアや19インチアルミホイール、ルーフレール、パノラミックガラスルーフ、ワイヤレス充電器などの装備が必須という人はGグレードを選択するしかない。

日産キックス(P16型) リヤスタイル

 

 

新型日産キックス(P16型)のリセールバリューを予想解説

 

先代キックス(P15型)の中古車相場は以下の通り。2026年6月調べ。

・先代キックス(P15型)Xスタイルエディション(FF)中古車相場:約20~250万円(2023年式)

・当時の新車価格に対する中古車相場比:約68~78%

・先代キックス2026年5月の平均売却予想価格:約183万円(リセールバリュー総合研究所調べ

<参考>トヨタ ヤリス2026年5月の平均売却予想価格:約224万円(リセールバリュー総合研究所調べ

コンパクトSUVは、中古車マーケットでも人気が高い。そのため、中古車相場も3年落ち(2026年比)でも、新車価格に近い車両が多いのが特徴だ。

だが、先代キックス(P15型)の場合、新車販売の低迷をあり、人気が低めなのか、新車価格に対する中古車相場比は、やや低めに推移。そのため、リセールバリューはライバル車に対して低めの傾向だ。

今後、新型キックス(P16型)の下取に入った先代キックス(P15型)が中古車マーケットに多く流通してくると、さらにリセールバリューが下がる可能性もあるので、先代キックス(P15型)は早期売却がお勧めだ。

では、新型キックス(P16型)のリセールバリューはどうなるのか? リセールバリューは、先代キックス(P15型)のように、やや低めになる可能性はないだろうと予想。

その理由は、新型キックス(P16型)は、デザインや走行性能、燃費など、十分にライバル車と真っ向勝負できるモデルに仕上がっているからだ。恐らく、5万台/年以上は売れそうなので、リセールバリューは上がる要素はあっても、下がる要素が見つからないからだ。

新型キックス(P16型)のリセールバリュー面は、先代キックス(P15型)より高くなると予想できるので、積極的に新型キックス(P16型)を選んでも、それほど心配することはないだろう。

 

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日産キックス新車価格

 
駆動 エンジン(モーター) グレード 価格(円)
2WD HR14DDe
(YM52)
X シンプルパッケージ 2,999,700
X 3,259,300
X+ 3,549,700
G 3,898,400
4WD HR14DDe
(YM52-MM48)
X e‑4ORCE シンプルパッケージ 3,349,500
X e‑4ORCE 3,599,200
X+ e‑4ORCE 3,899,500
G e‑4ORCE 4,248,200

 

 

日産キックス燃費、ボディサイズなどスペック

代表グレード  キックスG e-4ORCE

全長×全幅×全高   4,365mm × 1,800mm × 1,610mm

ホイールベース   2,655mm

最低地上高   170mm

最小回転半径   5.3m

車両重量   1,590kg

荷室容量   476L(前輪駆動車)

駆動方式   電動4WD(e-4ORCE)

トランスミッション  -

タイヤサイズ(前後)   225/45R19

エンジン型式   HR14DDe

エンジン種類   直列3気筒DOHC

総排気量   1,433cc

最高出力   72kW (98ps)/6,000rpm

最大トルク   115N・m/6,000rpm

フロントモーター型式   YM52

フロントモーター最高出力   105kW(143PS)/4,800-10,700rpm

フロントモーター最大トルク   315N・m/0-2,000rpm

リモーター型式   MM48

リモーター最高出力   50kW(68PS)/3,500-10,000rpm

リヤモーター最大トルク   140N・m/0-3,300rpm

電力用主電池   リチウムイオン電池

WLTCモード燃費   20.1km/L

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