BYD RACCO(ラッコ)中国からの刺客軽自動車、ついに全貌が明らかに! Japan Mobility Show 2025 

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【その他】2025/11/01

BYD RACCO(ラッコ) フロントスタイル

 

新型BYD RACCO(ラッコ)、いよいよ2026年夏、日本で発売!

 

BYDの乗用車部門(BYD Auto Japan株式会社)は、2025年ジャパンモビリティショーで、日本の軽自動車規格に準拠して設計した新型軽自動車EVを世界初公開した。両側スライドドアをもつスーパーハイト系の軽自動車。新型BYD RACCO(ラッコ)は、2026年夏に日本で発売する予定だ。

 

海洋生物シリーズ車名の中でも、最もホッコリ系の RACCO(ラッコ)

 

BYDが日本マーケットに送り込んできた新型軽自動車の車名は「BYD RACCO(ラッコ)」。BYDが日本市場に展開する水上動物名を引用した車両名に従い「RACCO(ラッコ)」と命名。

日本での軽自動車の使われ方が主に女性であること、子供の送迎や買い物が主体であることなどから、水上でお腹に物を抱え込む可愛いイメージのラッコ(RACCO)をイメージしたのかな?と思ったのだが…、BYDの発表では、ラッコは海とともに生き知恵(貝を割る小さな石)で、毎日を生き抜く「賢さ」と「愛らしさ」「親しみやすさ」の象徴の一方で、絶滅危惧種として指定されている存在であり、地球環境を守ることは海を守ること、それは未来世代を守ること、そんな想いから新しい軽自動車に"RACCO"と名付けた。

 

発売間近であることを感じさせる完成度!

 

新型「BYD RACCO」は、会場で一段高い壇上に展示されていて室内を見る事は出来なかった。だが、スーパーハイトワゴンスタイルと両側リアスライドドアのエクステリアは、そのまま街中で出会っても違和感の無いスマートさを感じる。プロトタイプには見えない完成度だった。

現時点で新型「BYD RACCO」価格や航続距離などは未定だが、ヒンジドアの日産サクラと比べると、全長・全幅は同じで全高が約145mm高い1,800mmとなっている。タイヤサイズも165/65R15 81Hと外径、ロードインデックス(タイヤ1本が支えられる最大負荷能力)が大きくなっている。リアホイールの間からはディスクブレーキが見えており、現時点で意図は不明だが国内軽自動車と一線を隔した装備だ。

また、新型「BYD RACCO」に搭載されるバッテリーはリン酸鉄のブレードバッテリーで、容量はショートとロングの2タイプが準備される予定だ。

*日産サクラの全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mm、タイヤサイズは155/65R14 75S(オプション165/55R15 75V)

BYD RACCO(ラッコ) リヤスタイル

BYD RACCO(ラッコ) タイヤ ホイール

 

 

日本メーカーは戦々恐々!? 軽自動車の更なる進化に期待!

 

新型「BYD RACCO」の日本発売は2026年夏の予定。日本国内販売に向けて、数々の試験が繰り返されている。新型「BYD RACCO」の登場で、日本メーカーは、戦々恐々であることは確実。しかし、新型「BYD RACCO」の投入で軽自動車マーケットが刺激され、さらに良い軽自動車が今後登場してくることも十分に考えられる。期待して待ちたいと思うクルマだ。

<レポート:河野達也

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BYD新車情報・試乗記一覧

BYD RACCO ボディサイズなどスペック
駆動方式 前輪駆動
全長×全幅×全高 (mm) 3,395×1,475×1,800
駆動用バッテリー リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
総電⼒量 (kWh) ロングレンジとショートレンジの2グレード(未発表)
乗車定員 4名

 

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