バンコク国際モーターショーレポート BYD、GWM編の目次
BYDブース
コロナ禍の前には、タイに出展していなかったBYDも、今では立派なスペースを確保するまでに成長してきた。中国では電池でトヨタと提携するほどまでに実力を高めているくらいだから、クルマ造りの面での実力も相当に高まっている。
BYDのブースには、日本でも発表されているATTO3がたくさん並べられていた。やはり電気自動車として2%の低税率を生かし、120万バーツほどの価格で発表されていた。
MGに比べるとやや高いものの、ATTO3の価格も十分に競争力のあるものといえる。電気自動車を購入するには充電環境が問題となるが、それをカバーできるユーザーには、タイでも電気自動車が現実的なものになりつつあるという。
市販モデルはATTO3だけだが、今回のショーでは新モデルとしてDOLPHINの投入が発表された。日本でも近く発売される予定のモデルだが、右ハンドル車がタイで先行して発表された。
基本プラットホームをATTO3と共用するモデルで、44.9kwhのバッテリーを搭載し、ヨーロッパモードで400㎞を超える航続距離を確保しているという。
基本プラットホームの共通化や電池メーカーの優位性を生かし、79万9999バーツという80万バーツを切る価格設定によって、タイ市場に強くアピールする姿勢を見せていた。こうなると日本市場では、どんな価格で投入されるかにも関心が集まる。
BYDは、他に参考出品のコンセプトモデルも多く並べていた。電池メーカーでもあるBYDだけにすべてが電気自動車だ。ただ、ATTO3とDOLPHINを除くと、FRIGATE07、HAN EV、DENZA D9などの各モデルはいずれも左ハンドル車であり、右ハンドル車の開発がどこで進んでいるのかは微妙。取り敢えず十分なラインアップの商品を持つことをアピールしたかったようだ。
BYD ATTO3
BYD DOLPHIN
BYD FRIGATE07
BYD HAN EV
BYD DENZA D9
GWM(長城汽車)ブース
かなり以前、上海や北京のモーターショーを取材したとき、長城汽車といえば日本車にそっくりのデザインを採用したクルマばかりを並べるパクリメーカーとして知られていた。それが、今ではオリジナリティの高いクルマを多く作るメーカーに成長してきた。
ただ、今回ステージ上に展示されていた大型SUVのTANKについては、どこかランドクルーザーに似ているとの印象を拭うことができず、以前のイメージから完全に脱却することはできていないようにも思えた。
TANK自体は2021年から中国で発表されているモデルで、当初はTANK300だったが、タイ市場にはTANK500ハイブリッドが投入される。2.0Lのターボ仕様エンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデルとのことだ。
GWM(長城汽車)もコンパクト電気自動車を主力としている。GOOD CATと呼ぶモデルがそれで、丸みを帯びた可愛らしいデザインを特徴とする。このクルマも100万バーツを切る価格が設定されていた。ほかにプラグインハイブリッドモデルのHAVAL H6などが展示されていた。
GWM TANK
GWM GOOD CAT
GWM HAVAL H6
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