ライバル対策! よりを完成度を高めるマイナーチェンジを実施
日産は、軽BEV(バッテリ電気自動車)である「サクラ(B6系)」をマイナーチェンジし発売を開始した。
日産サクラ(B6系)は、2022年5月に誕生した。デイズベースのプラットフォームに20kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載。航続距離を180㎞(WLTCモード)と十分なレベルを確保した。
短距離移動がメインの軽自動車と、航続距離が短めなBEVとの相性はよく、サクラの販売台数は、発売直後から好調。2022年と2023年には、登録車を含むBEVの中で、30%以上を占めるほどの人気モデルとなった。BEVのアーリーアダプター層に一定数行き渡ったあたりから、販売台数が落ちていくものの、軽EVマーケットをけん引し続けている。
そして、今回のマイナーチェンジは、サクラにとって分水嶺ともいえるタイミング。2025年9月には、ホンダから同じ軽BEVであるN-ONE e:がデビュー。2026年度中には、スズキも軽BEVを投入予定としている。さらに、価格的に驚異の存在となると予想される中国のBYDが、2026年夏に軽BEV「ラッコ」を投入する。まさに、2026年度はサクラにとって正念場といえる年と言えるだろう。
さらに、上質になった外観デザイン
サクラのマイナーチェンジでは、外観デザインの変更が行われた。G/Xグレードのフロントフェイスには、ボディカラーと同色のカラードグリルを採用。カッパー色があしらわれた新デザインのフロントバンパーをアクセントとして組み合わされ、上質感と華やかさを表現。
さらに、15インチアルミホイールは、日本の伝統美を感じさせる水引のテーマを継承しながら、より大きく、ダイナミックな印象を与えるデザインへと変更した。
ボディカラーは、水辺に咲く桜が水面に映る情景を色に落とし込んだ新色「水面乃桜-ミナモノサクラ-」とスターリングシルバーを組み合わせた2トーンカラーを始め、全10種類を用意。N-ONE e:は5色設定。サクラは、より自分好みのボディカラーが選べることになる。
まだまだ補助金頼みの価格だが、装備を充実させ割安感をアピール!
装備面では、充電ポートリッドや充電コネクタにいたずらを防止するためのロック機構を追加。新たに100V AC電源(1500W)をラゲッジルームとインストルメントパネルの2ヶ所へ設定。この電源により、家電製品が車内で使えるようになる。キャップなどで便利な他、災害などによる停電時に、サクラを電源車として使用できる。
さらに、クルマに近づくと自動でロックを解除する「接近時アンロック機能」と、降車後にクルマから離れると自動でロックをする「降車時オートロック機能」、人や荷物の置き去りを防ぐ「後席リマインダー」を設定した。
その他、助手席側へのカップホルダーの追加や、エアコンの風向性能の改良、使いやすい位置へのドライブモードスイッチの移設など、さらに快適に乗れるようになった。
なお、中間グレードのXには、人気装備のインテリジェント アラウンドビューモニターや前席ヒーター付シート、ステアリングヒーターを標準装備化。
エントリーグレードのSには、バックビューモニターなど日常使いに十分な標準装備を備えつつ、低価格設定とし、より多くの顧客をターゲットとしている。続々と登場するであろうライバル車への対応のひとつだろう。
さらに、全グレード一律で令和7年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」58万円の対象。補助金を活用した場合の実質購入価格は、約187万円からと、さらに購入しやすくなっている。
とはいえ、サクラの新車価格は2,448,600~2,998,600円。まだまだ補助金頼みの価格ともいえる点が悩ましい。
また、今回のマイナーチェンジでは、航続距離のアップなどBEVシステム関連のアップデートが行われていないのも残念なポイントだ。
日産サクラのグレード選びは?
サクラのグレードは、エントリーのS、中間のX、最上級のGと3グレード構成。ポイントは、グレード間の価格差。SとXグレード間では、約15万円差。XとGグレードの差は、なんと約40万円も差がある。
SかXグレードかという選択になると、やはりXがお勧めになる。Sには、Xに標準装備されているアラウンドビューモニター、IRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラス〈フロントドア〉、ジャージ/トリコットシート生地、アルミホイール、ステアリングヒーター、前席ヒーター付シート などが非装備となる。
とにかく安さ重視であることが重要というのであれば、Sグレードという選択も悪くない。しかし、エンジンのような熱源がないBEVでは、冬場はとくに暖房が効くまでの時間が少し長い。なので、シートヒーターなどは必須ともいえる装備。Sグレードでセットオプションでの装着もありだが、価格差を含めるとXグレードが無難だろう。
そして、XとGグレードの装備差はとにかく大きい。Xには装備されておらず、Gに標準装備されている主な装備は、統合型インターフェースディスプレイや6スピーカー、EV専用NissanConnectナビゲーションシステム、ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ)、15インチアルミホイール、プロパイロット、プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付) 、ニーエアバッグ〈運転席〉、ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト〈後席〉、その他内外装の素材やカラーにも違いあり。
ナビ系に関しては、スマホで代用が可能だが、SOSコールなどもしもの時に役立つ装備がXグレードではオプション設定となる。また、ニーエアバッグなどの安全装備もオプションになってしまうのも悩ましい。
プロパイロットに関しレは、高速道路をほとんど走らないという人にとっては、無くてもよい装備となる。
そのため、基本的にはXをベースとして、欲しい装備をオプション選択するのがお勧め。ただし、オプション選択を増やし過ぎると、Gグレードとあまり変わらない価格になるのであれば、Gグレードを選択した方がよい。
また、Gグレードのオプションでお勧めオプションは、100V AC電源(1500W)だ。
日産サクラのリセールバリューは?
日産サクラのリセールバリューを調べてみた。リセールバリュー総合研究所によると、サクラの売却予想金額は、2026年3月で約91万円(2023年式平均走行距離2万km)となっている。この年式の新車価格が2,493,700~3,040,400円だったので、新車価格の約30~37%という価格で売却されていることになる。
2023年式でここまでリセールバリューが低くなっている要因は、やはり補助金。当時約55万円の補助金が出ていたため、実際の新車価格はこの補助金分を引いた金額が本当の新車価格とみなされているため、リセールバリューが低くなっている。それでも、他の軽自動車から比べると低いリセールバリューになっている。バッテリーの劣化への心配などが、中古BEVのリセールバリューは下げている要因と考えられる。
だが、サクラでは新車時バッテリー容量を「8年160,000km」保証をおこなっている。そのため、中古BEVとはいえ、高年式車であれば、ほとんど心配する必要がないレベルといえる。
また、考え方次第ではあるが、リセールバリューが低いということは中古車価格も安価ということ。ならば、あえて新車ではなく高年式中古車という選択もお勧めだ。
日産サクラ新車価格
・S 2,448,600円
・X 2,599,300円
・G 2,998,600円
日産サクラ、航続距離、ボディサイズなどスペック
| バッテリータイプ | リチウムイオンバッテリー |
| バッテリー総電力量 | 20kWh |
| 最高出力 | 47kW |
| 最大トルク | 195N・m |
| 最高速度 | 130km/h |
| 航続距離(WLTCモード) | 最大180km |
| 充電時間 | 普通充電:8時間 (バッテリー残量警告灯点灯位置~100%) |
| 急速充電:約40分 (バッテリー残量警告灯点灯位置~80%) | |
| 全長 | 3395mm |
| 全幅 | 1475mm |
| 全高 | 1655mm |
| ホイールベース | 2495mm |
| 車両重量 | 1070kg-1090kg |
| 荷室寸法 | 107L |
| 乗車定員 | 4名 |
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