
7人乗りより5人乗りが人気

わずか1カ月で52,000台もの受注を集めたトヨタ プリウスα (アルファ)。だ販売台数の内訳は、5人乗りが38,000台に対して7人乗りは14,000台となり、圧倒的に5人乗りが売れていた。トヨタは予想通りというコメントだが、自動車メディアでは、ミニバン人気ということもあり圧倒的に7人乗りが売れるという判断を示していて、プリウス のミニバン 登場ということで、大いに盛り上がったと高評価だ。
しかし、蓋を開ければ、なんと5人乗りの圧勝。その理由として、トヨタが上げているのは価格差にによるもの。5人乗りが235万円からに対して、7人乗りは300万円と大幅に価格が違う。この価格差は、主に搭載される電池の価格差。5人乗りは今まで通りのニッケル水素電池で、7人乗りはリチウムイオン電池となっている。
実は、この電池の違いで5人乗りの人気に拍車がかかった。そもそも、月間販売目標は控え目の3,000台。そこに対して、1か月で52,000台だ。さらに、大震災が加わった。そのため、トヨタ初となるリチウムイオン電池の生産能力が追いつかなくなったという。事実、5人乗りの方が納期が早いというインフォメーションが出ていたくらいだ。当然、販売の現場でも7人乗りより5人乗りを勧めていたはず。初期の5人乗り人気は、価格と納期によるものが多い。
また、このサイズのミニバンは、マーケットも縮小傾向にあり、その中でもやスライドドアが必須だという。プリウスαは、通常のヒンジ式。そういった流れを受けて、5人乗りが人気なのだろう。
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プリウスでは小さい? 大きい? ハイブリッドカーの多様化がさらに進む

下取り車にもプリウスαの人気の秘密があった。初代、2代目、3代目プリウスの下取りが合計8%ある。ダウンサイジングが進んでいる自動車業界において、今より大きなクルマを選ぶというのは珍しい。さらに、登場して間もない3代目プリウスの下取りは3%。燃費が劣るプリウスαをあえて買っている。
つまり、このユーザーたちは、プリウスのボディサイズに満足していなかったということだ。より、大きなサイズのプリウスαを待ち望んでいたと言える。8%というと少ないと思うかもしれないが、単一車種であることと、52,000台の内下取り車ありが100%としても4,000台以上のプリウスが下取りされる計算だから、少ない数字ではない。
そう考えると、他車に乗っていた人の中でも、プリウスのボディサイズが小さいと感じていて、購入を断念していた人々が多数いたとも推測できる。トヨタのマーケティングは、マーケットニーズのど真ん中を攻めたと言える。当然、売れるわけだ。もともと、5人乗りのプリウスを買っている人には、7人乗りのニーズはとくにない。より廉価な5人乗りが売れるのも納得がいく。
プリウスをMサイズと仮定すると、プリウスαはLサイズ。さて、この次は? そう、ヴィッツ級ハイブリッドと噂されているSサイズのハイブリッド カーが、今年年末から来年にかけて登場する予定。今年の東京モーターショー で、何らかのカタチでお披露目されるであろう。
その次は、LLクラス? ノア・ヴォクシー系のハイブリッドか? さらに大きくなってLLLクラスのエスティマ 、ヴェルファイア 系のハイブリッドなのか? これからのトヨタのハイブリッド車にますます期待は高まると評価したい。
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