メルセデス・ベンツは、コンパクトSUV「GLKクラス」に、大幅に価格を引き下げたエントリーモデル「GLK 300 4MATIC LITE」を599万円で発売した。

　メルセデス・ベンツGLKは、CクラスをベースとしSUV化したモデルだ。コンパクトとメルセデス・ベンツはいうが、日本においては1840mmもの全幅をもち必ずしも小さいという印象はない。しかし、そこはさすがメルセデス・ベンツというべきか、最小回転半径は約5.4mと国産ミニバンなどよりも小回りが効くこともある。

　また、メルセデス・ベンツの4WDシステムである4MATICを搭載しているので、都会的なスタイルとは裏腹にオフロードでの高い走破性も魅力のひとつだ。

　今回のエントリーモデルであるGLK300 4MATIC LITEは、GLK300 4MATIC（3リッターV型6気筒エンジン）の「走る・曲がる・止まる」というクルマとしての基本性能はそのままに、装備を厳選し599万円という低価格を実現したモデル。エントリーモデルながらも、ESP（横滑り防止装置）や11個のSRSエアバッグ類、HDDナビゲーション付きCOMANDシステムなど、充実した装備を施されている。

　ただし、このモデルは実際に購入リストに載せるときには、注意が必要。なんと、左ハンドル車のみの設定なのだ。日本で左ハンドル車を乗ることに抵抗がある人には、魅力的なモデルだが購入することはできない。

　11月の販売台数で過去最高を記録したメルセデス・ベンツ。400万円を切るという価格訴求でCクラスも好調で、日本インポート・カー・オブ・ザ・イヤーも受賞した。円高の追い風も得て、このGLKも価格訴求することで、さらなる販売台数の上乗せを狙う。

＜メルセデス・ベンツGLK300 4MATIC LITE価格＞

・￥5,990,000