【ホンダ ステップワゴン/スパーダ新車情報】 セレナを超えた! ホンダ意地のクラスNO1低燃費ミニバンへ大変身
ステップ ワゴン G・Eセレクション (オーロラローズウッド・パール)
ナンバー1にこだわるホンダと日産! マイナーチェンジでステップワゴンがクラスナンバー1を奪取!!
ホンダは、クラス最大の室内空間やクラス唯一の3列目床下格納シートなどをウリとするホンダ「ステップ ワゴン」、「ステップ ワゴン スパーダ」のFF車に、新開発CVTやアイドリングストップシステムなどを全タイプに採用するなど、マイナーチェンジを実施。日産セレナを超えるクラストップの低燃費を実現。さらに、デザインをよりスタイリッシュにするとともに、スポーティーな装備を施した「ステップ ワゴン スパーダ Z・COOL SPIRIT(クールスピリット)」を新たに設定するなどし4月12日に発売する。また、4WD車の発売は5月を予定している。
ホンダ ステップワゴンは2009年フルモデルチェンジ。ライバルであるトヨタ ノア/ヴォクシーや日産セレナと壮絶な販売合戦を繰り広げていた。しかし、日産セレナはモデル末期でありながら、フルモデルチェンジしたステップワゴンと互角の争いを展開した。危機感があったステップワゴンは、セレナのフルモデルチェンジ前に対抗策として2010年秋に魅力的な新グレードを追加するなどを試みる。そして、2010年11月に日産セレナがフルモデルチェンジして、新型となった。
しかし、新型となったセレナは一部部品の納入が遅れ生産が思うようにできないというトラブルに見舞われる。2010年のミニバン販売台数ナンバー1を狙うための大きなハンデを負った。そんな中、着々と販売台数を伸ばしステップワゴンが2010年ミニバン販売台数ナンバー1を獲得した。
その後は、部品供給の問題なくなったセレナは、大震災の影響も受けつつも着実にセールスを伸ばし、今や独走状態。2011年のミニバン販売台数ナンバー1はセレナが勝った。なぜ、ステップワゴンがセレナを独走状態にさせてしまったのか? その理由は、燃費。JC08モード燃費で、ステップワゴンが13.4km/Lに対して、セレナは14.6km/Lと10%近い差を付けていたからだ。また、いかにも燃費がよく感じられるアイドリングストップ機能の有無も理由のひとつと言われている。
だが、そんなステップワゴンだが、ミニバン販売台数ナンバー1奪取を目指し、マイナーチェンジとは思えないほど力の入った新型ステップワゴンをデビューさせた。
まずは、なんといっても新開発のCVT。走りと燃費を高次元で両立させる次世代革新技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」のひとつとしてデビュー。この新世代CVTは、アイドリングストップシステム対応型で、高効率電動オイルポンプなどを採用。燃費性能を向上させながら、変速やスロットル、油圧制御系を効果的に協調制御する「G-Design Shift」により、ドライバーの要求に素早く反応し、高く伸びのある加速Gを維持して、爽快でスポーティーなドライブフィールを実現したという。従来のCVTに対し約5%、同クラスの5ATに対して約10%の燃費向上を実現している。
さらに、アイドリングストップシステムを全タイプに採用。空力性能の向上などにより、クラストップの低燃費とスムーズで気持ちの良い走りを両立した。燃費は、ステップ ワゴンのJC08モード燃費15.0km/L。ステップ ワゴン スパーダが14.8km/Lとなっている。セレナが14.6km/Lなので、まさに意地の燃費向上だ。さらに、ステップワゴンの場合、まだまだ伸びしろがあると思えることがある。今回のマイナーチェンジでは、エンジン本体での燃費向上方法に関しては触れられていないこと。そして、セレナが燃費向上に有効な直噴化しているのに、ステップワゴンは直噴化無しにクラストップの燃費を出しているからだ。エンジンが直噴化されれば、更なる燃費向上が予想できるだけに、本気になったホンダの技術は恐るべしといったところだろうか。
こういった低燃費技術で、国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得(全タイプ)。国土交通省「平成27年度燃費基準+10%」を達成(全タイプ)。また、本年4月から施行された新エコカー減税においては、クラスで初めて全車が75%減税に適合した。
燃費だけでなく、基本的な安全性能も向上したステップワゴン
セレナには、アイドリングストップ機能が装着されない廉価グレードが存在する。また、安全装備も大きく進化した。全席に3点式シートベルトとヘッドレストが標準装備されている。セレナもそうだが2列目中央席が2点式。上半身が安定しない2点式より、全身を固定する3点式の方が安全なのは間違いない。
ヘッドレストも重要。衝突時に大きく頭を支え首まわりに受けるダメージを軽減するヘッドレストが無ければ、ムチ打ちなどになるケースも圧倒的に高くなる。ある意味、2点式シートベルト&ヘッドレスト無しシートは、一番危険なシートということになるからだ。家族がテーマとなるミニバンだけに、どのシートも同じ安全ということが、家族の想いだろう。
このクラスミニバンは、競争が激しいため比較的改良が多く行われる。当然、クラスナンバー1にこだわる日産セレナも指をくわえて見ているわけではないだろう。セレナはハイブリッド搭載の噂もあるので、その動向にも期待したい。各社がこだわる、2012年のミニバン販売台数ナンバー1の座にも注目だ。
●ステップ ワゴンおよびステップ ワゴン スパーダ(FF)共通の主な変更内容
<環境性能・経済性>
・ 新開発CVTやアイドリングストップシステムを全タイプに採用。さらに、空力性能の向上などにより、クラストップの低燃費とスムーズで気持ちの良い走りを両立
ステップ ワゴン:JC08モード走行燃料消費率15.0km/Lに向上(Gタイプ)
ステップ ワゴン スパーダ:JC08モード走行燃料消費率14.8km/Lに向上(S、Zタイプ)
・ 国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得(全タイプ)
・ 国土交通省「平成27年度燃費基準+10%」を達成(全タイプ)
<ユーティリティー>
・ ウォークスルーを可能としながらも、1列目シートに使い勝手の良いセンターテーブル(折りたたみ式、ドリンクホルダー付)を装備(タイプ別設定)
・ 2列目キャプテンシート(両側アームレスト付)をタイプ別メーカーオプションとして設定
・ 2列目シートセンターアームレストにドリンクホルダーを設定(6:4分割タンブルシート装着車)
・ リンクアップフリーに対応したHonda インターナビ+ETC車載器
(専用通信機器+通信費無料)を設定
●ステップ ワゴンの主な変更内容
・ 新デザインのフロントグリルやフロントバンパー、LEDリアコンビネーションランプなどの採用により、さらに上質で洗練された外観
・ センターパネルやステアリングガーニッシュなどをウォーム系シルバー色とし、ダークグレーのセンターパネルロアなどにより、落ち着きのある室内空間を演出
・ Gタイプに、快適装備を装着した「G・Eセレクション」、リンクアップフリーに対応したHonda インターナビ+ETC車載器などを標準装備した「G・インターナビEセレクション」、快適装備や安全装備などを充実させた「G・コンフォートセレクション」を設定
・ 新色(4色)を含む、全7色のカラーバリエーション
ステップ ワゴン専用の新色:オーロラローズウッド・パール、ヒダマリアイボリー・パール
ステップ ワゴン スパーダと共通の新色:ホワイトオーキッド・パール、クリムゾン・パール
●ステップ ワゴン スパーダの主な変更内容
・ 新デザインのLEDアクセサリーランプ内蔵フロントグリル、エアロフォルム・バンパー(フロント/リア)などにより、存在感が際だつ精悍な外観
・ プロジェクタータイプのディスチャージヘッドライト<HID>を採用
・ センターパネルなどをクール系シルバー色とし、ステアリングガーニッシュなどは高輝度シルバー色塗装とするなどにより、質感を高め、特別感のある室内空間を演出
・ Zタイプに、リンクアップフリーに対応したHonda インターナビ+ETC車載器などを標準装備した「Z・インターナビセレクション」、スポーティーな装備を施した「Z・COOL SPIRIT」を設定
・ 新色(4色)を含む、全6色のカラーバリエーション
ステップ ワゴン スパーダ専用の新色 : プレミアムスパークルブラック・パール
プレミアムコスミックバイオレット・パール
ステップ ワゴンと共通の新色:ホワイトオーキッド・パール、クリムゾン・パール
●ステップ ワゴン スパーダ Z・COOL SPIRITの主な装備
・ 深みのある色合いのダーククロームメッキを施すなど、よりシャープで存在感のある外観
(LEDアクセサリーランプ内蔵フロントグリル、アウタードアハンドル、リアライセンスガーニッシュなど)
・ COOL SPIRIT専用スウェード調ファブリック&グランスムース(R) コンビシート
・ 本革巻ステアリングホイール+専用ステッチ
・ 本革巻セレクトレバー+専用ステッチ
・ スパーダ専用17インチアルミホイール
●価格
<ステップ ワゴン>
G 2,188,000円
G・Eセレクション 2,331,200円
G・インターナビEセレクション 2,583,200円
G・コンフォートセレクション 2,498,200円
Li 3,308,000円
<ステップ ワゴン スパーダ>
S 2,498,000円
Z 2,678,000円
Z・インターナビセレクション 2,930,000円
Z・COOL SPIRIT 2,796,000円
Zi 3,472,000円
<ホンダ ステップワゴン公式サイト>
http://www.honda.co.jp/STEPWGN/
【関連記事】
- 【ホンダ 4代目 ステップワゴン 試乗記】原点回帰!ミニバンは四角くてデッカイのがイチバン
- 【ザ・対決 比較試乗】ホンダ ステップワゴン 対 トヨタ ノア/ヴォクシー徹底比較 ROUND1 ファーストインプレッション
- 【新車購入術】セレナ・ヴォクシー・ステップワゴン! 今が買い時な5ナンバーMクラスミニバンの選び方
- 【新車・中古車購入術】安全性重視のクルマ選び! 買ってはいけない? or 買っていい! 5ナンバーミニバン[ホンダ編]
- 日産セレナ追撃準備完了。2010年ミニバン、ナンバー1の意地!【ホンダ ステップ ワゴン&スパーダ特別仕様車】
- 【日産 新型 セレナ ハイウェイスター 試乗記】売れない理由が見当たらない!
- 【新車・中古車購入術】日産セレナの選び方&リセールバリュー
- 【トヨタ ノア/ヴォクシー 試乗記】メーカー直系のチューニングミニバン「ノア G's/ヴォクシー G's」の走りを試す
- 【トヨタ 新型 ヴォクシー試乗記】ホントはこっちがNo.1!? デビュー3年で熟成高まるニュー ヴォクシー
- 新型ホンダ ステップワゴン(STEPWGN)新車情報・購入ガイド 5代目新型ステップワゴン、1.5Lターボエンジンを搭載。価格230万円から? 燃費は17.0㎞/L?と、予想!
- ステップワゴンの売れ行きは?動画追加!ホンダ ステップワゴン(STEPWGN)新車情報・購入ガイド 5代目新型ステップワゴン、1.5Lターボエンジンを搭載。価格は約229万円から、燃費は17.0㎞/L!
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- 【動画】ホンダ ステップワゴン選びで後悔・失敗しないための試乗レビュー【ホンダ】
- 【動画】ホンダ ステップワゴン内外装レビュー【ホンダ】
- ホンダ ステップワゴンスパーダ VS 日産セレナ 徹底比較・評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- 中古ファミリーカーおすすめ5選! 「スライドドア車だけじゃない選び方」【生活・文化】
- ホンダ ステップワゴンスパーダ失敗・後悔しないための新旧比較【対決】
- ホンダ ステップワゴン vs トヨタ ヴォクシー&ノア徹底比較評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- ホンダ ステップワゴン スパーダ/エアー新車情報・失敗しない購入ガイド もう負けられない! 6代目は勝てるのか?【ホンダ】
- 新型ホンダ ステップワゴン新車情報・購入ガイド 品格で勝負! トヨタ系デザインにはしない、ホンダのこだわり【ホンダ】
- ホンダ ステップワゴン動画・評価 他のミニバンにはない画期的な装備や優しさが魅力【BLOG】
- 「ナビが10インチに!ちょっと微妙な一部改良」ホンダ ステップワゴン モデューロX(Modulo X)新車情報・購入ガイド【ホンダ】
【オススメ記事】
- ホンダN-BOX新旧比較 公開・失敗しないためのクルマ選び【対決】
- 速報!2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー「ホンダ フリード」に決定!!【イベント】
- トヨタRAV4(50系)新車情報・購入ガイド 新型RAV4デビュー直前? 最後の改良か?【トヨタ】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー 10ベストカー取材会開催!【イベント】
- 【動画】トヨタ アルファード (40系)後悔・失敗しないための内外装レビュー【トヨタ】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!