日産スカイライン200GT-t新車試乗評価 想像以上に軽快! 日産が手を加えたメルセデス・ベンツ製エンジンのお味は? なぜ、メルセデス・ベンツより燃費が悪いのか? その理由とは? [CORISM]

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【日産】2014/07/17

 

 

燃費より成層燃焼リーンバーンをやめて、レスポンス重視! これが日産の味!

日産スカイライン200GT-t

 日産 は、新型スカイライン に高出力・低燃費・軽量なターボチャージャー付ガソリンエンジンを搭載した「スカイライン200GT-t(次世代ターボ車)」を追加し、6月5日より発売を開始する。

今回新型スカイライン200GT-tに搭載されたパワーユニットは、メルセデス・ベンツ 製の2.0L直4直噴ターボエンジン。このパワーユニットの搭載については、2012年1月に米国テネシー州デカードにある北米日産のパワートレイン工場で、インフィニティ とメルセデス・ベンツ4気筒ガソリンエンジンを生産するという提携が発表されており、その具体的な第1号となるモデルが新型スカイライン200GT-tということになる。

この新エンジンのスペックは、最高出力 155kW(211PS)/5500rpm、最大トルク 350N・m(35.7kgf・m)/1250-3500rpmというパワフルなもの。新型メルセデス・ベンツC250に搭載予定のエンジンとほぼ同スペックとなっている。このエンジンに、メルセデス・ベンツ製7速ATが組み合わされた。

エンジンスペックはほぼ同じなのだが、燃費が大きく異なる。本サイトの予想では、燃費は16.5㎞/Lとしたが、新型スカイライン200GT-t(タイプSP)の燃費は13.0㎞/Lと大幅に下回った。

これには、理由がある。メルセデス・ベンツ製エンジンには、低燃費化技術として成層燃焼リーンバーンが採用されているのだが、新型スカイライン200GT-tには、この領域がないのだ。リーンバーン領域では、燃費が向上するがレスポンスが悪化する。日産はこのレスポンスの悪さを良しとせず、燃費よりも走りの質を取ったのだ。つまり、新型スカイライン200GT-tは、走りの質のこだわったモデルということになる。

とはいえ、今時エコカー減税対応でないと売れない時代。そのため、エコカー減税対応レベルの燃費性能は担保。走りの質と燃費を両立している。

日産スカイライン200GT-t
日産スカイライン200GT-t
日産スカイライン200GT-t

日産スカイライン200GT-t

 

軽快感と一体感がアップしたスカイライン200GT-t

日産スカイライン200GT-t

 そんな走りの質にこだわった新型日産スカイライン200GT-tに、わずかだが試乗できた。アクセルを全開にすると、350Nmという3.5L自然吸気ガソリンエンジン並みの大トルクで、イッキに車速を上げる。システム出力364psというハイブリッド 車の豪快な加速と比べると穏やかに感じるものの、とても2.0Lエンジンとは思えないほどの加速感だ。どの回転域化からアクセルを踏んでも、レスポンスよくクルマが反応する。

ガソリン車は、ハイブリッド車に比べ車重が120㎏前後軽量だ。そのため、まったく違うクルマなのか? と、思うほど軽快感があった。ステアリングは、ステアバイワイヤであるダイレクトアダプティブステアリングではなく、一般的な電動パワステとなっている。個人的には、ステアバイワイヤのフィーリングがゲームセンターのカーゲームのようで好きではなかったので、まだこの電動パワステの方が好みに近い。ステアバイワイヤは、秋以降にオプション設定される。

カーブでは、フロントが軽い印象が強い。フロントがスイっと動くと、クルマ全体がクルリと向きを変える。元々新型スカイラインは、BMW と同様にほぼ50:50の重量配分になっている。ガソリン車になったことで、わずかに重量配分がより50:50に近付いたとは言うものの、やはり前のモーターと後ろのリチウムイオン電池という重量物がないことによるものだろうか、クルマとの一体感があり、ドライバーを中心にクルマが曲がる。わずかな時間だったが、新型スカイライン200GT-tのウリである軽快感を十分に体感できた。

新型日産スカイライン200GT-tの価格は、3,834,000〜4,568,400円。同じくハイブリッド車は、4,624,560〜5,415,120円。微妙に価格帯が被らない価格設定だ。残念ながら、メルセデス・ベンツ製エンジンということもあり、使用燃料はハイオク。燃費を捨てたこともあり、このあたりの燃料費の経済性がマーケットにどう判断されるのかにも注目だ。

最上級グレードの200GT-tタイプSPの価格は4,568,400円なので、この価格帯はまさにメルセデス・ベンツCクラス やBMW3シリーズ と同等の価格帯。プレミアムブランドとして生まれ変わった新型スカイラインが、競合の欧州セダンとどう戦うのか楽しみだ。

日産スカイライン200GT-t
日産スカイライン200GT-t
日産スカイライン200GT-t

日産スカイライン200GT-t価格、燃費、スペックなど

■新型日産スカイライン200GT-t価格、スペックなど
・200GT-t 3,834,000円
・200GT-t Type P 4,212,000円
・200GT-t Type SP 4,568,400円

 

代表グレード 日産スカイライン 200GT-t Type SP
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,800×1,820×1,450mm
ホイールベース[mm] 2,850mm
トレッド前/後[mm] 1,535/1,555mm
車両重量[kg] 1,680㎏
総排気量[cc] 1,991cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 155kW(211PS)/5500rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 350N・m(35.7kg-m)/1250-3500rpm
ミッション 7AT
タイヤサイズ 245/40RF19
JC08モード燃費 13.0km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 4,568,400円
発売日 2014年6月5日
レポート 大岡智彦
写真 編集部

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(レポート:大岡 智彦

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