次期新型日産スカイライン? インフィニティQ50が、栃木工場で生産開始! 円安で復活! インフィニティの攻勢が栃木工場から始まる [CORISM]

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【日産】2013/05/17

円安で活気を取り戻した日産栃木工場。世界ナンバー1品質をもつ工場を目指す!

インフィニティQ50
 日産は、北米での高級車ブランド、インフィニティの主力車種である、新型インフィニティQ50の生産を栃木工場で開始した。新型インフィニティQ50は、今年9月前後に発売が予定されている日産スカイラインとなると噂されるモデルだ。

 栃木工場でのオフライン式では、カルロス・ゴーンCEOが新型インフィニティQ50に乗って登場。工場従業員と共に、高品質の新型インフィニティQ50を生産することを宣言した。また、カルロス・ゴーンCEOは「日産栃木工場は、インフィニティブランドのマザー工場として役割りがある。世界的ナンバー1の工場だと思っている」と、工場従業員を激励した。

 カルロス・ゴーンCEOが、世界ナンバー1工場とまで自画自賛の激励をしているのには訳がありそうだ。日産栃木工場で生産されるクルマの約90%が輸出されている。つい最近までの超円高では、生産するほど赤字になるというほど厳し状態。

 とくに、栃木工場は歴史ある工場であるが、立地があまり良くない。最新の北九州工場は、沿岸部にあり、輸出船の港もすぐ側にあり、輸送コストはミニマム。対して、栃木工場は山間部にあるため生産した車両は積載車に載せ長い距離を走り、輸出船が待つ港まで輸送しなくてはならず、輸送コストは高い。

 栃木工場は、品質向上だけでなくコストダウンにも積極的にチャレンジ。サプライヤーの工場を栃木工場内に設置するなど、徹底したコストダウンが図られたが、超円高下では、その努力もなかなか実らずにいた。そんな状況下の中、新型インフィニティQ50の生産日が徐々に近づく。下がる稼働率、赤字工場。最悪の場合、栃木工場閉鎖、インフィニティの生産は最大の需要地である北米の工場へ移管など、工場従業員のモチベーションが下がる悪いイメージばかりが増える。

 そんな中、一気に円安が進んだ。カルロス・ゴーンCEOは「やっと、イーブンに近い状態で戦える条件が揃ってきた」とコメントしているのは、栃木工場復活の狼煙と言ってもいい。さらに「栃木工場の円高下での努力は、今後我々が戦う上での大きなメリットになる」とも語っている。

 インフィニティブランドの国内導入は未定ということだが、新型インフィニティQ50は、9月前後に日産スカイラインとしてデビュー予定。当然、この栃木工場で生産され、日本国内を走るようになる。円安で一気に活力を得て復活するであろう日産栃木工場。産業の空洞化も防げ、工場従業員のモチベーションもアップし、さらに高い品質を誇る工場に進化するだろう。

 新型インフィニティQ50の価格は、Q50ハイブリッドが43,700ドルから。 3.7Lガソリン車が36,450ドルからとなっている。

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インフィニティQ50

カルロス・ゴーンCEOも従業員たちと一緒に気合を入れる

インフィニティQ50

インフィニティのマザー工場として、様々な品質向上の取り組みについて説明を受けるカルロス・ゴーンCEO

インフィニティQ50

我々一般人では、分からないくらいの傷まで見分け、傷を付けない工夫がとられている

新型インフィニティQ50画像集

インフィニティQ50

インフィニティQ50
インフィニティQ50
インフィニティQ50

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(レポート:CORISM編集部

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