フォルクスワーゲントゥアレグ（volkswagen Touareg）新車情報・購入ガイドマイナーチェンジでハイブリッドがラインアップから消え、3.6L V6のみに。安全装備も進化した！ [CORISM]

twitter はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

Follow @CORISMcom 【VW】2015/02/27

高級感あるスポーティなスタイリングとなり、好感度アップ！

　フォルクスワーゲンは、大型のSUV であるトゥアレグを4年ぶりにマイナーチェンジし発売を開始した。　

　フォルクスワーゲントゥアレグは、2003年に初代がデビュー。オンロード/オフロード問わずトップクラスのパフォーマンスを発揮し、さらに高級サルーンに通じる質の高い乗り心地を実現する｢3 cars in 1｣を目標に開発されたSUVだ。フォルクスワーゲンのフラッグシップモデルでもある。

　今回の大幅マイナーチェンジでは、エンジンラインアップがさらに整理され3.6LのV6エンジンのみとなり、ハイブリッド車が姿を消した。フォルクスワーゲンとはいえば、ゴルフやポロといった小型車を得意としているメーカー。それゆえに、トゥアレグのような大型SUVの販売は苦戦。とくに、1千万に近い価格のハイブリッドは、モデル末期であることや価格帯も含め売れる見込みが立たないということもあり、ラインアップから外されたようだ。

　今回のマイナーチェンジでは、デザインも変更されている。エクステリアは、最新のフォルクスワーゲンデザインである水平基調を強調したものとなっている。ラジエターグリルは、センターのVW マークを中心に 4本のクロームモールが水平方向に伸び、その両端にはよりシャープなデザインになったLEDポジションライト付きのバイキセノンヘッドライトが装着された。クロームパーツを上手く配置したことで、全体的にキリッと引き締まった顔となっただけでなく、品のある高級感が上手く表現できている。それでいて、フロントバンパーの左右にある大きなエアインテークが、スポーティな雰囲気をアップさせているのが特徴だ。

　インテリアは、無駄のないシンプルさを基本とした力強いデザインだ。インストルメントパネルは、「トゥアレグV6」の場合、シルバーメタリックのデコラティブパネルを装着しているが、「トゥアレグV6 Upgrade Package」では、高級感のあるウォールナット製のウッドデコラティブパネルを装着し、より高級感をアピールしている。

安全装備は進化し、高く評価できるレベルに。お勧めは、より安全装備が充実したUpgrade Package！

　安全装備は、イッキに進化した。30km/h未満での走行中に、自動的ブレーキを作動させて、前方障害物への衝突を軽減するシティエマージェンシーブレーキを含むプリクラッシュブレーキシステム“Front Assist Plus”と、追突された場合、時速10km/h 以下になるまで自動的にブレーキをかけ、追突による二次被害を軽減するマルチコリジョンブレーキが標準装備された。こうした自動ブレーキ関連のセンサーを使った前走車追従式のアダプティブクルーズコントロール“ACC”も標準装備されている。

　また、「Upgrade Package」には、65km/h以上での走行時に、フロントガラス上部にあるカメラが、ドライバーの意図しない車線逸脱を検知すると、ステアリングを振動させるなどしてドライバーに注意喚起するレーンディパーチャーワーニングシステム“Lane Assist”と、30km/h以下での走行時にリヤバンパーのセンサー（左右）が接近車両を検知すると、ドアミラーの専用インジケーターを点させ、車線変更時に危険を感知すると点滅させてドライバーに注意を促すレーンチェンジアシストシステム“Side Assist”が、さらに標準装備されている。

　全幅1,945mmという大型のクルマだけに、死角は多い。前方だけでなく、後側方へセンサーを使って安全運転を支援してくれるのは、非常に頼りになる。すでに、モデル末期に入ってきたトゥアレグだが、最近の新型車並みの安全装備を手に入れた。そんなモデルであるのにもかかわらず放置せずに、最新の安全装備を装着できるようにしたフォルクスワーゲンの安全思想は高く評価できる。

　また、駐車時に便利な装備として、障害物までの距離を音声で知らせるパークディスタンスコントロール（前後）と障害物までの距離を可視化して知らせるオプティカルパーキングシステム、車両の周囲の状況を 360度の画像で映し出すアラウンドビューカメラ“Area View”や、車両後方の状況を映し出すリヤビューカメラ“Rear Assist”（ステアリングガイド付き）などでも、クルマ周辺を監視し不用意な接触を避ける装備が用意されている。

　フォルクスワーゲントゥアレグV6の価格は、6,370,000円。Upgrade Packageが6,860,000円となっている。価格差は49万円だ。大きな装備差は、レーンディパーチャーワーニングシステム、レーンチェンジアシストシステム、レザーコンフォートパワーシート、シートヒーター、ウッドデコラティブパネルなど。まぁ、装備アップ相当の価格とはいえる。とはいえ、このクラスの高級車なら、レーンディパーチャーワーニングシステム、レーンチェンジアシストシステムは標準装備が当たり前ともいえる。やはり、安全装備は標準化し、レザーシートなどの豪華装備をオプションとするべきだろう。となると、フォルクスワーゲントゥアレグの選び方は、Upgrade Packageがベストの選択となる。

■フォルクスワーゲントゥアレグ価格：V6 6,370,000円/Upgrade Package　6,860,000円

■フォルクスワーゲントゥアレグスペック/燃費
エンジン　V型6気筒DOHC（4バルブ）
排気量　3,598cc
最高出力　206kW（280PS）/6,200rpm　
最大トルク　360Nm（36.7kgm）/2,900~4,000rpm
全長X全幅X全高（mm） 4,815 x 1,945 x 1,745
ホイールベース（mm） 2,905
燃料消費率（JC08 モード） 9.8km/L