【ゴルファー視点の新車実力診断評価 試乗評価】ゴルフでゴルフ? 高速道路が得意技? VWゴルフ ヴァリアント コンフォートライン [CORISM]

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【VW】2011/05/05

真横にキャディバッグを置けるが・・・

■積載性 7.5点(採点は10点満点)

 積載性はワゴン モデルなので、当然高いレベルにある。しかし、実際にキャディバッグを積載するとなると、少し気になる点も出でくる。ゴルファーの心理的には、できればキャディバッグをを真横に置き、なるべく重ねることはしたくない。
 今回のゴルフ ヴァリアント は、キャディバッグを真横に置けてのは、手前部分のみ。しかし、45インチのドライバーだったので、なんとかという感じ。これが46インチ47インチという長尺ドライバーだと少々難しいかもしれない。
 だが、奥行きはあるので、もうひとつのキャディバッグは斜めに入れることができた。今回はキャディバッグを3つ積載してみたが、この状態なら着替え用のバッグなども十分に積載可能。実際のところ、キャディバッグ4つ積載可能だが、着替え用バッグをさらに4つ収容するのはむずかしい。3人乗車でゴルフというのが、もっとも余裕のある状態だ。
 荷室全体は、キッチリとスクエアにまとめられていて、使いやすさはピカイチ。余計な出っ張りもなく、使いやすいので収納上手なユーザーには機能的なデザインといえる。荷物を固定するカーゴネットやフックも、さり気ないアイテムだが使いやすのも美点。
 ボディ幅は1785ミリ、最小回転半径は5メートルと、日本で使いやすいサイズなので、あまり大きなクルマは嫌いでけど、積載性は欲しいというユーザーにはピッタリだと評価できる。
 

VW ゴルフヴァリアント

 後席を折りたたむと、広大なスペースになる。開口部の広く使い勝手は良好。実用性向上のため、徹底的に作り上げられている

VW ゴルフヴァリアント

 写真は2.0TSIスポーツライン。派手さはないが、精悍なフロントフェイス

VW ゴルフヴァリアント

 若干ポテっとしたリヤビューは、好き嫌いが出るかもしれない。

高速燃費を得意とするTSIエンジン

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■積載性 8点 

 今回使用した1.4リッターTSI コンフォートラインは、ターボとスーパーチャージャーといわれる過給器を二つ装備している。小さい排気量でありながら、過給器でパワーやトルクを出している。
 さすがというべきか、移動中の高速燃費は非常によい。100km/h以下程度で走っていると、15.5km/lという低燃費を発揮した。この燃費は、カタログ燃費の16.0km/lに限りなく近い。通常の2リッターガソリン車なら、せいぜい走って12〜13km/lだろうから、2〜3割も燃費がいいことになる。それでいて、パワーは2リッター車、トルクは2.5リッター車並みなのだから驚きだ。
 ただし、過給器付きエンジンなので、右足に力を込めて気持ち良く走ってしまう時間が長くなると、燃費はグングンと悪化してしまうので注意が必要。フットワークや直進性など、ゴルフは走る楽しさもFF車トップといえる実力。走りを楽しんでしまうと、燃費は悪化傾向。ゴルフ場の行き帰りのちょっとした峠も抜群に速く楽しいが、燃費とバーターになるのが悩ましい。高速道路も圧倒的に安定しているので、ついつい速度は上がってしまう。燃費=自制心、そんな意識が必要かもしれない。
 ドイツ生まれのゴルフ ヴァリアントは、クルージング燃費は秀逸だが、渋滞路はさすがに苦手だ。渋滞が多いと確実に10km/lを切ってくる。こういった状況下におかれると、2リッターエンジンにアイドリングストップ機能が付いた国産車が強い。まぁ、それも時間の問題で、ゴルフ ヴァリアントにも近いうちに、必ずアイドリングストップ機能が付く。そうなれば、弱点はなくなる。
 唯一、気になるのが使用燃料だ。ゴルフ ヴァリアントは、ハイオクを使う。最近の国産車のトレンドは、レギュラーガソリンだ。燃費は良くても、高いハイオクガソリンを使わなくてはならないという現実がある。この部分は、どうしても割り切りが必要になると評価していい。
 

世界トップクラスのFF車

■走り&乗り心地 9点 

 ゴルフの行き帰りを問わず、長時間の長距離移動ということなら世界トップクラスの実力を持つ。高速道路では、直進安定性の高さが疲れに直結する。フラフラと走るクルマは、常にハンドルで方向を修正しなくてはならない。これが、長時続くと疲れる。ゴルフ ヴァリアントは、とにかく安定している。
 また、コーナーリングも得意科目のひとつ。少々カタメな足回りで、クイックでもなくダルでもない絶妙なハンドリングは正確そのもの。ステアリングと前輪が直結しているようなダイレクト感があり、次のカーブが待ち遠しく思えるほどだ。
 乗り心地は、ちょっとカタメ。だからといって、乗り心地が悪いわけではなく、角の取れたショックが伝わってくるので不快ではない。4つのタイヤが、しっかりと路面を捉えているのが全身で感じ取れる。運転が得意な人には、とても安心できるフットワークだ。この安心感は、スピードが上がっていっても変わらない。スイートスポットが狭い傾向にある国産車とは、もっとも大きな違いともいえる。
 

■総合 8点 

 とにかく、高速移動が多いゴルファーに向く。土日の渋滞路が中心という人は、ハイブリッド 車だ。
 ドライバー自身が運転が好きならば、スタイル&インテリアデザインが地味な以外、間違いなく最高の道具といえる。アイドリングストップ機能が付けば、さらに魅力は増す。
 国産メーカーの多くが、安全装備さえもグレードによって差をつける。必要のない豪華装備が付いていないグレードでは、サイドエアバッグすら装着できないこともある。しかし、このゴルフ ヴァリアントは、どのグレードでも安全装備は同じでトップレベル。グレード感で差があるのは、基本的に豪華装備品。そういう意味では、安全性能に対しての姿勢はさすがだと高評価である。
 車両価格は若干高価だが、ウォルフィ サポートと呼ばれる最長5年の保証なども充実しているので、輸入車は故障の不安がという人にも手厚いフォローがあるので、初めての輸入車としてもピッタリだ。
 ゴルフクラブと同様に、ブランドイメージで道具を選ぶのではなく、道具のもつ本質を理解して使えるユーザーにお勧めしたい。

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【フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント 試乗記】正常進化した正統派ワゴン

代表グレード フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント TSIコンフォートライン
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4545×1785×1530mm
車両重量[kg] 1420kg
総排気量[cc] 1389cc(ターボ)
最高出力[ps(kw)/rpm] 160ps(118kw)/5800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 24.5kg-m(240N・m)/1500〜4500rpm
ミッション 7速DSG
10・15モード燃費[km/l] 16.0km/l
定員[人] 5人
税込価格[万円] 325.0万円
発売日 2009/11/17
レポート 大岡智彦

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(レポート:大岡 智彦

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