低温でも硬くならないゴムを新開発! ダンロップの目次
発送の転換!? 低温になるとゴムが柔らかくなるタイヤ
DUNLOP(住友ゴム工業株式会社)ブースでは、新開発のゴム技術「アクティブトレッド」を公開。その「アクティブトレッド」を採用したオールシーズンタイヤを来年秋(2024年に)発売すると発表した。
ダンロップの「アクティブトレッド」は、発想の転換でタイヤが水に触れると、ゴムが柔らかく・しなやかなゴムへと変化して路面に密着することでグリップを向上させる画期的な発明である。
通常、ゴムは周辺の温度や環境で硬度(硬さ)がある程度決まり、低温になるほど硬くなるのが常識だったのだ。しかし、「アクティブトレッド」は路面状況によって最適(低温で柔らかく)な性能に変化する。
従来は夏冬問わずに周辺より低温になるWET(水)路面では滑りやすくなるので、トレッド(タイヤが路面に触れる部分)に硬くなりにくいゴムを使用すると共に、トレッドのパターンデザインで路面の水をかき分けて排水効果を上げることで、タイヤと路面を密着させて滑りにくくしていた。
また、スタッドレスなども柔らかいゴムを使用して氷への密着度を上げていたが、低温になるほどゴムは硬くなるので、発砲ゴムや硬い素材を混合することで氷の引っ掛かり効果を狙ってグリップ向上をはかっている。
「アクティブトレッド」は、夢のタイヤになる?
「アクティブトレッド」は、乾燥路(DRY)- 湿潤路(WET)- 降雪路
(SNOW)- 氷上(ICE)に対応。とくに、準降雪地域や休日のスキー、突然の降雪などで威力を発揮する。
また、年間を通して1種類のタイヤで済ませられるのは、交換の手間や保管、スタッドレス購入費用などの経済的な負担も減りユーザーにとっては非常にうれしいことである。路面状況に応じて、タイヤが変化し最適化されるのであれば、まさに夢のタイヤということになる。その性能を是非とも体感したい。
また、数年後には氷のような低温でもゴムの硬さが変化する素材をスタッドレスタイヤに使用することによって、従来のパターンによる引っ掛かりとの合わせ技で、スタッドレスタイヤの性能向上も期待できる。
「アクティブトレッド」を採用したオールシーズンタイヤとはいえ、すべてにおいて万能という訳ではない。北海道や東北などの降雪地域で、日常的に氷の路面を走行する際には、スタッドレスタイヤの使用が推奨される。
<レポート:河野達也>
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