日産エクストレイル新車情報・購入ガイド 運転支援機能「プロパイロット」搭載で、死角なし! [CORISM]

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【日産】2017/06/13

■国内日産を支える重要な人気モデルがエクストレイル

日産エクストレイル
 日産は人気SUVであるエクストレイルをマイナーチェンジし発売を開始した。

 日産エクストレイルは、2013年12月にデビュー。デビュー時は、2.0Lのガソリン車のみの設定だった。しかし、当初はオプションだったが歩行者検知式の自動ブレーキである「エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」「LDW(車線逸脱警報)」「進入禁止標識検知」、「BSW(後側方車両検知警報)」や「ふらつき警報」など多くの安全装備を用意。

 さらに、「ヒルスタートアシスト」、「アドバンスドヒルディセントコントロール」、「ヨーモーメントコントロール」など多彩な機能をもつ4WDシステム「ALL MODE 4×4-i」を継承。世界初となる「アクティブライドコントロール」「アクティブエンジンブレーキ」や、「コーナリングスタビリティアシスト」といった先進技術を全車に採用した。

 もちろん、従来から支持されてきた防水フロアシートに、荷物のサイズや種類に合わせて自由自在に空間を仕切ることができる防水フレキシブルラゲッジを採用するなど、使い勝手も向上。5人乗りの他に7人乗りも用意された。

 こうした魅力的装備を用意しながら、上級グレードの2WD車である20Xエマージェンシーブレーキ パッケージの2列シート車の価格は2,326,800円とリーズナブルな設定だった。

 そして、2015年4月には、待望のハイブリッド車が投入された。デビュー時の燃費は、20.6km/Lを達成。全車エコカー減税免税となった。さらに、ハイブリッド車化されたことで、力強さとアクセル操作に対するレスポンスがアップし、ボディ剛性もアップされたことから、より楽しい走りとなった。ただし、価格はガソリン車より、かなり高めとなり2,804,760円となった。

 ハイブリッドが追加されたこともあり、エクストレイルの人気はさらに高まった。2015年度は62,502台を売った。月販5,000台平均という販売台数は、普通車ではノート次ぐ2番目に売れているモデルとなった。2016年度はやや販売台数が落ちたものの52,948台を売りノート、セレナに次ぐ3番目のモデルとなり、国内日産販売にとって、基幹車種に成長している。

日産エクストレイル
日産エクストレイル
日産エクストレイル

日産エクストレイル

■プロパイロットが用意され、オプション装備すれば安全性&利便性が大幅に向上!

日産エクストレイル
 今回マイナーチェンジされたエクストレイルで注目したい点は、何といっても運転支援機能である「プロパイロット」が用意されたことだ。プロパイロットは、高速道路で同一車線内で、車線維持しながら前走車に追従する機能をもつ。とくに、渋滞時には頻繁に行われるブレーキとアクセル操作から解放されるため、ドライバーの疲労軽減に役立つ。また、ウッカリミスによる追突事故防止にも効果的だ。こうした機能に慣れてしまうと、装備されていないクルマに乗った時に、とても不便に感じるほどだ。ライバルには、同様な装備があるが、マイナーチェンジ前のモデルには前走車追従式のクルーズコントロールさえなかったので、これは大きな進化だ。

 このプロパイロット機能は、他の機能とセットになったオプションとなる。プロパイロットの他に、ハイビームアシスト+インテリジェント オートライトシステム(20X HYBRID、20X HYBRID エクストリーマーXは標準装備)+ステアリングスイッチ(ナビ、クルーズコントロール、プロパイロット)+電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールド+インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)+RCTA(後退時車両検知警報)などの安全装備がプラスされる。歩行者検知式の自動ブレーキは標準装備化されている点は高く評価できる。

 ただ、サイド&カーテンエアバッグもオプション。ライバルとなるフォレスターやCX-5は、全車標準装備化されている。エクストレイルも標準装備化すべきだろう。

 こうしたオプションを選択すると、エクストレイルの先進予防安全装備は、クラストップレベルとなる。必ず選びたいオプションと言える。

日産エクストレイル
日産エクストレイル
日産エクストレイル

■明るめの個性的な新ボディカラーが追加

日産エクストレイル
 そして、マイナーチェンジにより、エクストレイルのデザインはより洗練された高級SUV感が出てきた。変更された部分は、前後のバンパーにサイドステップ、グリルにヘッドライト、ホイール、リヤコンビネーションランプなどだ。

 日産デザインを象徴する「Vモーション」グリルは、より存在感を主張。グリルからエンジンフードへとキャラクターラインを連続させることで、SUVらしいタフさを強調する。

 ヘッドライトは、基本的なデザインこそは変わらないものの、よりキラキラ感と精悍なイメージをアピールする。そして、リヤコンビネーションランプは、バルブからLEDへ変更。全体的にスモーク系のカラーへ変更され、精悍さと高級感がプラスされている。

 インテリアでは、ステアリングやシフトノブなどが新デザインに変更。シートやドアトリム、フィニッシャーなどの一部が素材または、カラーが変更された。

 そして、明るい新色ボディカラーがも設定。太陽の紅炎のような、エナジェティックで力強い「プレミアムコロナオレンジ(PM)(特別塗装色)」やガーネットの持つ深みとあでやかさをイメージした、「ガーネットレッド(CP)(特別塗装色)」などの新色6種類が追加され、全12色のボディカラーが設定された。売れ筋は、ブラックやシルバー、ホワイトのモノトーン系が中心になると思えるが、なかなか個性的なカラーが設定されていて面白い。

日産エクストレイル
日産エクストレイル
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■ガソリン車に4:2:4の利便性が高い2列目シートを用意

日産エクストレイル
 エクストレイルの装備面では、後部バンパー下の指定場所で足を抜き差しするだけでバックドアを開閉できるハンズフリー機能付きリモコンオートバックドアが用意された。

 20Xの2列シート車には、リクライニング&スライド機能を追加。リヤシートは、従来の6:4分割から4:2:4に分割可能となり、使い勝手が向上している。リヤシートを前方にスライドさせれることにより、さらにラゲッジスペースは広大になっている。従来の550Lから565Lになり、ライバルを凌ぐトップレベルのラゲッジスペースをもつ。

 ハイブリッド車は、空力を向上させるアイテムや、アクセルオフ時の回生量を増加させる制御を採用し、2WDでは20.6㎞/Lから20.8km/Lへ燃費を向上。エコカー減税に対応するものの、免税レベルではなく取得税60%、重量税75%減税となった。

■日産エクストレイルのグレード選び

日産エクストレイル
 日産エクストレイルのグレード選び。エクストレイルの選び方は、まずガソリン車かハイブリッド車かの選択から始まる。ガソリン車とハイブリッド車の価格差は20Xで約34万円と高め。燃費差はわずか4.4㎞/Lしかないので、燃費の良さによる燃料費差で元を取ることは困難だ。ただ、ハイブリッド車はエコカー減税によるメリットが大きいため、実際の価格差は30万円を切る。こうなると、ハイブリッド車を選ぶ理由は、力強さやレスポンスの良さ、静粛性、乗り心地など。クルマの上質感という面では、ハイブリッド車が確実にガソリン車を上回っている。

 エクストレイルのガソリン車を選んだ場合、2列シートか3列シートかという選択となる。2列か3列で大きな装備差は無いので、好みで選ぶといい。3列目シートは、十分な広さをもっているとはいえないので、あくまで子供か非常用で短距離での使用と割り切る必要がある。

 そして、重要なFF(前輪駆動)か、4WDかという選択。価格差は、20Xで約21万円。SUVは着座位置が高く見晴らしも良いので、セダンなどからの乗り換えにも向く。また、基本的に雪道などで走ることがないというのであれば、FFで十分だろう。ただ、予算に余裕があり高速道路などでロングツーリングが多いユーザーは、4WD車を積極的に選びたい。雨などで路面が滑りやすい状況や高速域では、もしもの時に4WD機能は操縦安定性を高め、より安全なドライブが楽しめる。

 お勧めグレードは、20Xに絞った方がよい。20Sはマニュアルエアコンになるなど、装備が簡素化されている。それだけでなく、エクストレイルのウリであるプロパイロットや各種安全装備をオプションで選択できない。こうなると、20Sは歩行者検知式自動ブレーキが標準装備化されているとはいえ、このクラスのライバル車と比べると、安全性能面で誇れる部分がない。

 エクストレイルは、リセールバリューが高いのも魅力のひとつ。上級グレードはより高いリセールバリューとなるので、5年以下程度で乗り換えるのであれば無理をしてでも上級グレードを選んでもあまり損はないだろう。

日産エクストレイル
日産エクストレイル
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■モードプレミア、エクストリーマーXの特別装備詳細

日産エクストレイル
 エクストレイルの魅力は、より個性的なモデルがあることだ。オーテックジャパンから、より際立つ個性的あモデルとして「モードプレミア」、「モードプレミア ハイコントラストインテリア」、「エクストリーマーX」が用意された。

 モードプレミア系は、エクストレイルをより上質なラグジュアリー感あるSUVに仕立てた1台。そして、エクストリーマーXは、よりアクディブでタフなSUVに仕上げた。

 価格はやや高めとなるが、これだけのパーツがプラスされていることを考えると、十分に納得できる価格だ。

■日産エクストレイル モードプレミア特別装備
・専用フロントバンパー(メタル調フィニッシュ)
・フォグランプ
・専用フルカラードエクステリア
(カラードホイールアーチガーニッシュ、カラードドアモール、カラードサイドシルガーニッシュ、フルカラードリヤバンパー)
・専用リヤバンパーフィニッシャー(メタル調フィニッシュ)
・サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー(メタル調フィニッシュ)
・専用デュアルエキゾーストマフラー
・専用19インチアルミホイール & 225/55R19タイヤ
・ブラックレザーシート
・レザー調インストパネル(ソフトパッド)
・ピアノブラック調フィニッシャー(ドアトリム<フロント、リヤ>)
・全席クイックコンフォートヒーター付シート
・PTC素子ヒーター(ガソリン車)
・SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンエアバッグ
・カーペットインテリア(フロア/ラゲッジ/ラゲッジボード)

<オーテック扱いオプション>
・フロントマーカーLED

■ハイコントラストインテリア特別装備
・ストーンホワイトレザーシート
・本革巻ステアリング(ハイコントラストインテリア専用色)
・LEDヘッドランプ+インテリジェントオートライトシステム
・フロントマーカーLED

■エクストリーマーX特別装備
・専用ダーククロムフロントグリル
・専用ダークメタリックフロントスタイリングガード
・専用ダークメタリックリヤスタイリングガード
・専用ダークメタリックサイドスタイリングガード
・フロントマーカーLED
・サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー(グロスブラック)
・専用グロスブラック18インチアルミホイール
・専用フォグランプフィニッシャー
・フォグランプ
・LEDヘッドランプ
・マッドガード

<オーテック扱いメーカーオプション>
・グロスブラックルーフレール

日産エクストレイル
日産エクストレイル
日産エクストレイル

■日産エクストレイル価格

■日産エクストレイル価格
●ガソリン車
<2WD>
・20S 2列 2,197,800円
・20X 2列 2,548,800円
・20X 3列 2,621,160円
<4WD>
・20S 2列 2,404,080円
・20X 2列 2,755,080円
・20X 3列 2,827,440円
●ハイブリッド車
<2WD>
・20S HYBRID 2列 2,589,840円
・20X HYBRID 2列 2,892,240円
<4WD>
・20S HYBRID 2列 2,796,120円
・20X HYBRID 2列 3,098,520円
●モードプレミア 3,071,520~3,371,760円
●モードプレミア ハイコントラストインテリア 3,179,520~3,371,760円
●モード・プレミア HYBRID 3,473,640~3,643,920円
●モード・プレミア HYBRID ハイコントラストインテリア 3,459,240~3,665,520円
●20X エクストリーマーX 2,982,960~3,055,320円
●20X HYBRID エクストリーマーX 3,283,200円

■日産エクストレイル燃費、スペックなど

代表グレード 日産エクストレイル 20X HYBRID 2WD
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,690×1,820×1,730mm
車両重量[kg] 1,580kg
総排気量[cc] 1,997cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 108(147) / 6000rpm
エンジン最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] 207(21.1) / 4400rpm
モーター最高出力 30kW(41PS)
ミッション CVT
JC08燃料消費率[km/L] 20.8km/L
定員[人] 5人
価格 2,892,240円
レポート 編集部
写真 編集部

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(レポート:CORISM編集部

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