【メルセデス・ベンツ Eクラス 試乗記】プレミアムでもエコ! 最新の安全装備と環境性能を手に入れた新型Eクラス登場!! [CORISM]

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【メルセデスベンツ】2009/07/02

7年ぶりに生まれ変わったメルセデス・ベンツの主力モデルEクラス

メルセデス・ベンツ E550 フロント
 メルセデス・ベンツの主力モデルであるEクラスが7年振りのフルモデルチェンジを受けた。今回のモデルは、パワートレーンはキャリーオーバーだが、ほかの部分は全面的に新しくなり、プレミアムブランドのラグジュアリーセダンらしい存在感のある外観デザイン、快適かつクォリティの高いインテリア、優れた安全性能などが新型車のポイントとされている。

メルセデス・ベンツ E550 リヤ

シャープでエレガントな外観デザインに注目!

メルセデス・ベンツ E550 フロントマスク

従来の丸型ヘッドライトから角形のヘッドライトになりシャープな印象になったフロントマスク。

 外観デザインはメルセデス・ベンツらしさと新しさをうまく融合させたものになった。丸形から角張った感じのシャープな形状に変わったヘッドライトは、新しいEクラス顔を象徴する。Cクラスのアバンギャルドではフロントグリルの中央に大型のスリーポインテッドスターを配置したSL風のグリルが採用されたが、新型Eクラスではアバンギャルドもフード上にマスコットのエンブレムを備える標準的なタイプになった。
 印象的なのはボディサイドのキャラクターラインで、後方に向けて切り上がっていくダイナミックな躍動感を感じさせるラインは、最近の多くのメルセデス・ベンツに採用されているものだ。リヤフェンダーの部分が膨らんだ造形になっているのは、かつての名車からインスピレーションを得たものという。またLEDのテールランプが採用されたのも特徴だ。
メルセデス・ベンツ E350 フロント

ボディサイズか拡大され、存在感の増したエクステリアデザイン。従来のEクラスらしさを残しつつ、新鮮な雰囲気を感じさせてくれる。

メルセデス・ベンツ E350 リヤ

ボディサイドの立体的なキャラクターラインがとても印象的だ。また盛り上がったリヤフェンダーは躍動的だ。

メルセデス・ベンツ E550 リヤコンビランプ

リヤコンビランプは新たにLED式が採用された。悪天候下でも視認性に優れるのはもちろん、質感の高さも車格にふさわしいもの。

メルセデス・ベンツ E350 インテリア

Cクラスを凌駕する広々したインテリア

メルセデス・ベンツ E350 エクステリア
 インテリアはセンターコンソール上のシフトレバーが廃止されたのが大きな特徴。ステアリングコラムに配置されたセレクターレバーと、ステアリングの裏側に設けられたスイッチによってシフト操作をする。これはSクラスなどでも採用されているもので、Eクラスにも拡大されてきた。BMWが旧型7シリーズで採用した方式だが、新型のBMW 7シリーズでは元の位置(フロア)にシフトレバーを復活させている。このあたりの違いが面白い。
 ボディサイズが少し大きくなったのに合わせ、室内空間も広くなって快適性が高まった。後席に座っても足元はもちろんのこと、頭上にも余裕の空間が広がっている。Cクラスとは完全に異なるレベルの広さで、それぞれのモデルの存在意義のひとつがここある。
メルセデス・ベンツ E550 インテリア

いかにもメルセデス・ベンツらしい雰囲気にあふれるインテリア。質感や使い勝手の良さはいうまでもなく、広々とした視界で運転もしやすい。

メルセデス・ベンツ E550 フロントシート

フロントシートは形状やクッションの硬さも絶妙で、しっかりと体を包み込んでくれる。長距離ドライブでも疲労感はとても少なく、非常に快適だ。

メルセデス・ベンツ E550 リヤシート

リヤシートのスペースは大きく改善された。Cクラスとは明らかに異なる広さで、とてもゆったりとしている。これだけでもEクラスを選ぶ価値はあるといえるだろう。

上質な自然素材と最新の安全デバイスが満載される

メルセデス・ベンツ E350 フロントシート
 インテリア回りの質感の高さはメルセデス・ベンツならではだ。厳選された自然素材を使ったインテリアは、心地の良い落ち着いた雰囲気がかもしだされている。
 装備は安全装備の充実度がすごい。さすがにメルセデス・ベンツという感じだ。世界初というようなものはないのだが、ドライバーの運転操作を判断して休憩を促すアテンションアシスト、対向車の有無によって照射範囲を自動的に変えるアダプティブハイビームアシスト、衝突時に歩行者を保護するアクティブボンネットなどが標準で装備される。またオプションでレーンキーピングアシスト、ナイトビューアシストプラスの設定がある。もちろんニーエアバッグを含むSRSエアバッグやブレーキアシスト付きABS、横滑り防止装置のESPなどの一般的な安全装備はもちろんすべて標準だ。
メルセデス・ベンツ Eクラス メーター

スピードメーターの中心には大きな画面のインフォメーションディスプレーを装備する。表示も大きく視認性はとてもいい。

メルセデス・ベンツ Eクラス ラゲッジ

ラゲッジはとても広く、開口部も大きいので荷物の出し入れはしやすい。

メルセデス・ベンツ Eクラス ラゲッジ

また左右独立してトランクスルー機構を持つので、乗車人数や荷物の量にあわせたアレンジも簡単だ

メルセデス・ベンツ E550 走り

熟成されたパワートレーンによる滑らかな走り

メルセデス・ベンツ E350 走り
 搭載エンジンはV型6気筒の3リッターと3.5リッター、それにV型8気筒5.5リッターの3機種が搭載されている。全車に7Gトロニックが組み合わされており、パワートレーンは基本的に従来のEクラスのものがキャリーオーバーされている。本国では直列4気筒1.8リッターの直噴ターボ仕様などがラインナップされているので、日本にもいずれは導入されるはずだが、当面はこの3機種のラインナップである。
 今回試乗したのはE350アバンギャルドとE550アバンギャルドの2モデルで、高速道路や郊外の空いた国道など、さまざまなシチュエーションで走ることができた。
 パワートレーンが変わっていないので、走りにも大きな変化はないのだが、モデルチェンジに合わせて確実に熟成が進んでいた。特に好感が持てたのは7Gトロニックの変速フィールで、通常の自動変速はもちろんのこと積極的なシフト操作を試みても、ほとんどショックを感じさせることなく変速する。このスムーズさは素晴らしいものがある。
 272ps(200kW)/35.7kg-m(350N・m)を発生する3.5リッターの自然吸気エンジンの気持ち良さも相変わらずで、滑らかに吹き上がるのと同時に力強くトルクが盛り上がっていく。ボディがやや大きくなったにもかかわらず、車両重量はほぼ従来並みに抑えられていることが、走りの良さにつながっている。
メルセデス・ベンツ Eクラス 3.5リッターV6エンジン

新型Eクラスには今のところ3リッターと3.5リッター(写真)のV6と5.5リッターV8の3種類のエンジンが用意されている。

メルセデス・ベンツ Eクラス 5.5リッターV8エンジン

5.5リッターV8エンジン。今後はクリーンディーゼル搭載モデルなども追加されていく予定だという。

メルセデス・ベンツ Eクラス シフトレバー

新型Eクラスは全車7速ATを搭載。シフト操作は通常とは異なり、ステアリングコラムに設けられた小さなレバーで行なうのが最大の特徴だ。変速はショックもなくとても滑らかで、上質な走りが味わえる。

E550は豪快な加速感としなやかさを両立させた

メルセデス・ベンツ E550 18インチタイヤ&アルミホイール

グレードにより16インチから18インチ(写真)のタイヤ&アルミホイールを装備する。またE300とE350には最大で17%転がり抵抗を抑えた省燃費タイヤが装着される。

 5.5リッターエンジンはさらに強力なパワー&トルクを発生し、極めて豪快な加速フィールが味わえるものの、実用的には3.5リッターエンジンで十分という印象である。
 足回りの安定感の高さも相変わらず。どっしりと安定した走りはいかにもメルセデス・ベンツらしいものだ。E350には17インチ、E550には18インチのタイヤが装着されていたが、乗り心地はE550のほうが良いくらい。これはE550には電子制御AIRマティックサスペンションが装備されていることも理由で、スポーツとコンフォートを切り換えるとメリハリの効いた乗り味が楽しめる。
 残念だったのは発売当初の時点では左ハンドル車しか輸入されず、今回の試乗車も左ハンドル車だったこと。右ハンドル車は8月上旬の導入予定なので、多くのユーザーはそれまで待つことになる。日本の道路では右ハンドル車のほうが安全なのだから、右ハンドル車だけの設定にしたほうがメルセデス・ベンツらしくて良いと思う。

メルセデス・ベンツ E350 走り

代表グレード メルセデス・ベンツ E350アバンギャルド
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4870×1855×1455mm
車両重量[kg] 1710kg
総排気量[cc] 3497cc
最高出力[ps(kw)/rpm] 272ps(200kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 35.7kg-m(350N・ m)/2400〜5000rpm
ミッション 7速AT
10・15モード燃焼[km/l] 9.5km/l
定員[人] 5人
税込価格[万円] 850.0万円
発売日 2009/5/26
レポート 松下宏
写真 佐藤靖彦

(レポート:松下 宏

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