トヨタ、ニッチなワゴンマーケットも狙う! ヨーロッパで鍛えた本格派【新型トヨタ アベンシス新車情報】 [CORISM]

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【トヨタ】2011/06/27
トヨタ ワゴン

ニッチマーケットさえも見過ごさないトヨタの本気

新型トヨタ アベンシス
 初代トヨタ アベンシスは、1997年に欧州マーケットに投入。その後、2003年に2代目となり日本にも導入された。2代目アベンシスは、セダンとワゴンの2タイプのボディが用意されいたが、少々地味なスタイリングと若干高価なプライスタグのため、販売台数は伸び悩んだ。クルマそのものは、ヨーロッパで開発されたこともあり、高速走行時の乗り味は、他のトヨタ車とは一味違うしっかりとしたものがあった。

 当時のトヨタは、日本マーケットになんとヨーロッパで売られていない4WD仕様を追加したほどの力の入れよう。4WD用の部品は、日本で生産しイギリスへ、そして完成車をまた日本へというコスト度外視のモデルでもあった。その時期は、ポンド高という逆風。4WD仕様はほぼ赤字という噂だった。雪国のお客様には、4WDが必要。そんな、トヨタの日本マーケットを真剣に考えた結果から生まれたグレードだった。しかし、今回の新型トヨタ アベンシスは1グレードとシンプル。4WDも当然、用意されていない。過去の反省や、円高の影響もあり、新型アベンシスは1グレード、ワゴンボディのみの250万円と比較的リーズナブルな価格設定になっている。

 セダンがない理由は簡単。トヨタのラインアップには、アベンシスと同等のセダンはたくさんあるからだ。トヨタのラインアップに無いのは、このクラスのワゴン。しかし、ワゴンマーケットは、すでに終わっている。一番売れているレガシィ・ツーリングワゴンでさえ、月平均2000台を下回る。もはや、ワゴンマーケットは、完全にニッチだ。そのため、新型トヨタ アベンシスの月間販売目標台数は、わずか300台だ。トヨタ全体にすれば、もはやチリのような数字。そんな国内マーケットさえも狙って奪いにくるトヨタの本気度はすさまじい。

新型トヨタ アベンシス
新型トヨタ アベンシス
新型トヨタ アベンシス

ちょっと大きくなったが、使いやすい荷室

 新型アベンシスのボディサイズはレガシィ・ツーリングワゴンと比べ、全幅が広く全高が低い。数値的には、ワイド&ローなスタイリングを目指しているのだろうが、柔らかな面を強調したデザインのせいか、全体的な造形はポッチャリ系。長く滑らかに流れるルーフラインは、キャビンを視覚的に大きく見せ伸びやかなシルエットを醸し出している。ただし、ボディサイズには注意が必要。全幅が1810mmとなっているので、立体駐車場などの制限に気をつけなくてはならない。
 
 インテリアは、カッチリとしたシンプルなデザイン。自発光式のオプティトロンメーターは、シンプルで見やすい。本革のステアリングホイールとシフトノブが用意され、7速のCVTにはパドルシフトも標準装備されている。

 ラゲージスペースは、絶対的なスペースと小物入れなど上手く配置している。荷室全幅は最大1550mmと広く荷室長は1110mmと広く、6:4の分割可倒式リヤシートをフルフラットにすると荷室長は1920mmにもなる。また、フロア下のデッキボードは自立可能。小物の収納に便利だ。リヤサスにダブルウィッシュボーン式を採用したことで、サスペンションの取り付け部があまりはみ出すことの無い使いやすく広いスクエアな荷室になっている。
 

新型トヨタ アベンシス
新型トヨタ アベンシス
新型トヨタ アベンシス


新型トヨタ アベンシス
新型トヨタ アベンシス
新型トヨタ アベンシス

かなりリーズナブルな価格? 輸入車ワゴンを買う前に一度試乗するべきだ

新型トヨタ アベンシス

 205/60R16サイズのタイヤとアルミホイールを装備

 欧州で鍛え上げられたというサスペンションは、フロントにストラット式、リヤにはダブルウィッシュボーン式を採用。速度域の高いヨーロッパで、さまざまな路面のテストを繰り返しセッティングしたという。
 
 エンジンは2リッター直4バルブマチックエンジンを搭載。152馬力と196Nmのトルクを発揮。トルク重視のエンジン特性を好むヨーロッパだが、新型アベンシスは比較的高回転出力重視のスペックになっている。

 新型アベンシスは、安全装備に関しては高いレベルにある。EURO NCAPで5つ星獲得の高剛性ボディはもちろんだが、横滑り防止装置S-VSCやアクディブヘッドレスト、ニーエアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグなどが標準装備されている。さらに、コーナーリング時にヘッドライトが動き進行方向を照らし、視界を確保するインテリジェントAFSまで標準装備だ。同じトヨタ車においては、多くがオプション設定とされている現状を考えると、250万円という価格はお買い得かもしれない。

 単純比較とはならないが、同じクラスとなる輸入車ワゴンは、ほとんど400万円オーバー。VWゴルフ・ヴァリアントで300万円台前半だ。同じ欧州からの上陸なのに、新型アベンシスとの価格差は大きい。無理して輸入車ワゴンを買おうと思っているのなら、一度、新型アベンシスに試乗してみることをお勧めしたい。

新型トヨタ アベンシス
新型トヨタ アベンシス
新型トヨタ アベンシス

 ディスチャージ式ヘッドランプ。インテリジェントAFSも装備される

代表グレード トヨタ アベンシスXi
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4765×1810×1480mm
車両重量[kg] 1470kg
総排気量[cc] 1986cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 152ps(112kw)/6200rpm
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 20.0kg-m(196N・m)/4000rpm
ミッション 7速CVT
10・15モード燃費[km/l] 14.6km/l
定員[人] 5人
税込価格[万円] 250.0万円
発売日 2011/6/24
レポート 編集部
写真 トヨタ自動車

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(レポート:CORISM編集部

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