2025 バンコク国際モーターショーレポート<トヨタ編> タイでも人気のカローラクロス

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2025/07/31

バンコク国際モーターショー トヨタ

 

とくに、目新しさはなかったトヨタ

 

トヨタは、今回のバンコク国際モーターショーで、目新しいモデルの出展はなく、ブースのステージ上にはカムリとSUVのフォーチュナーが並べられていた。

カムリは、日本で販売を終えている車種だが、トヨタにとっては世界戦略車種であり、タイでも日本におけるクラウンのような位置づけの高級セダンとされている。バンコク市内とスワンナブーム国際空港を結ぶリムジンとしても使われている。

フォーチューは、トヨタの新興国向け戦略車種グループのIMVを構成する車種のひとつ。日本では、販売されていないが東南アジアから中米、中東、アフリカなどで多数販売されている。今回展示されていたフォーチューは、良く見ると外装パーツを架装した特別仕様車で、190万4000バーツのプライスタグが付けられていた。この時点でのレートから計算すると850万円ほどになる。

トヨタ カムリ
カムリ

トヨタ フォーチュナー
フォーチュナー

 

タイでも人気が高いカローラクロス

 

タイ市場で最大のシェアを誇るトヨタ車で、最近高い人気を集めているのがカローラクロスだ。2020年から販売されているモデルだが、昨年にマイナーチェンジを受けて好調な売れ行きを続けている。

SUV感覚のクロスオーバーモデルが人気を集めるのは、世界共通である。展示されていたHEVモデルには120万4000バーツの価格が表示されていた。日本円にすると530万円以上だから、タイの所得水準が年々向上しているとはいえ、まだまだ庶民には手が届きにくい。

トヨタ カローラクロス
カローラクロス

トヨタ カローラクロス

 

SUVとミニバンのクロスオーバーモデルであるヴェロズとは?

 

トヨタのブースには、ステージ上のカムリとフォーチュナー以外にも日本では見かけないクルマが何台かあった。コンパクトなSUVとミニバンのクロスオーバーモデルであるヴェロズもそのひとつ。

トヨタは東南アジアなどで、ダイハツが開発したセニアをベースにしたアバンツァというコンパクトミニバンを販売しているが、そのセニア/アヴァンツアをベースにしたSUV感覚のクロスオーバーモデルだ。4500㎜を切る比較的コンパクトなモデルながら、SUVらしく高めの最低地上高を確保しているのが特徴。悪路や道路の冠水が多い東南アジアに適したモデルだ。

ほかに、ハイラックスチャンプは移動販売車などの架装モデルが展示されていた。本来のハイラックスとは少し異なるフォーチュナーやイノーバと同じIMV系のプラットフォームを使ったモデルである。

トヨタ ヴェロス
ヴェロス

トヨタ ヴェロス

 

ヤリスセダンは東南アジア専用

 

日本で販売しているようでいて販売していないモデルとして、ヤリスとヤリスATIVがある。ヤリスは、名前こそ日本で販売しているモデルと同じだが、ダイハツの基本プラットフォームを使っていて、日本のモデルよりも大きい。後席の居住性が重視されるタイならではの仕様だ。ヤリスは同じプラットフォームを使った4ドアセダン。セダンは日本では販売していないからタイや東南アジアなど専用のモデルだ。

<レポート>松下宏

トヨタ ヤリスATIV
ヤリスATIV

トヨタ ヤリスATIV

トヨタ ヤリス
ヤリス

トヨタ ヤリスATIV

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