メルセデス・ベンツCクラス試乗記・評価 カタめの乗り心地だが、安全=メルセデス・ベンツというイメージを体現した他を圧倒する安全装備 [CORISM]

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【メルセデスベンツ】2014/10/14

 

 

ランフラットタイヤが主要因? カタめの乗り心地はメルセデス・ベンツらしくない?!

メルセデス・ベンツCクラス

 最初に新型Cクラス を走らせて感じたのは、乗り心地の硬さだった。硬さというよりも、乗り心地の悪さといったほうがより正確だ。ちょっとした段差で大きな突き上げがあり、とてもメルセデス・ベンツ のものとは思えないような乗り心地だった。

最初に乗ったのがメカサスのC180アバンギャルドだったので、そのためかと思ったら、後から乗ったC200アバンギャルドのAMG ライン(エアマテックサスペンションを含んでいる)でも乗り心地の硬さには大きな違いはなかった。

足回りが硬めである分だけ操縦安定性が高まっているのは確かだし、スポーツモードなどを選択して走れば、なおさら安定性の高い走りが可能になるのだが、乗り心地については何とも物足りないというか不満に感じられた。

これは、今回からランフラットタイヤを履くようになったことが大きく影響しているようだ。走行距離が3000kmから5000kmくらいになるとタイヤがなじんで乗り心地が改善されてくるというのだが、最初の試乗の後、しばらく時間を置いてからある程度の距離を走ったクルマに乗っても、乗り心地には硬さが残っていた。

距離を走ることであたりが取れ、だんだんになじんできて乗り心地が改善されていくようだが、快適な乗り心地というほどにはならないような印象だった。

メルセデス・ベンツ日本では、乗り心地を改善するためにランフラットタイヤを標準タイヤに変更することも含めて対応を検討しているということなので、Cクラスの購入はしばらく待ったほうが良いのかも知れない。

メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラス

メルセデス・ベンツCクラス

 

エントリー価格は安いものの、満足感の高い仕様にすると予算は500万円前後必要

メルセデス・ベンツCクラス

 新型メルセデス・ベンツCクラスの搭載エンジンは、直列4気筒の直噴ターボ仕様で、C180用が1.6L、C200用は2.0Lになる。どちらも同じブロックを採用したエンジンで、1.6Lはショートストローク型、2.0Lはロングストローク型のエンジンになっている。動力性能は、それぞれ115kW/250N・mと135kW/300N・mだから、性能面では、それなりの違いがある。

ボディはアルミの採用で軽量化したものの、装備の追加で重くなった分もあり、試乗車の重量は1500kgを超えていた。もうひと頑張り軽くしたいところである。

ただ、C180でも動力性能に不満はなく、実用的にはこれで十分という印象。ベースグレードのC180は安全装備がオプションになるので買うならC180アバンギャルドだが、一般的にはこれで良いと思う。

C200になると動力性能に余裕が感じられ、けっこうスポーティな走りが味わえる。試乗車はアバンギャルドにプレミアムパッケージとAMGラインなどがオプション装着されていたため、車両価格はほぼ600万円になっていた。新型メルセデス・ベンツCクラスのスタート価格は419万円だが、本当に欲しい仕様にすると、これくらいの予算が必要になる。

メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラス

 

メルセデス・ベンツ=安全というイメージを守る高度な安全装備をほぼ標準装備した英断は高評価ポイント!

メルセデス・ベンツCクラス

 今回のCクラスで高く評価できるのは、安全装備だ。ナイトビジョンなどの超高価な装備はないものの、ミリ波レーダーとステレオカメラ、後方用のミリ波レーダーなどを組み合わせた高度な安全システムが大半のグレードに標準で、ベースグレードのC180にだけオプション設定で用意されている。

追突軽減ブレーキとしての機能のほか、車線の中央を維持し、はみ出しそうになると警報を出すほか、ステアリングにも力を加えてはみ出しをふせいでくれるなど、いろいろな機能がテンコ盛りになっている。部分的には自動運転に近いこともやれるので、さすがはメルセデス・ベンツという感じの装備だ。現時点で最高レベルともいえる安全装備であり、これを手に入れるだけでもCクラスを買う意味がある。逆に言えば、こうした装備を装着しないのであれば、新型メルセデス・ベンツCクラスを買う意味がないということにもなる。

ベースグレードのC180を除けば、ほぼすべての顧客がこうした高い安全装備のもつ機能により、大事故につながる数多くの小さなリスクを幅広くカバーしてくれる。この姿勢は高く評価すべきで、安全装備はほぼオプションという自称プレミアムブランドを含め、多くの自動車メーカーが見習ってほしい。こうしたことの繰り返しにより、顧客はメルセデス・ベンツ=安全というイメージが高まり、多少高価でも購入してくれるブランドとなる。実際にクルマを選ぶ側は、そんな自動車メーカーの姿勢を判断して選ぶのもいいだろう。

メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラス

 

メルセデス・ベンツCクラス価格、燃費、スペックなど

メルセデス・ベンツCクラス

■メルセデス・ベンツCクラス価格
・C180 ¥4,190,000
・C180 アバンギャルド ¥4,670,000
・C200 アバンギャルド ¥5,240,000
・C250 スポーツ ¥6,440,000

代表グレード メルセデス・ベンツC200アバンギャルド
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,690×1,810×1,435mm
ホイールベース[mm] 2,840mm
車両重量[kg] 1540kg
総排気量[cc] 1,991cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 135kw(184ps)/5,500rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 300N・m(30.6kg-m)/1200〜4000rpm
ミッション 7速AT
JC08モード燃費[km/l] 16.5km/l
定員[人] 5人
税込価格[万円] 524万円
発売日 2012/7/11
レポート 松下宏
写真 編集部

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(レポート:松下 宏

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