三菱デリカミニ、eKスペース新車情報・購入ガイド 大胆チャレンジ!! 最上級グレードは、約290万円!
三菱デリカミニ、eKスペース新車情報・購入ガイドの目次
- わずか2年半でフルモデルチェンジした新型デリカミニ
- 好評だった外観デザインはキープコンセプト
- クラストップレベルの質感と、クラスを超えた大型モニターを用意
- 三菱らしい、こだわりの4WD制御による安全・安心で快適な走行性能
- 自動ブレーキを含む予防安全装備、運転支援機能も進化
- ベーシックなオシャレ系スーパーハイトワゴンが新型「eKスペース」
- 2代目新型デリカミニのグレード選び。高価だが、装備充実の「DELIMARU Package」がお勧め!
- どうなる? 2代目デリカミニのリセールバリュー
- 2代目新型三菱デリカミニ新車価格
- 新型三菱eKスペース新車価格
- 2代目新型三菱デリカミニ燃費、ボディサイズなどスペック
わずか2年半でフルモデルチェンジした新型デリカミニ
三菱は、軽自動車でスーパーハイトワゴンカテゴリーに属する『デリカミニ』、『eKスペース』をフルモデルチェンジし、2025年10月29日より販売を開始する。初代デリカミニは、2023年5月に発売されたばかりのモデル。わずか約2年半でのフルモデルチェンジだ。
三菱デリカミニは、日産と三菱による軽自動車に関するジョイントベンチャー「NMKV」により開発された。基本骨格やエンジンなど多くのメカニズム部分は、日産ルークスと共通。そこに、三菱独自のデザインや機能が施されたのがデリカミニだ。eKスペースも同様だ。
デリカミニのデザインは、公式キャラクターである「デリ丸。」も含め高く評価され、2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーでは「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
デリカミニの販売も好調で、2024年度の販売台数(デリカミニ+eK)は、約5.5万台。軽自動車販売台数ランキングでは9位となった。国内三菱車の中で、最も売れているモデルへ成長。国内三菱の販売面では、とても重要な車種になっている。
また、デリカミニは、装備も充実していることから、車両価格もやや高め。そのため、デリカミニの顧客は価格志向ではなく、三菱やデリカミニブランドへのロイヤリティが高く、今後、三菱ブランドを支える重要な顧客ともいえる。
好評だった外観デザインはキープコンセプト
今回、2代目となったなった新型デリカミニは、ドライバーを冒険に誘う「進化したアクティブで頼れる相棒」、『eKスペース』は日常を安全・安心かつ快適に過ごせる「私の日常に安らぎが寄り添うクルマ」というコンセプトをそれぞれ踏襲。エクステリア、インテリア、走行性能、安全性能、運転のしやすさ、使い勝手など全方位で進化させた。
新型デリカミニの外観デザインは、さらにアウトドアイメージを高めた。特徴的なフロントフェイスは、半円形LEDポジションランプを大型化。より、凛々しくやんちゃな瞳でいっそう親しみやすい表情とした。
アッパーグリルは、レーダーを内蔵してセンサー機能を向上させた新デザイン。ダイナミックシールドは、フロントバンパーと一体化させボディ同色とし、より洗練された力強さを表現している。フロントバンパー及びテールゲートガーニッシュには、立体感のある「DELICA」ロゴを配することにより存在感を高めている。そして、よりワイドなデザインの前後スキッドプレートを採用。前後フェンダー及びボディ下部をブラックとすることで、アウトドアでの走行性能の高さを演出した。
4WD車には、15インチアルミホイールを装備。トレッキングシューズの靴底をモチーフにした幅広な5本スポークデザインとした。2WD車の14インチアルミホイールは、実際のサイズ以上に大きく見えるシャープでスクエアなデザインとし、モダンなイメージを表現。
ボディカラーは豊富。2トーン6色、モノトーン9色の計15色を用意。キャンプギアと調和する「サンドベージュパール」と、アウトドアになじむ「デニムブルーパール」の2色の新色を追加した。
クラストップレベルの質感と、クラスを超えた大型モニターを用意
インテリアは、上級グレードにグランピングコテージの家具をイメージさせる上質なベージュ、標準グレードではベーシックなブラックを内装基調色とした。
上級グレードのシートは、素材や色調に統一感を持たせ、非日常的な空間を演出。リヤシートは、ソファーのように足元まで厚みをもたせ、よりくつろげるデザインとしている。標準グレードのシートには、カラーミックスを施した表皮を使用。
機能面では、フロントシートを後ろに倒した時とリヤシートを前に倒したときの段差を約30%減らして従来よりもフラット化を実現。よりリラックスでき、車中泊での快適性もアップしている。
そして、圧巻なのはディスプレイ類。12.3インチのGoogle 搭載インフォテイメントシステムと7インチの液晶メーターを一体化した「モノリスディスプレイ」を採用。先進的なイメージと、視認性と操作性も高めている。
また、Aピラーの位置と角度を見直した。これにより、室内長は従来比+115mmを実現。ピラー自体を細くすることで、前方視界を大きく改善しながら、開放感も高めている。
三菱らしい、こだわりの4WD制御による安全・安心で快適な走行性能
アウトランダーPHEVなどに採用されているモードごとにエンジンレスポンスやASCなどの制御を専用にチューニングしたドライブモードを軽自動車として初めて搭載。
ドライバーは、路面状況や好みに応じて5つのドライブモードから選択が可能。ドライブモードは、POWER/ECO/NORMAL/ GRAVEL/SNOWを設定。4WD制御にこだわる三菱車らしい装備だ。
三菱車ということもや、アウトドアをイメージさせたデザインということもあり、デリカミニは、スーパーハイトワゴンとしては、かなり高い4WD比率となっていた。ドライブモードが設定されたことで、さらに4WD車の人気が高まりそうだ。
また、雪道など滑りやすい路面で片側の駆動輪が空転した場合、スリップした駆動輪をブレーキ制御し、グリップしている駆動輪の駆動力を確保することで発進をサポートする「グリップコントロール」も搭載している。
さらに、軽スーパーハイトワゴン唯一となる、急な下り坂でブレーキ操作をせずに一定速度でスリップを防いで安全に降坂する「ヒルディセントコントロール」も採用。徹底的に悪路走破性を重視した仕様になっている。
乗り心地面では、あらゆる路面状況でも上質な乗り心地を実現するProsmooth(プロスムース、カヤバ製)ショックアブソーバーを初採用。4WD車では専用チューニングに加え、フロントでは高剛性のスタビライザーとベアリングを装備。リヤでは、ブッシュの配置変更などサスペンションを改良し、安定感が高く気持ちのよい走りを実現している。
新型デリカミニのパワートレインは、基本的に先代モデルからのキャリーオーバーとなった。しかし、マイルドハイブリッドシステムが外されている。マイルドハイブリッドシステムが外されたことで、車重は若干軽量化された。この軽量化が影響もあり、WLTCモード燃費は、Gプレミアム(FF)新旧比較で、0.1㎞/L燃費が向上し21.0㎞/Lとなっている。
自動ブレーキを含む予防安全装備、運転支援機能も進化
予防安全装備である「三菱 e-Assist」には、軽自動車で初となる後側方衝突防止支援システムを採用。三菱の軽自動車初となる後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)と後退時交差車両検知警報システムを新たに追加した。
衝突被害軽減ブレーキシステムに、広角・高性能カメラとフロント/フロントサイドに搭載したレーダーで、交差点の歩行者や対向/交差車両を検知し、衝突を回避する交差点アシスト機能を採用。予防安全性能を大幅に引き上げた。
死角などをカメラの映像で補うことができる3Dマルチアラウンドモニターを三菱自動車として初採用。車両の前後左右4つのカメラにより、車両の周囲を前後左右8つの視点から立体的に確認が可能。さらに、フロントカメラの映像を広角で映し出し、運転席からの死角も見えるようサポートする「ノーズパノラマビュー」や、まるで車両前方フロアが透けて見えるような映像の「フロントアンダーフロアビュー」などにより、うっかり衝突などのリスクを軽減してくれる。
インフォテイメントシステムは、Google搭載により、利便性が大幅に向上。Googleアシスタントを使った音声操作、常に最新の地図情報やリアルタイムの交通情報を取得するGoogle マップや、Google Playでのアプリのダウンロードが可能となる。このサポートは、10年間無料だ。また、定額で車内Wi-Fiのインターネット接続が可能になるdocomo in Car Connectも採用した。
ベーシックなオシャレ系スーパーハイトワゴンが新型「eKスペース」
新型eKスペースの外観デザインは、日産ルークスと共通なイメージでまとめられたシンプル&クリーンなデザイン。 黒い帯でつながるグリルとキューブ型LEDヘッドランプが印象的なフロントフェイスが特徴。ボディカラーは、新色「デニムブルーパール」を設定し、モノトーン計8色を用意した。
インテリアは、7インチカラー液晶メーターと一体型パネルを採用。デリカミニ同様、先進感と上質感を感じさせる。
シート生地は、伸縮性に優れ身体へのフィット感と座り心地を向上させている。
デリカミニ同様、Aピラーの位置と角度を見直し、室内長は従来比+115mmを実現。さらに、ピラー自体を細くすることで前方視界を大きく改善し、開放感と安全性も高めている。
機能面では、軽自動車で唯一「接近時アンロック」、「降車時オートロック」を同時採用。助手席電動スライドドアの予約ロック機能と合わせて、荷物を持ったり、子供を抱いたりする状態でも、快適でスムーズな乗り降りをサポートする。
また、エアコンにプラズマクラスターを採用。室内全体の空気を効率よく浄化してくれる。
2代目新型デリカミニのグレード選び。高価だが、装備充実の「DELIMARU Package」がお勧め!
2代目新型デリカミニの新車価格は、かなり高価になっている。全グレード中、1グレードだけが200万円未満。他のグレードは、すべて200万円オーバーだ。装備が充実しているとはいえ、最上級グレードの価格は、約290万円という今までの軽自動車とは比べ物にならないくらいの価格となった。
そんな新型デリカミニのグレード選びは、端的に言うと、装備類をどこまで必要とするかで決まる。その上で、まず選択肢から外したいのがTグレードとGグレードだ。
このグレードには、衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]の交差点アシストや後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW/LCA]、後側方衝突防止支援システム[ABSA]、後退時交差車両検知警報システム[RCTA]といった予防安全が外されている。あえて、安全面で少々物足りない仕様としているの点が残念なポイント。さらに、電動パーキングブレーキ/ブレーキオートホールド機能も外されている。
そのため、残る選択肢はT Premium DELIMARU Package、T Premium、G Premium DELIMARU Package、G Premiumの4つとなる。そこで、エンジンの選択だ。エンジンは、自然吸気エンジンとターボエンジンの2タイプが用意されている。
デリカミニが、キャンプやアウトドアスポーツなどで使うことを前提とすると、やはりロングドライブとなることが多いだろう。そうなると、やはりパワーに余裕があるターボの4WDモデルがお勧めだ。
自然吸気エンジンでも十分ではないか? と、思うかもしれないが、デリカミニの4WDモデルは、自然吸気エンジン車でも、両側スライドドアでスーパーハイトワゴンであることから車重は1,040㎏以上ありかなり重い。この重い車重のため、高速道路などを使うロングドライブでは、少々非力に感じるシーンが増えるからだ。
こうなると、残る選択肢は、T Premium DELIMARU PackageとT Premiumの2グレード。この2グレードであれば、あとは装備の必要有無で選べばよいのだが、DELIMARU Packageには、インフォテイメントシステム(12.3インチHDディスプレイ)や3Dマルチアラウンドモニター 移動物検知機能[MOD]、MITSUBISHI CONNECTも標準装備だ。これらの装備は、積極的に選びたい装備。T Premiumオプションで選択すると、DELIMARU Package並みの価格になってしまう。そうなると、むしろDELIMARU Packageの方が買い得感があるのでお勧めだ。
どうなる? 2代目デリカミニのリセールバリュー
そして、気になるのは、2代目デリカミニのリセールバリュー。初代デリカミニのリセールバリューは高値維持といった印象。2024年式などは、ほとんど新車価格に近い価格で販売されている。こうなると、初代デリカミニの中古車はなかなか手が出しにくい。初代デリカミニの中古車を検討しているのであれば、しばらく様子見をすべきだろう。
また、初代デリカミニは、多くの未使用車が流通している。未使用車が多いとリセールバリューが下がる傾向になるが、初代デリカミニには高い人気に支えられ高リセールバリューを維持。ただし、今後、2代目デリカミニの下取に入った中古車が中古車マーケットに流通し始めると、初代デリカミニのリセールバリューは下がることが予想できる。そのため、初代デリカミニを売却するのであれば、なるべく早いほうがよいだろう。
このように、人気のスーパーハイトワゴンでアウトドア系モデルである2代目デリカミニのリセールバリューは、初代デリカミニの傾向からしばらく高値維持が続くと予想できる。残価設定ローンの残価設定が高めに設定されているようなので、メリットがあるだろう。
2代目新型三菱デリカミニ新車価格
<新型デリカミニ ターボ車>
・T Premium DELIMARU Package FF 2,740,100円/4WD 2,907,300円
・T Premium FF 2,219,800円/4WD 2,387,000円
・T FF 2,042,700円/4WD 2,258,300円
<新型デリカミニ自然吸気車>
・G Premium DELIMARU Package FF 2,649,900円/4WD 2,817,100円
・G Premium FF 2,129,600円/4WD 2,296,800円
・G FF 1,964,600円/4WD 2,179,100円
三菱 デリカミニ vs ダイハツ タントファンクロス徹底比較評価
ダイハツ タントファンクロス VS スズキ スペーシアギア 徹底比較
新型三菱eKスペース新車価格
<新型eKスペース自然吸気車>
・G FF 1,809,500円/4WD 1,945,900円
・M FF 1,749,000円/4WD 1,879,900円
2代目新型三菱デリカミニ燃費、ボディサイズなどスペック
代表グレード T Premium DELIMARU Package
全長×全幅×全高 3,395mm×1,475mm×1,785mm
ホイールベース 2,495mm
トレッド(前/後) 1,300mm/1,290mm
最低地上高 160mm
車両重量 1,050kg
エンジン型式・タイプ BR06型 直3DOHCターボ
総排気量 659cc
エンジン最高出力 47kW(64㎰)/5,600rpm
エンジン最大トルク 100Nm(10.2㎏-m)/2,400~4,000rpm
燃費(WLTCモード) 17.8㎞/L
サスペンション 前:ストラット、後:トルクアーム式3リンク
タイヤサイズ 165/60R15
最小回転半径 4.9m
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