ホンダ クルーズオリジンの目次
運転席のない、完全自動運転使用車がクルーズオリジン
ホンダは先に、GMとGMの子会社であるクルーズとともに、2026年にも都内中心部で自動運転タクシーのサービスを開始すると発表している。このサービスに向けて開発されたクルマがクルーズ・オリジンだ。
ホンダなどの配車サービスでは、自動運転専用車両であるクルーズ・オリジンが指定場所まで迎えにくるところから、目的地に到達するまでのすべてが自動運転で行われる。配車から決済までをスマートフォンのアプリで完結する仕組みにしている。
このためクルーズ・オリジンは、運転席の無い自動運転車両として作られていて、6人が対面で乗車する広い車内空間と自家用車のようなプライベート空間を実現。ビジネスパーソンの移動時間の有効活用や、家族や友人たちともっと楽に安心して楽しみながら移動できるなど、さまざまな人に新たな移動体験を提供するという。
自動運転タクシーサービスは、2026年初頭に東京都心部で開始される予定で、まずは数十台からスタートし、500台規模での運用を見込んでいるとのこと。その後は順次台数を増加させ、サービス提供エリアの拡大を目指という。
まだまだ、前途多難な自動運転車両
ただ、アメリカでは、クルーズの自動運転車両が事故を起こし、クルマを制御する人間が乗らない状態での無人走行運転テストは停止されてしまった。事故は、ほかのクルマにはねられてテスト車両の前に倒れた人の上に乗り上げるという不運なものだったようだが、その後のクルマの動きや事故後の会社の対応なども含めて避難されている。
事故を起こした車両はクルーズ・オリジンではないが、影響は避けられない。また、日本でも福井県の永平寺町で自動運転車両が接触事故を起こし、当面の運用が停止されている。
自動運転を普及させるには、このような事故事例をしっかり検証し、事故の可能性を排除して安全な自動車運転車両の開発と運用を進めていく必要がある。
<レポート:松下宏>
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