ホンダは「ジャパン・キャンピングカーショー 2012」において、「N」シリーズの第二弾となる新型軽乗用車のコンセプトモデル「N CONCEPT_3」を出展した。

ホンダN CONCEPT_3は、新型スペース系軽自動車N BOXに採用している新プラットホームを核に、広い室内空間、フラットになるシートアレンジなど、新たなパッケージングや使い勝手を提案するモデルで今夏の発売を予定している。

　この新型ホンダN CONCEPT_3は、N BOXをベースとした派生車だ。フリードとフリードスパイクの関係とほぼ同じ。N BOXが乗用をメインとするのに対して、N CONCEPT_3はスペースを有効活用するためのモデルといえる。

　若者のクルマ離れなどとよく言われているが、そんな問題へのホンダの回答がまさにN CONCEPT_3やフリードスパイクにも表れている。クルマに興味を失った人に、今更、クルマを好きになってください、というのは少々無理がある。しかし、クルマに興味がなくても趣味を楽しむため、快適で便利な移動のツールとして必要と感じている人は多い。

　まずは、そんな人達に「クルマはこう使うと便利で、楽しい世界が待ってますよ」というメッセージを通じでクルマに興味を持ってもらう方向性だ。今まではクルマを楽しむだったが、これからはクルマで趣味など他のことより楽しむという考え方だ。今回の展示も、キャンプに便利で使えるクルマ。つまり、キャンプがメインでキャンプをより楽しむためのクルマなので、第一にキャンプ、その次にクルマなのだ。多種多様な趣味や生活があるなか、クルマが第一ということが無くなった現在、こういうアプローチは正解だろう。ホンダは、自社サイト内でもゴルフや釣り、ペットなどなどクルマが必要な趣味とクルマを結びつけるアプローチに取っている。

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