ライバル、ムーヴキャンバスとの違いは?
スズキは、ハイトワゴンで両側スライドドアを装備した軽自動車「ワゴンRスマイル」を一部仕様変更して発売を開始した。
スズキ ワゴンRスマイルは、2021年9月に発売されたハイトワゴン。「高いデザイン性とスライドドアの使い勝手を融合させた、新しい軽ワゴン」をコンセプトとして開発された。
すでに、両側スライドドアをもつハイトワゴンモデルには、ダイハツが2016年にムーヴキャンバスを投入済み。スズキもすぐに追従するかとみられた。しかし、スズキはハイトワゴンクラスは「低価格であることが重要」として、コストが高くなり販売価格が大幅アップする両側スライドドアモデルの投入を長期間見送ってきた。
その間、ムーヴキャンバスは爆発的ヒットとはいかないものの、着実に販売台数を増やして一定の人気を得てきた。軽自動車における顧客ニーズの多様化に対し、スピーディに対応した結果だ。
そうした流れを受けて、スズキも両側スライドドアを装備したハイトワゴンであるワゴンRスマイルをついに2021年に投入した。
同じ両側スライドドア付ハイトワゴンながら、ワゴンRスマイルとムーヴキャンバスは、少々、考え方が異なる。
まず、ムーヴキャンバスは動力性能に優れたターボ車の設定があるが、ワゴンRスマイルには高価になるためターボ車の設定はない。また、燃費性能重視のワゴンRスマイルには、マイルドハイブリッド車を用意するが、ダイハツは良品廉価ということでマイルドハイブリッド車の設定は無い。
両車やや矛盾しているように見えるが、販売は両車共に好調。ワゴンR、ムーヴブランド車の底上げに貢献している。
よりキュートなデザインへ変更
スズキ ワゴンRスマイルの仕様変更は、若干のデザイン変更と予防安全装備や運転支援機能のアップデートがメインとなった。
まず、ワゴンRスマイルのデザイン変更部分。デザインコンセプトを「ナチュラルユニーク」とし、フロントバンパーやフロントグリルを丸みを帯びた造形とすることで、より優しくかわいらしいデザインとした。
ボディカラーは、落ち着いた色味でありながら、個性が感じられる新色の「トープグレージュメタリック」をボディ色とルーフ色に採用。「ソフトベージュメタリック」と「トーニーブラウンメタリック」を新設定し、2トーンルーフの組み合わせを刷新するなど、計12パターンのラインアップとした。2トーンルーフは7色、モノトーン5色となり、より自分好みのボディカラーが選べるようになった。
また、インパネカラーパネルには、新色としてリフレクショングレーとモスブルーを採用。フロントドアアームレストをインパネカラーパネルと同色にすることで、明るく上質な室内空間を演出した。
仕様変更で、クラストップレベルの予防安全装備を得たワゴンRスマイル
予防安全装備や運転支援機能は、最新タイプにアップデートされた。衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)は、広角単眼カメラ+ミリ波レーダーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートII」を標準装備。歩行者や自転車だけでなく、自動二輪も検知可能となった。さらに、交差点内右左折時の歩行者や自転車も検知できる。クラストップレベルの機能を誇る。
運転支援機能では、グレードにより異なるがアダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能・停止保持機能付]や車線維持支援機能などを採用。
そのほか、電動パーキングブレーキやブレーキホールドの採用も採用された。さらに、要望の多いコネくティッド装備もスズキコネクトにも対応した。ワゴンRスマイルは、より安全で快適なモデルへと進化した。
こうした装備を装着したことにより、価格もアップしている。最上級グレードのハイブリッドX(FF)の価格は、仕様変更前から約16.7万円アップしている。大幅に価格が上がった印象を受けるかもしれない。だが、価格アップなりの性能向上となっている。
スズキ ワゴンRスマイル vs ダイハツ ムーヴキャンバス比較
三菱 デリカミニ vs ダイハツ タントファンクロス徹底比較評価
スズキ ワゴンRスマイル新車価格
・G FF 1,489,400円/4WD 1,612,600円
・HYBRID S FF 1,717,100円/4WD 1,840,300円
・HYBRID X FF 1,815,000円/4WD 1,934,900円
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