2012年初頭デビュー! ライバルはBMW? ハイブリッドは?【次期新型レクサスGS350新車情報】 [CORISM]

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【レクサス】2011/08/21
レクサスGS350

アグレッシブに走りを追求! ハイブリッド車も用意

レクサスGS350
 レクサスは、米国ペブルビーチ(カリフォルニア州)で開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」にて、次世代レクサスの先駆モデルであり、今後のレクサス車の方向性を象徴するクルマとして開発した次期GS350をワールドプレミアとして発表した。

 新型レクサスGS350は、GSの語源「Grand Touring Sedan」としての基本要件である大人4人が高速で快適に長時間移動できる空間を実現。所有する喜び、操る楽しさ、感性に響くラグジュアリー性を、基本性能の飛躍的進化と先進技術の採用をもって、次世代レクサスとして昇華・凝縮させたモデルだ。

 デザインは、これまで継承・進化させてきたフロントグリル形状を一層進化。レクサスの独自性を継承した逆台形のアッパーグリルとブレーキ冷却ダクトを取り込んだハの字に開いたロアグリルを機能的に組み合わせ、一体化した「スピンドルグリル」を採用。

 現行レクサスGSは、よくも悪くも全体のデザインは品のある落ち着きのあるものだった。いかにもトヨタ的で、好き嫌いがあまり別れない平均して誰にでも好感度が高い。今回のGSは350は、そんな雰囲気を一切排除してアクの強い個性的なデザインに生まれ変わった。グッと低く構え、睨みの効いたヘッドライトにギラギラ感のあるLEDポジションライトなど、最近のドイツ車的デザイントレンドのド真ん中ともいえる。

 こういったデザインの流れは、トヨタ車の走る楽しさをアピールしていこうという豊田章男社長の想いがある。今回発表になった新型レクサスGS350の内容も、ほとんどが走行性能に関する部分がほとんどだ。ハイブリッド車を中心にエコ&低燃費でクルマを売っているトヨタとは、違うベクトルをもつクルマと言ってもいい。また、ドライブモードセレクトには、スポーツと言う文字を多用していることからも、スポーツドライビングをかなり意識して作られている。そういう意味では、よりスポーツテイストをアピールするBMWをライバルにしているように思われる。

 ただ、このスポーツドライビングや走る楽しさという価値観は、今や一般ユーザーに伝えるのが難しい。そもそも多くのユーザーがクルマを移動の道具としてとらえていて、走って楽しいという意識がないからだ。それほど、クルマは生活必需品であり特別なものではないのかもしれない。

 さらに、どの自動車メーカーも走る楽しさ、と訴える。そういった状況下において、トヨタのクルマは他メーカーに比べて、なにがどう違うのかが明確に伝わってこなければ、いくらアピールしても馬耳東風になってしまうおそれもある。とはいえ、今までトヨタ車の味については、アピールしてこなかっただけに、これから、この新型レクサスGS350の走りが他メーカーとなにがどう違うかが明らかになるのを楽しみにして待ちたい。
 
 また、今回、ハイブリッド車の投入と、スポーツバージョン“F SPORT”の設定を合わせて発表した。個人的には、既存のスポーツカーのようにガソリン車での走る楽しさを求めるより、トヨタ独自のハイブリッド技術を駆使した上での、新しいスポーツカーのあり方を見せてほしい。

レクサスGS350
レクサスGS350
レクサスGS350


レクサスGS350
レクサスGS350
レクサスGS350

新型レクサスGS350の発売は、2012年初頭!

 新型レクサスGS350の車両概要は以下の通り。

●「L-finesse」の新たな可能性を追求し、確立した「スピンドルグリル」が、次世代レクサスデザインの記号性と、圧倒的な存在感を創出

●3.5LV6エンジン「2GR-FSE」を搭載。世界最先端技術のD-4Sシステムの継承と制御の一新により、クラス世界最高レベルのエンジン性能を実現

●プラットフォームを一新するとともに新開発のサスペンションを採用。走る・曲がる・止まるという走りの基本性能を飛躍的に進化させ、優れたコーナリングパフォーマンスなどによる楽しさと快適かつ硬質な乗り心地を両立

●ドライバーの嗜好や様々なシーンに応じて、意のままに車を走らせる楽しみを広げるため、「ECO」「SPORT S」、そして「SPORT S+」のドライブモードセレクトを採用。「SPORT S+」モードでは、「SPORT S」モードで行うパワートレーン制御に加え、シャシー制御システムと協調し、ステアリング操舵特性に応じた車両応答の制御も採用

●ドライビングポジション及びシート性能の見直しにより、運転操作性を向上し、正確かつ疲れにくい運転姿勢の維持に貢献。また、後席スペースや装備、シート性能に対し快適性を追求。ドライバーだけでなく、全ての乗員に対し、次世代レクサスの中核を担うセダンとしてのおもてなしを実現

●一新したプラットフォームを最大限に生かし、後部サスペンションタワーの室内への張出しを削減するとともに、荷室上部の開口面積を拡大。クラストップとなる広い荷室空間と優れた積載性を実現

●レクサスとの上質で有意義な“時”を刻むという意を込め、レクサス初となるアナログクロックを採用

●世界初5となる12.3インチの大型ディスプレイを設定。より多くの情報を見やすく表示可能とすることで、使いやすさとともに視認性を向上

 新型レクサスGS350の日本での発売は、2012年初頭を予定。ハイブリッド車、スポーツバージョン“F SPORT”についても、順次詳細を発表していく。

レクサスGS350
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(レポート:大岡 智彦

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