2025 バンコク国際モーターショーレポート<ジーリー(吉林自動車)/ZEEKR/RIDDARA編>
2025 バンコク国際モーターショーレポート<ジーリー(吉林自動車)/ZEEKR/RIDDARA編>
マルチブランド化を進めるジーリー
中国の独立系自動車メーカーの中で、現在BYDに次いで2位の座にあるのがジーリーだ。スウェーデンのボルボを傘下に収めたことでも知られている。ジーリーは、マルチブランド化を進めていて、今回のバンコクショーでは、従来からのBEVなどのほかにプレミアム電気自動車専門ブランドがZEEKRを訴求。また、本体としては商用車専用ブランドとしてリッダラ(RIDDARA)の展開を始めた。
タイ政府の電気自動車推進政策に合致するのがZEEKRで、今回のショーでは高級ミニバンの009とクロスオーバーSUVの7Xの2台を壇上に展示していた。
高級ミニバン009を展示
ZEEKRブランドを立ち上げたのは2021年で、009はその翌年に発表されたモデル。全長が5200㎜を超え、全幅も2000㎜以上と、アルファードを超えてグランエースに迫るようなサイズだ。全高こそ1850㎜ほどとやや抑えているが、堂々たるサイズの高級ミニバンであるのは間違いない。
吉林自動車は、ZEEKRブランドによって日本市場に参入する計画も持っているとのことで、009は早ければ2025年中にも発表されると言われている。バッテリーは、大容量の140kWhをうたっていて、最大航続距離は822㎞に達するという。
もう1台のZEEKRブランド車はX7で、こちらはクロスオーバーSUVのBEVかなり大柄なボディを持ち、後輪駆動を基本にデュアルモーターを搭載した4WD車の設定もあるという。
展示されていた4WDモデルには115万4000バーツの価格が表示されていた。日本円にすると500万円を少し超えるくらいだ。
電動ビックアップのRD6が登場
吉林自動車は、電動商用車メーカーのRIDDARA(リッダラ)を傘下に持つが、バンコクではそのリッダラブランドのピックアップトラックが登場した。
RD6と名付けられた電動ピックアップトラックは、ボディはダブルキャブタイプのみの設定だが、電池の搭載量と駆動方式によって4種類のグレードが設定されているとのこと。2WDのベースモデルは89万9000バーツからで、電池搭載量の多い4WDモデルでも129万9000バーツだった。日本円にすると400万円弱から、570万円くらいまでの価格帯になる。
ジーリーのブースには、ほかに現在の主力販売車種である5ドアハッチバックタイプの乗用車ジーリーEX5が展示されていた。
<レポート>松下宏
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