トヨタ アクア新車情報/購入ガイド/試乗評価集 アクアは超低燃費ハイブリッド オススメコンパクトカー、トヨタ アクアを徹底評価!
フィットハイブリッドとの燃費戦争は、顧客不在のだまし合い状態?
ただし、アクア VS フィット ハイブリッドの燃費戦争は、ある意味顧客不在のだまし合いに近い。まず、トヨタ アクアは、ベースグレードのままでは物足りないので何らかのオプションを選ぶことになる。これらのオプションを装着すると、オプションにより10㎏車重が上がる。車重が1,090㎏以上になると、アクアの燃費は33.8㎞/Lと一気に-3.2㎞/Lも落ちる。
こういった内容を理解するためには、諸元表の下にある小さな説明書きをしっかりと読み込まなくてはならない。
そして、ホンダ フィットハイブリッドも同様。エントリグレードとして設定されているハイブリッドグレードには、後席中央のヘッドレストが無い。さらには、40Lタンクが32Lへと小さくされるなど、徹底した小細工が施され車重は1,080㎏とし、燃費を36.4㎞/Lとしている。
一般的な売れ筋グレードで約43%を占めるLパッケージの燃費は、33.6㎞/Lとなり-2.8㎞/L燃費が下がる。スポーティなSパッケージに至っては、31.4㎞/Lまで下がり-5.0㎞/Lになる。フィットハイブリッドは、まだ諸元表の燃費欄にパッケージで燃費が違うことが明記されているが、アクアはひと目で分かるようになっていないのが大きな違いだろう。
これらの燃費スペシャルのようなクルマは、アクアやフィットハイブリッドだけではないのだが、完全に顧客無視の燃費競争といえる。こういった過度なだまし合いは、CMなどで燃費ナンバー1と言われると、盲目的に信じて販売店へ行くという顧客の行動から始まったとも言われている。
我々顧客側がわずかな燃費差にこだわった結果、技術革新が進みより良い燃費のクルマが増え、クルマを走れせることでの負担が減った。しかし、逆に顧客のだまし合いも始まっていて、それをクルマを買うときにどう見抜くかが重要になる時代になってきている。
★続きは、
■トヨタ アクア/アクアG SPORTS(G's)新車情報・購入ガイド なんと37.0㎞/Lで、世界最高燃費を再び奪取! しかし、その裏では・・・。
トヨタ アクアの魅力や燃費、価格に評判を徹底レポート。これでアクアのすべてが分かる!
★トヨタ アクアのライバル、ホンダ フィットハイブリッドを評価
■新型ホンダ フィットハイブリッド新車試乗評価 トヨタ アクアを超えた世界最高燃費36.4km/Lを誇るスポーツハイブリッドi-DCDの実力を評価する!
★カタログより詳細画像! トヨタ アクアを画像で分析!! スタイル編
■トヨタ アクアが丸裸!? 画像で徹底分解! スーパー画像カタログ【新型トヨタ アクア】エクステリア編
★カタログより詳細画像! トヨタ アクアを画像で分析!! 内装編
■トヨタ アクアが丸裸!? 画像で徹底分解! スーパー画像カタログ【新型トヨタ アクア】インテリア編
★クルマ好き女子高生が、助手席でトヨタ アクアの魅力を語る!
■女子高生レポーター、世界最高燃費のアクアを助手席で評価する!【トヨタ アクア試乗記】
★圧倒的な低燃費を誇るトヨタ アクアのグレード選び!
■迷ったらコレを買え! 「今、買いのコンパクトカーNO1とは?」【コンパクトカー比較評価/新車購入術】
★評論家がオススメするコンパクトカー、第3位! トヨタ アクアのオススメ理由とは?
■脅威の燃費40km/L! コンパクト・ハイブリッド車アクアデビュー!!【新型トヨタ アクア新車情報】
1ヶ月で受注10万台! 魅力的なワードが並ぶハイブリッドコンパクトカー「トヨタ アクア」
2011年、年間新車乗用車販売台数はプリウス が3年連続のトップであった。実感としても街で見かけるプリウスはとても多くなった。トヨタ は、そのプリウスよりコンパクト 化し新型ハイブリッドカー 、アクア を発売しハイブリッド市場のリードを更に広げようとしている。
世界トップの「JCO8モード走行燃費35.4km/l(10・15モード走行燃費40km/l)」、「車両価格169万円から」、「スタイリッシュなボディ」、「エコカー減税・補助金」などアクアは売れるキーワードが満載である。実際にアクアの注目度は高く、発売1ヶ月で受注台数が10万台を越えた。
東京モーターショーで始めて見たアクアは、宣伝文句と同様にカッコ良く私の目に映った。皆さんはトヨタの信頼性、プリウスでの驚異的な燃費性能を知っているので、第一印象だけで注文書に印鑑を押した人も多くいるだろう。エクステリアがスタイリッシュに見えるのは燃費を良くするために空力を重視した先進的なスタイルではあるのと、プリウスより45mmも低い全高1445mmによる事も大きい。因みに同じトヨタのコンパクトカーのヴィッツ の全高は1500mmもある。またフロントマスクはプリウス似で良いイメージを引き継いでいる。
室内は大人4人が過不足ないスペースは確保されている。定員は5人ではあるがリヤシートの大人3人乗車は短距離用と捉えた方が良いだろう。前席は低い車高を考えると圧迫感は少なく、意欲的なインテリアデザインも実際のサイズより広く感じさせる。
シートはデザイン、座り心地とも良く、ハンドルもプリウスと同デザインでありコンパクトカーとしては贅沢になった。ハイブリッドバッテリーを小型しリヤシート下に配置、ガソリンタンクも同様に配置したため、無駄なスペースは無くなり荷室もボディサイズを考えれば広い。メーターは視点移動の少ないセンター寄りにデジタルやグラフィックで、スピードやハイブリッドシステムの情報を表示。オプションでTFTのディスプレイが用意されエコ運転の採点などを表示される。しかし、エコ支援のコンテンツ表示が本当に必要であるかは疑問である。
軽さは燃費、走りにも効く!
エンジンは、従来の1.5リッターハイブリッド専用エンジンの部品70%を新設計し、更なる高性能化と効率化をした。エンジンの最高出力74PS、モーターの最高出力61PS、システム全体では100PSの最高出力に対して車両重量は1050kg(Lグレード)と軽量である。
実際、試乗中に動力性能の不満を感じる事はなく、他車をリードする速さがある。速さを楽しんでしまいアクセルを踏めば急に燃費が悪化するのは、ハイブリッドカーと言えども例外はない。とは言っても、燃費トップの性能は伊達でなく、エコ運転をしなくても容易に燃費計は25km/lを示す。
プリウスに比べて走行音がうるさいので、エンジンの始動・停止は耳を澄まさないとわからない。ブレーキを微少コントロールする時の違和感があるが、多くのドライバーには気にならないレベルであると評価したい。
エコドライブモードとEV ドライブモードスイッチで走行を選ぶ事が出来るが、シフトレバーの近くにあり、ブラインドでは押せない位置にあるため走行中の操作はしにくい。もっと押しやすい位置に移設して欲しい。オプションのシートヒーターのスイッチも隣にあり同様に運転中の操作は難しい。
価格を除けばおすすめ度は高いトヨタ アクア
操縦性は一言で言えば「とてもイイ」。前輪駆動とは思えない程、ターンインでのアンダーステアが軽い。感覚的には、電気自動車であるニッサン・リーフ と似ている。ハイブリッドユニットとエンジンを低配置にし、重いバッテリーをリヤシート下に搭載し車両中央に近づけた。車両の低重心化だけでなく、フロア部分の補強する事によりフットワークが軽くなり運転を楽しめるレベルまで引き上げている。運転の楽しさはプリウスより確実に上であると評価しよう。
16インチタイヤを採用したツーリングパッケージは最小回転半径が15インチタイヤの4.8mから5.7mに変更される。コンパクトカー である取り回しの良さがスポイルされる。カッコ良さと絶対的な走行性能は16インチタイヤであるが、それ以外は15インチタイヤのデメリットは試乗していて感じる事はない。むしろ15インチタイヤの軽さが乗り心地と軽快感にプラスになっていて、高いお金を出してツーリングパッケージを選択してデチューンする必要も無いだろう。
全体的な完成度が高く、コンパクトクラスとしては総合的にトップクラスである事は間違いない。しかし、車両価格もトップクラスである。VSC&TRCの安全装備は全車採用している一方で、SRSサイドエアバッグやオーディオ類はオプションとなっている。
様々なパッケージオプションがあり、オーディオ類など欲しい装備を選択すると200万円を越えてしまう。その価格でも多くの人に支持されているのは、安いから買うのでなくハイブリッドカーだから買うのだろう。
そのような人には、プリウスより買いやすくなったアクアは良い選択であるが、クラスレスの装備の充実が更に必要であろう。運転していてハイブリッドカーとしての違和感はほぼ無くなり、完成度が高い。価格を除きコンパクトカーの中ではお勧めのクルマである。
トヨタ アクアの価格&燃費、スペック
定員[人]5人
代表グレード | トヨタ アクア S |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3,995×1,695×1,445mm |
車両重量[kg] | 1,355kg |
総排気量[cc] | 1,496cc |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 74(54)/4,800rpm |
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 11.3(111)/3,600〜4,400rpm |
モーター最高出力[ps(kw)] | 61ps(45kw) |
モーター最大トルク[kg-m(N・m)] | 17.2kg-m(169N・m) |
システム全体[ps(kw)] | 100ps(73KW) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
JC08燃料消費率(10・15モード)[km/l] | 35.4km/l(37.0km/l) |
バッテリー 種類/容量(Ah) | ニッケル水素/6.5 |
価格 | 1,790,000円 |
写真 | 編集部 |
【関連記事】
- 脅威の燃費40km/L! コンパクト・ハイブリッド車アクアデビュー!!【新型トヨタ アクア新車情報】
- マイナーチェンジで、ちょっと値上げの真相とは新型アクアの影響?【トヨタ プリウス新車情報】
- 61.0km/L! トヨタのEVよりも現実的な回答【新型トヨタ プリウスPHV新車情報】
- 【ホンダ 新型フィット ハイブリッド 試乗記】早くも大人気の最安値ハイブリッドは買いか否か!?
- トヨタ アクアが丸裸!? 画像で徹底分解! スーパー画像カタログ【新型トヨタ アクア】インテリア編
- トヨタ アクアが丸裸!? 画像で徹底分解! スーパー画像カタログ【新型トヨタ アクア】エクステリア編
- スクープ! 2012年登場の次期新型日産ノートは1.2L直噴エンジン+スーパーチャージャー搭載か?【日産INVITATION(インビテーション)】
- 新車情報・新車試乗評価CORISM
- 新型ホンダ フィット新車試乗評価 1.5L直噴エンジンが新登場! 売れ筋は、実用燃費に優れた1.3L!
- 新型ホンダ フィットハイブリッド新車試乗評価 トヨタ アクアを超えた世界最高燃費36.4km/Lを誇るスポーツハイブリッドi-DCDの実力を評価する!
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- トヨタ アクア新車情報・購入ガイド オシャレな上質感をまとった特別仕様車「Z Raffine(ラフィネ)」登場【トヨタ】
- トヨタ アクア動画・評価 10年後でも一流!? 磨き抜かれたデザインと技術!【BLOG】
- 中古コンパクトカーおすすめランキング ベスト5 徹底比較【対決】
- コンパクトカーおすすめランキング ベスト5徹底比較評価【対決】
- トヨタ アクア VS 日産ノートe-POWER比較評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- トヨタ アクア新旧比較 まるで別物の驚愕進化【対決】
- トヨタ アクア試乗記・評価 ヤリスに勝る部分とは?【トヨタ】
- トヨタ アクア新車情報・購入ガイド 再び、カニバリ上等! 目指すは、登録車シェア60%越え?【トヨタ】
- トヨタ アクア新車情報・購入ガイド 「歩行者検知式自動ブレーキが用意されたものの標準装備化されず・・・」【トヨタ】
- トヨタ アクア新車情報・購入ガイド 再び新車販売台数ナンバー1を狙う大幅マイナーチェンジ!クロスオーバーも登場 [CORISM]【トヨタ】
【オススメ記事】
- 速報!2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー「ホンダ フリード」に決定!!【イベント】
- トヨタRAV4(50系)新車情報・購入ガイド 新型RAV4デビュー直前? 最後の改良か?【トヨタ】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー 10ベストカー取材会開催!【イベント】
- 【動画】トヨタ アルファード (40系)後悔・失敗しないための内外装レビュー【トヨタ】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!