新型プリウスPHV試乗レポートはコチラ! 誰でも分かる? 女子高生がプリウスPHVを解説する!
プリウスPHVの基本はプリウスで、プリウスをニッケル水素電池からリチウムイオン電池に変更した上で、搭載量を増やした。これによって、日常的な走りなら電池だけでカバーできるようにするとともに、それを超えて長い距離を走るときにはプリウスと同じハイブリッド車として走れる。
航続距離に不安を感じることなく電気自動車として走行中に排気ガスを発生しない走りが得られるとともに、電気を使い切ってハイブリッド車になったときの燃費も良いと評価。
三菱i-MiEVや日産リーフなど、純粋な電気自動車には航続距離の制約があるため、ガソリン車やハイブリッド車から一気に電気自動車の時代が到来するとは考えにくい。その前に、PHVの時代があるというのがトヨタの考え方だ。
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■【トヨタ プリウスPHV試乗記】まだまだ高価だが、EVとガソリン車の間を埋める最良の手法がPHV
ついに新型トヨタ プリウスPHV発表! 価格は320万円から
トヨタは、家庭用電源などから充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)の新型「プリウスPHV」の受注を開始する。 発売は、2012年1月30日からを予定。価格は320万円〜。詳細はコチラ!
■61.0km/L! トヨタのEVよりも現実的な回答【新型トヨタ プリウスPHV新車情報】
2012年初頭にデビューが予定されている新型プリウスの詳細が明らかになってきた。新型のリチウムイオン電池は、容量を小さくし小型化。それでも、リース車両と同等のパフォーマンスを発揮する。先にデビューしたアメリカ仕様の画像を見ながら、日本仕様を予想する!
電気自動車(EV)の普及には時間がかかる。トヨタの回答は・・・
2010年はEV元年などと言われていて、三菱アイミーブが個人向けの販売を開始。日産からリーフが登場と、電気自動車(EV)が何かと話題となる年でもある。しかし、電気自動車が抱える課題は、現在のところほとんど解決されていない。その課題とは、航続距離とコスト。三菱アイミーブで80〜100km の航続距離と、400万円オーバーという高額な価格。今のところ、自治体の補助金を当てにして購入し、近距離用として使うしかないのが現実だ。
プラグイン・ハイブリッド(PHV)は、重くて高い
そのあたりを、より現実的に考えたのがトヨタ プリウス プラグインハイブリッド(PHV)だ。小さなリチウムイオン電池で23.4km程度をEVで走行。電池の容量が無くなれば、通常のハイブリッドとなる。これなら、近距離はEV走行。長距離はガソリンを併用したハイブリッド車として使え、電気の心配も不要というものだ。
トヨタ初となる小さなリチウムイオン電池は5.2kWhの容量を持つ。三菱アイミーブが16kWhだから、約3分の1の容量。それでも、通常のプリウス比べ140kg程度車重が増えた。
トヨタ初となる小さなリチウムイオン電池は5.2kWhの容量を持つ。三菱アイミーブが16kWhだから、約3分の1の容量。それでも、通常のプリウス比べ140kg程度車重が増えた。
トヨタ プリウス プラグインハイブリッド(PHV)のデザインは、ベースになったプリウスと基本的には共通。外観上の違いは左フロントフェンダーの充電用ソケットの有無だけだ。
EV走行は20km以下程度で十分?
さて、実際にプリウスPHVで都内を走行してみよう。とりあえず、都内をEV走行でどれだけ走るのかをチェック。ルートは水道橋のトヨタ東京本社から、皇居を抜けてR246へ。平均速度約15Kmで約1時間。つまり、実走行で約17km。R246と環八が交差する瀬田交差点の少し手前までEV走行した。実はこの日は、かなり暖かくエアコンを使用しない状態での走行。実際、エアコンを使えば15km程度ではないかと予想できる。近所のスーパーや送迎程度なら、確かにこの程度の走行距離で十分かもしれない。
この後、環八を抜け第三京浜を経由し、首都高速湾岸線を通りお台場のメガウェブへ、そして、水道橋のトヨタ東京本社へ戻るという約90kmの道のりを走った。その結果は、32.9km/lという燃費と電費だ。
この後、環八を抜け第三京浜を経由し、首都高速湾岸線を通りお台場のメガウェブへ、そして、水道橋のトヨタ東京本社へ戻るという約90kmの道のりを走った。その結果は、32.9km/lという燃費と電費だ。
EV走行後は、フツーのハイブリッド車に
プリウスPHVはEV走行が終わると、通常のハイブリッド走行になる。充電されれば、完全EV走行に切り替わるのかと思っていたが、今のところは一度ハイブリッド走行になると、電気が溜まっても完全EVモードにはならないというセッティング。これは、今後、リース販売での意見を吸い上げカイゼンされるという。さらに、リチウムイオンを積むことにより、電池の容量が拡大されている。そのため、EV走行の距離が伸び、ハイブリッド走行でも現在のプリウスより燃費が上がったという。
充電は200V電源で約100分。100Vで約180分と容量が少ない分、充電も早い。そのため、プリウスPHVには急速充電器には対応していない。実際、200Vで30分程度の充電で数キロ程度はEV走行できるようになる。充電設備が整備されれば買い物中にも充電して EV走行で帰るなんてことも可能。実際に、横浜市ではショッピングセンターなどに200V充電器を設置するための助成金などを出して、EVモードで積極的に走ることを推奨していたりする。
充電は200V電源で約100分。100Vで約180分と容量が少ない分、充電も早い。そのため、プリウスPHVには急速充電器には対応していない。実際、200Vで30分程度の充電で数キロ程度はEV走行できるようになる。充電設備が整備されれば買い物中にも充電して EV走行で帰るなんてことも可能。実際に、横浜市ではショッピングセンターなどに200V充電器を設置するための助成金などを出して、EVモードで積極的に走ることを推奨していたりする。
ベースのプリウスにもEVモードがあるので、走りに違和感はない。EV走行中の燃費表示は当然99.9km/lとなる。ハイブリッド走行とEV走行の比率をモニターに表示させることも可能だ。
昼間の充電では絶対NG!? 夜間電力でなくてはメリットがない!
ただし、注意しなくてはならないこともある。無料の充電器からの充電なら、なんら問題なし。しかし、充電時間帯により、電気代が大きく変わってくる。トヨタの資料によると、通常のプリウスが30km走行時のランニングコストは約120円。プリウスPHVで深夜電力を使って走ると約60円。プリウスPHVは圧倒的なローコストに見えるが、昼間電力を使うと、なんと110円にもなり通常のプリウスとそれほどコストは変わらない。つまり、経済性という意味では、深夜電力を使わないとPHVの良さを発揮できないということだ。これは、PHVだけの問題ではなく、電気自動車(EV)も同様なことになる。
電気自動車(EV)は近距離用と割り切るのはムリ!
よく電気自動車は近距離用として割り切るべきという識者がいる。その通りだが、それでは一般に普及しない。日本のクルマに対する保有するためのコストは、税金や駐車場に保険と、とにかく高額だ。近距離用に割り切るのは良いことだが、長距離用のクルマと併有することが経済的にも難しいからだ。
さらに、4人家族なのに8人乗りのミニバンを買うユーザーがたくさんいる国民性が加わる。あまり必要としないのに、もしものときを考えて選ぶわけだ。用途を限定して使うという考え方は、こういう国民性を考えるとなかなかむずかしい。
電気自動車は、短い航続距離と充電インフラ整備に問題を抱えている。これらの問題は、何年もの時間を費やして解決しなくてはならない問題だ。そういったことを考えると、プリウスPHVのように、いざとなればガソリンを使って長距離も走れるという方が、日本人向きでもあるし現実的だと思う。
さらに、4人家族なのに8人乗りのミニバンを買うユーザーがたくさんいる国民性が加わる。あまり必要としないのに、もしものときを考えて選ぶわけだ。用途を限定して使うという考え方は、こういう国民性を考えるとなかなかむずかしい。
電気自動車は、短い航続距離と充電インフラ整備に問題を抱えている。これらの問題は、何年もの時間を費やして解決しなくてはならない問題だ。そういったことを考えると、プリウスPHVのように、いざとなればガソリンを使って長距離も走れるという方が、日本人向きでもあるし現実的だと思う。
トヨタ プリウス プラグインハイブリッド(PHV)のインテリアはメーターの表示が異なる程度で、外観デザインと同じくベースのプリウスと大差はない。リチウムイオンバッテリーを新たに搭載した影響で、ラゲッジのフロアがわずかに高くなり、容量が減っている。だが、実用上困るほどではないので、ノーマルのプリウスと使い勝手は同等だ。
プリウスPHVスペックなど
定員[人]5人
代表グレード | トヨタ プリウス プラグインハイブリッド(PHV) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4460×1745×1490mm |
車両重量[kg] | 1490kg |
総排気量[cc] | 1797cc |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 99ps(73kw)/5200rpm |
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 14.5kg-m(142N・m)/4000rpm |
モーター最高出力[ps(kw)] | 82ps(60kw) |
モーター最大トルク[kg-m(N・m)] | 21.1kg-m(207N・m) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
ハイブリッド燃料消費率[km/l] | 30.6km/l |
プラグインハイブリッド燃料消費率[km/l] | 57.0km/l |
充電電力使用時走行距離[km] | 23.4km |
電力消費率[km/kWh] | 6.57km/kWh |
レポート | 大岡智彦 |
写真 | CORISM編集部 |
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