スズキ スイフト スポーツ試乗評価 燃費と使い方をチェックする! パート2

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【スズキ】2012/02/28

 

■首都高・東名を使って浜松へ・・・。高速道路での燃費をチェックする!

スズキ スイフト スポーツ

視界が広く高速道路でも運転しやすいコックピット。MT車でもクルーズコントロールがつきます!

 次は高速道路でチェックしました。スズキの「スズキ歴史館」がある浜松まで、約270kmをほぼ高速道路のみで走り抜けてみました。乗車人数は大人2名乗車です。

東京駅から霞が関の入り口に向かい首都高速に入ります。東名高速へと続く週末の首都高速3号線は思いのほか混んでいて、用賀を過ぎて東名に入ってもノロノロ状態が続きます。ただし、止まるほどではなかったので、平均燃費計は常にカタログ値を上回っていました。

渋滞をやっと抜けて、次のサービスエリアまで走り食事休憩するまでの平均燃費は15.8km/L。だいたい100kmを2時間20分くらいで走ったでしょうか(平均時速は計算上では約40km/hとなりますが、首都高の渋滞が長かったので実感としてはもうちょっと遅いスピードだったような感じです)。

その後の流れは順調で、残りの170kmは約2時間10分で走ることが出来ました。それにともない平均燃費もどんどん改善していき、東京から浜松までの燃費は最終的には17.2km/Lに!

スズキ スイフト スポーツ

唯一の弱点は荷室。泊まりがけの家族旅行ではちょっと狭いかも?

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3人であればリアシートを倒して荷室を広げられる。ほぼフラットになるので使いやすそう。

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今回の目的地「スズキ歴史館」。歴代のスズキの車やバイクのほか工場の生産ラインを模した展示もあり面白い。オススメです!

 

■疲労の少ないシートなので、グランドツアラー的使い方も楽しい

スズキ スイフト スポーツ

走りをささえるタイヤのサイズは195/45R17。この車はブリヂストンのポテンザを装着。

 燃費もすごいですが、もう一つ感心したのはその乗り心地。休憩時間も入れると約5時間の運転でしたが、サポート性がよいシートとヨーロッパ車のようにしなやかな足回り(モンローのショックを使っているそうです)のおかげで疲労を感じることなく走りきることができました。

ロードノイズなどもほどよく抑えられていたのも疲労が少なかった要因かもしれません。都内を走行した時は、タイヤハウスあたりのこもり音が少し耳についたのですが、高速走行では空気がうまく流れて音のこもりが無くなるのか、まったく気にならなくなりました。風切り音もほとんど感じません。

スポーツカーとしては、やや高めのシートポジションでゆったり乗れることもあり、音や燃費のことも含めて遠くへどんどん行くようなグランドツアラーのような使い方をしてもとても良い車だと評価できる。(荷室は多少狭いですが)。

さあ、そして帰りはいよいよ箱根を通って峠での燃費をチェックです!

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箱根の山道でもまったくパワー不足を感じさせない1.6LのDOHCエンジン。100kW(136PS)

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走りを主張する、赤い「sport」のエンブレムとデュアルエキゾーストパイプ

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暗い山道も明るく照らしてくれるディスチャージヘッドランプ(メーカーオプション)

■便利に使いこなせて低燃費、家族持ちだがスポーツドライビングを楽しめるベストチョイス・カー!

スズキ スイフト スポーツ

 沼津で高速を降り、国道1号線を通って箱根を抜けるルートを選びます。平均燃費計をリセットして雪がまだ少し残る峠道をスイフトスポーツで登っていきます。

1.6Lのエンジンは「軽いっ!」といった印象で吹け上がりがとても良くアクセル操作に素直に反応してくれます。車両重量が1050kgと軽量ということもあり、どんな場面でもアクセルを踏めば、すぐに必要な力を出してくれるので急な勾配でも思い通りに走れます。峠の運転もとても楽です。

適度なスピードでグイグイ走ると、登りではさすがに平均燃費は悪化していき、峠のてっぺんでは12km/L台に低下しました。アクセル全開で、スポーティな走行などをすれば、当然、さらに燃費は悪化傾向になります。

通常使用時の燃費が良いので、全開走行した分と相殺しても十分に納得できるレベルにあるように感じました。スポーツカーとはいえ、スポーツ走行以外では低燃費である必要がある時代です。今のところスイフトスポーツには、アイドリングストップ機能は付いていません。他のスイフトと同じく、アイドリングストップ機能が付けば、さらに都心部での燃費はアップするでしょうから、スイフトスポーツにもアイドリングストップ機能の装着に期待が高まり評価アップ。

当然のことながら、下りに入ると燃費が回復していきます。同乗者に配慮してなるべく急ブレーキや急ハンドルをしないようにしながらも制限速度をキープするよう心がけたのですが、ふもとに着いた時には燃費は16.5km/L! 上りの悪化分を下りで完全に取り返した感じです。

今回は冬だったため全行程エアコンOFFでの走行でしたが、渋滞時をのぞいてほぼ全シーンでカタログ値以上の燃費を記録したのでした。

燃費がいいということは、お財布にもやさしく、利便性も高く、その気になればスポーツ走行も楽しめる・・・。値段も手頃(6MTのオーディオレス車で168万円)なスイフトスポーツ、日頃頑張っているクルマ好きのお父さんのために是非、次のマイカー候補の一つに加えてあげて下さい、ねっ、奥さん!

安価で万能なスポーツカー【スズキ スイフト スポーツ試乗記】燃費と使い方をチェックする! パート1

スズキ スイフト スポーツ

リアシートも大人が十分に座れる広さ。家族でのお出かけもなんなくこなします!

スズキ スイフト スポーツ

きちんと3名分のヘッドレストと3点式シートベルトがつく。ESPも標準装備で安全性も○!

スズキ スイフト スポーツ

スポーツ走行もしたい家族思いのお父さんにピッタリのクルマです!

 

■スイフト スポーツ 価格&燃費 スペックなど

エンジン最高出力[ps(kw)/rpm]136ps(100kw)/6900rpm

代表グレード スズキ スイフトスポーツ6MT
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,890×1,695×1,510
ホイールベース[mm] 2,430mm
トレッド前後[mm] F:1470mm R:1475mm
乗車定員 5名
エンジン種類 M16A型直4DOHCDOHC
ボア×ストローク[mm] 78.0×83.0
総排気量[CC] 1.586
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 16.3kg-m(160N・m)/6600rpm
ミッション 6速MT(CVTもあり)
駆動方式 FF
サスペンション F:マクファーソンストラット R:トーションビーム
ブレーキ F:Vディクス R:ディスク
タイヤサイズ 195/45R17
JC08モード燃費(10・15モード燃費)km/L 14.8(15.6)
価格 6MT:1,680,000 円

 

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(レポート:CORISM編集部

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