三菱は、5人乗り2列シート・後席両側スライドドアの小型ワゴン「デリカ D:2」を3月10日より発売する。スズキからのOEM供給を受け販売されるモデルで、ベースは「スズキ ソリオ」だ。三菱の3列シートミニバン「デリカ」の名を冠することで、シリーズのエントリーモデルとしての役割を果たすとともに、「コルト」「コルトプラス」に次ぐ第三の小型車ラインナップとして、近年需要が高まるダウンサイジングユーザーや軽自動車からのステップアップユーザーにも応える。

　デリカ D:2の特長は、ほぼそのままスズキ ソリオの特長となる。繰り返しになるが、ここで改めて同車について解説していこう。ボディサイズは全長x全幅x全高3710x1620x1765mm。コンパクトカーのコルトやコルトプラスよりも全長はさらに短い小型サイズで、それに対し全高は215mmも高い。そのため室内高は兄貴分の「デリカ D:5」をも上回る1345mmを誇る。低床かつフラットなフロアと相まって、前後席間と前後席左右のウォークスルー(三菱ではこれを「Hウォークスルー」と命名した)も余裕で可能だ。また後席には左右スライドドアを装備し、乗降性や利便性を高めている。
　搭載されるのは1.2リッター DOHCエンジン。これにCVTを組み合わせる。小型軽量な車体とも相まって、クラストップの低燃費22.5km/L(10･15モード・2WD車)を達成し、4WD車も含む全車でエコカー減税75%に適合する。

　三菱期待の新コンパクトワゴン「デリカ D:2」の価格は、「G」[2WD]1,393,000円から「S」[4WD]1,779,000円まで[※価格は消費税込み]。月販目標台数は800台の計画だ。