3代目新型コペンは、走る楽しさを追求し後輪駆動へ!?
ダイハツは、コペンという独自の人気モデルを持っているが、現行コペンは2026年8月で生産を終了することが発表されている。その後を受け継ぐモデルとして次期コペンの開発を進めていることを明らかにしたのが今回のJapan Mobility Showに出品されたK-OPENである。
K-OPENを見ると、現行コペンのイメージを継承しながらも明らかに違った雰囲気を醸し出している。おやっ、と思って少しばかり驚かされたのは、K-OPENが後輪駆動のFR車として開発が進められていることだ。そのために車両レイアウトが微妙に変わり、コペンをイメージさせながらも、全く新しい後輪駆動のオープンカーのデザインとされているのだ。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1230mmで、しっかり軽自動車規格に収められている。ホイールベースは2265mmだ。
エンジンを縦置き搭載するために、フロントノーズが長くなり、その分だけ乗員の乗車位置がやや後方になる。これが明らかに違った雰囲気を与える理由である。
普通に乗る乗用車なら、スペース効率に優れたFFのほうが有利。だが、2シーターのオープンカーならそれも問題にならない。むしろ乗車位置がやや後方になことや後部にデファレンシャルギアが置かれることで、前後の重量配分が理想的になる。K-OPENでも前後50対50に近い重量配分が実現されているという。
走りの面でもFRのメリットは大きい。現行コペンはエンジンを横置きに搭載して前輪を駆動するFF車として作られているが、運転を楽しさを追及していくとFRのほうがより良いという結論に達したのだという。スポーツカーに求められる素直なハンドリングを実現するにはFFよりもFRのほうが優位に立つのは当然で、この結論は間違っていない。
FRにすることは、良いことばかりではなく、プロペラシャフトに代表される部品が増えて重量が重くなるほか、駆動系部品の多くが専用設計となるためコストアップが避けられないことなどがマイナス要素となる。こうした不利な要素を超えて、どれだけ楽しい走りを実現するクルマに仕上げてくれるか、大いに期待しておきたい。
<レポート>松下宏
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