トヨタ クラウンスポーツ新車情報・購入ガイド リーズナブル? 70万円も安価な新グレード「G」と70周年特別仕様車「THE 70th」を新投入
クラウンシリーズの稼ぎ頭がクラウンスポーツ
トヨタは、SUVのクラウンスポーツを一部改良し、新グレード「G」を追加。同時に、クラウン誕生70周年を記念した特別仕様車「THE 70th」を設定し発売を開始した。
トヨタ クラウンスポーツは、2023年11月に投入された。前輪駆動用プラットフォームであるGA-Kをベースとして、全車、後輪をモーターで駆動する4WDシステムE-Fourを搭載。2.5Lハイブリッドと2.5PHEVを用意した。
クラウンスポーツは、クラウンクロスオーバーやクラウンエステートと、若干異なる部分があるが、基本に同じメカニズムを採用している。ところが、スポーツの名が与えられているクラウンスポーツは、走行性能にこだわりホイールベースを短縮。より、シャープなハンドリングにこだわったモデルとなっている。
ハンドリングと乗り心地は、二律背反するケースが多い。ところが、クラウンスポーツは、クラウンブランドの一員ということもあり、乗り心地も重視。キビキビと気持ちよく、そして快適な乗り心地を実現した。
また、クラウンスポーツは、デザイン面でも高く評価されている。ハンマーヘッドと呼ばれるフロントフェイスデザインは、スポーティで精悍なイメージをアピール。
そして、グッと張り出したリヤフェンダーは、まるで後輪駆動車のようなプロポーションと、SUVらしいタフネスさを表現。ホイールベースが短縮されたことにより、全長と全幅のバランスもよく、とてもスタイリッシュに見える。その結果、クラウンシリーズで最も売れているモデルとなった。
70万円も安価になったことで、失った装備は・・・
今回の改良や新グレードの追加は、クラウンシリーズの稼ぎ頭であるクラウンスポーツをより購入しやすくする狙いがある。
まず、一部改良は以下の通り。
- 内装色にブラックを追加(SPORT RS)
- すべてのドアをスマートエントリー化(全グレード標準装備)
- 225/45R21マットブラック塗装アルミホイールをメーカーオプション設定(SPORT RS)
注目はやはり、新グレード「G」。クラウンスポーツは、従来、Zグレードのみの設定。Zグレードは、とくにオプション選択する必要がないくらいの充実装備が魅力だった。
ただ、新車価格が590万円と少々高価。価格面で購入を見送った顧客が多かったのか、新グレード「G」では、新車価格を70万円も引き下げ、520万円の新車価格としている。新車価格を下げれば、当然、装備関連も簡素化されるもの。
簡素化された装備類は、多岐にわたる。まず、本革シートが上級ファブリック&合成皮革へ。トヨタセーフティセンスの機能から、緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)+フロントクロストラフィックアラート[FCTA]+レーンチェンジアシスト[LCA]が削除。アダプティブハイビームシステム[AHS]がオートマチックハイビーム[AHB]へ変更。アドバンスト パーク(リモート機能付)+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物) 、アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)ドライバーモニターカメラ機能が削除。デジタルインナーミラーが、通常の自動防眩ミラーへ変更。ステアリングヒーター+タッチセンサー、ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)、イージークローザー(バックドア)、前席シートヒーター(3段階温度設定)、前席シートベンチレーション、助手席パワーシートが削除。と、大きな部分でもこれだけある。
70万円以上、これだけの装備を簡素化されると、もはやクラウンらしい高級感が無くなるようにも思えるが・・・。コスパ的にも微妙。新グレード「G」は、とにかく価格重視の顧客向けと言った印象だ。
クラウン生誕70周年を記念した特別仕様車「THE 70th」の装備
そして、クラウン生誕70周年を記念した特別仕様車「THE 70th」の装備類は以下の通りとなった。
▽『世界に誇る日本のクラウン』を表現した専用の外装
- 『日本の風景との調和』を表現したバイトーンのボディカラー(本特別仕様車のみのメーカーオプション)
・プレシャスメタル×プレシャスホワイトパール
・プレシャスメタル×ブラック
- マットブラック塗装を施した21インチアルミホイール*
- 『THE 70th』ロゴをあしらった専用のサイドデカール(本特別仕様車のみのメーカーオプション)
*“SPORT RS”に標準装備
▽特別な1台を彩る内装
- 特別内装色ブラックラスターを設定*1
- 『THE 70th』ロゴをあしらった専用アイテム類
・プレミアムシフトノブ
・インストルメントパネル(専用レーザー加飾)
・クラウン専用キー
・プロジェクションカーテシイルミ
・マニュアルケース
*特別仕様車SPORT RS“THE LIMITED-MATTE METAL”と共通
▽RS“THE 70th”専用のスポーティーアイテム
- ディンプル加工を施した本革巻き3本スポークステアリングホイール*1
- スポーツシート(スポーツレザー[本革]/レッドステッチ付)*2
- アルミペダル(アクセル・ブレーキ)
*1 特別仕様車SPORT RS“THE LIMITED-MATTE METAL”と共通
*2 “SPORT RS”に標準装備
価格アップは、ベース車に対して特別仕様車SPORT RS 「THE 70th」がプラス50,000円。特別仕様車SPORT Z 「THE 70th」がプラス70,000円となった。
トヨタ クラウンスポーツ「SPORT G」、70周年特別仕様車「THE 70th」新車価格
・クラウンスポーツ G 5,200,000円
・クラウンスポーツ RS特別仕様車「THE 70th」 7,700,000 円
・クラウンスポーツZ特別仕様車「THE 70th」 5,970,000 円
【関連記事】
- BMW iX5 Hydrogen 水素燃料電池参入でゼロ・エミッション社会は成立する? Japan Mobility Show 2025【BMW】
- 2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー、フォレスターに決定! 弱点「燃費」を完全解消で、圧倒的支持で受賞【イベント】
- BMW iX3 新世代「ノイエ・クラッセ」で、何がどう変わる? Japan Mobility Show 2025【BMW】
- トヨタ ランドクルーザーFJ 大ヒット確定!? ランクルシリーズの末弟が登場! Japan Mobility Show 2025【トヨタ】
- スバルTrailseeker prototype 0-100㎞/h加速、約4.5秒! 見た目以上にスポーティなBEV Japan Mobility Show 2025【スバル】
- スズキ ジムニー ノマド 2026年1月30日受注開始! Japan Mobility Show 2025【スズキ】
- BYD J6リビングカー 移動可能なオフィス! Japan Mobility Show 2025【その他】
- BYD SEALION 6 2025年12月に発表のPHEV! Japan Mobility Show 2025【その他】
- マツダCX-5新車情報・購入ガイド 3代目は、日々の使い勝手にこだわったSUVへ Japan Mobility Show 2025【マツダ】
- スズキ クロスビー新車情報・購入ガイド 高評価だった外観デザインはキープコンセプト。弱点だった燃費性能は、1.2Lマイルドハイブリッドへ変更し改善!【スズキ】
【オススメ記事】
- BMW iX5 Hydrogen 水素燃料電池参入でゼロ・エミッション社会は成立する? Japan Mobility Show 2025【BMW】
- 2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー、フォレスターに決定! 弱点「燃費」を完全解消で、圧倒的支持で受賞【イベント】
- 2025-2026インポート・カー・オブ・ザ・イヤー&デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー、ダブル受賞「フォルクスワーゲンID.Buzz」【イベント】
- 2025-2026 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー モータースポーツ由来のハイブリッドシステム「T-Hybrid」で911カレラGTSが受賞!【イベント】
- 2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー 実行委員会特別賞 地域との共生を評価「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」【イベント】
- 2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー 実行委員会特別賞 モータースポーツの未来を示す取り組み「一般社団法人スーパー耐久未来機構(STMO)」【イベント】
- BMW iX3 新世代「ノイエ・クラッセ」で、何がどう変わる? Japan Mobility Show 2025【BMW】
- レクサス LSコンセプト ラグジュアリー・スペースという意味を込めた6輪ミニバン Japan Mobility Show 2025【レクサス】
- レクサス スポーツコンセプト LFAの後継ではないとは言うものの・・・ Japan Mobility Show 2025【レクサス】
- レクサスLSクーペコンセプト 観音開きドアをもつラグジュアリークーペ Japan Mobility Show 2025【レクサス】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!

















