2025 バンコク国際モーターショーレポート<トヨタ編>の目次
とくに、目新しさはなかったトヨタ
トヨタは、今回のバンコク国際モーターショーで、目新しいモデルの出展はなく、ブースのステージ上にはカムリとSUVのフォーチュナーが並べられていた。
カムリは、日本で販売を終えている車種だが、トヨタにとっては世界戦略車種であり、タイでも日本におけるクラウンのような位置づけの高級セダンとされている。バンコク市内とスワンナブーム国際空港を結ぶリムジンとしても使われている。
フォーチューは、トヨタの新興国向け戦略車種グループのIMVを構成する車種のひとつ。日本では、販売されていないが東南アジアから中米、中東、アフリカなどで多数販売されている。今回展示されていたフォーチューは、良く見ると外装パーツを架装した特別仕様車で、190万4000バーツのプライスタグが付けられていた。この時点でのレートから計算すると850万円ほどになる。
タイでも人気が高いカローラクロス
タイ市場で最大のシェアを誇るトヨタ車で、最近高い人気を集めているのがカローラクロスだ。2020年から販売されているモデルだが、昨年にマイナーチェンジを受けて好調な売れ行きを続けている。
SUV感覚のクロスオーバーモデルが人気を集めるのは、世界共通である。展示されていたHEVモデルには120万4000バーツの価格が表示されていた。日本円にすると530万円以上だから、タイの所得水準が年々向上しているとはいえ、まだまだ庶民には手が届きにくい。
SUVとミニバンのクロスオーバーモデルであるヴェロズとは?
トヨタのブースには、ステージ上のカムリとフォーチュナー以外にも日本では見かけないクルマが何台かあった。コンパクトなSUVとミニバンのクロスオーバーモデルであるヴェロズもそのひとつ。
トヨタは東南アジアなどで、ダイハツが開発したセニアをベースにしたアバンツァというコンパクトミニバンを販売しているが、そのセニア/アヴァンツアをベースにしたSUV感覚のクロスオーバーモデルだ。4500㎜を切る比較的コンパクトなモデルながら、SUVらしく高めの最低地上高を確保しているのが特徴。悪路や道路の冠水が多い東南アジアに適したモデルだ。
ほかに、ハイラックスチャンプは移動販売車などの架装モデルが展示されていた。本来のハイラックスとは少し異なるフォーチュナーやイノーバと同じIMV系のプラットフォームを使ったモデルである。
ヤリスセダンは東南アジア専用
日本で販売しているようでいて販売していないモデルとして、ヤリスとヤリスATIVがある。ヤリスは、名前こそ日本で販売しているモデルと同じだが、ダイハツの基本プラットフォームを使っていて、日本のモデルよりも大きい。後席の居住性が重視されるタイならではの仕様だ。ヤリスは同じプラットフォームを使った4ドアセダン。セダンは日本では販売していないからタイや東南アジアなど専用のモデルだ。
<レポート>松下宏
2024 バンコク国際モーターショーレポート概要& BYD編
【関連記事】
- トヨタ カローラクロスGR SPORT新車情報・購入ガイド 驚きのコストパフォーマンス!【トヨタ】
- トヨタ カローラクロス新車情報・購入ガイド スタイリッシュな都会派デザインとなった一部改良【トヨタ】
- 2024 バンコク国際モーターショーレポート トヨタ編【BLOG】
- 【動画】トヨタ カローラクロス試乗レビュー コストパフォーマンスに優れた純ガソリン車【トヨタ】
- 【動画】トヨタ カローラクロス内外装レビュー 超低燃費、ちょうどいいサイズで人気のコンパクトSUV【トヨタ】
- スバル クロストレック VS トヨタ カローラクロス徹底比較・評価 失敗・後悔しないクルマ選び【対決】
- トヨタ カローラクロス VS ホンダ ヴェゼル徹底比較評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- トヨタ カローラクロス VS トヨタC-HR 徹底比較評価【対決】
- トヨタ カローラクロス試乗記・評価 コストダウンは、良品廉価へのこだわりか?【トヨタ】
- トヨタ カローラクロス動画・評価 バランスのよい仕上がり!【BLOG】
【オススメ記事】
- BMW iX5 Hydrogen 水素燃料電池参入でゼロ・エミッション社会は成立する? Japan Mobility Show 2025【BMW】
- 2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー、フォレスターに決定! 弱点「燃費」を完全解消で、圧倒的支持で受賞【イベント】
- 2025-2026インポート・カー・オブ・ザ・イヤー&デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー、ダブル受賞「フォルクスワーゲンID.Buzz」【イベント】
- 2025-2026 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー モータースポーツ由来のハイブリッドシステム「T-Hybrid」で911カレラGTSが受賞!【イベント】
- 2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー 実行委員会特別賞 地域との共生を評価「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」【イベント】
- 2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー 実行委員会特別賞 モータースポーツの未来を示す取り組み「一般社団法人スーパー耐久未来機構(STMO)」【イベント】
- BMW iX3 新世代「ノイエ・クラッセ」で、何がどう変わる? Japan Mobility Show 2025【BMW】
- レクサス LSコンセプト ラグジュアリー・スペースという意味を込めた6輪ミニバン Japan Mobility Show 2025【レクサス】
- レクサス スポーツコンセプト LFAの後継ではないとは言うものの・・・ Japan Mobility Show 2025【レクサス】
- レクサスLSクーペコンセプト 観音開きドアをもつラグジュアリークーペ Japan Mobility Show 2025【レクサス】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!

















