日産ノート vs 日産ノートオーラ 徹底比較

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【対決】2022/01/30

日産ノート オーラ

 

大胆チャレンジを敢行したノート&オーラ

 

日産は、大胆なチャレンジ出た。ベーシックなBセグメントのコンパクトカーであるノートに加え、上質さをテーマにした高級コンパクトカー、オーラを投入した。

従来、コストパフォーマンスが重視されるBセグメントコンパクトカーにおいて、こうした高級モデルが成功した例はない。それだけに、日産にとってオーラは大きなチャレンジといえる。

ただ、日産もギャンブルに出た訳ではなかった。国内マーケットは、コンパクトカーであってもより上質で上級グレードが好まれる傾向が顕著。さらに、高価なハイブリッド車中心に売れている。こうしたこともあり、Bセグメントのコンパクトカーも、より高級志向になると予想していたのだ。

さらに、チャレンジしていたのはオーラだけではない。EVマーケットを牽引する日産ブランド強化もあり、ノートではガソリン車を設定せずハイブリッド車のみという攻めの設定。

今回は、大胆な手法でマーケットにチャレンジしているノートとオーラを徹底比較した。

日産ノート
日産ノート

 

 

日産ノートe-POWERの特徴

 

先代となる2代目ノートは、2018年に登録車新車販売台数ナンバー1に輝くなど大ヒットした。

モデル後期に、「e-POWER」と呼ばれる1.2Lエンジンとモーターを組み合わせたシリーズハイブリッドシステムを搭載したことが大きな要因。

そして、2020年12月に3代目日産ノートが登場した。コンセプトは「コンパクトカーの常識を超える運転の快適さと楽しさが詰まった先進コンパクトカー」だ。

3代目ノートは、約8年振りにフルモデルチェンジを行った。最新のCMF(コモン・モジュール・ファミリー)-Bと呼ばれる次世代上級小型車用プラットフォーム(車台)を採用したことで、走行性能が飛躍的に向上している。

さらに、2代目ノートが大ヒットした要因であるe-POWERシステムも刷新され、第2世代へと進化。よりコンパクトになり静粛性を高め、パワフル&スムースさにも磨きをかけた。

また、4WD車には高出力モーターを搭載し、非常に気持ちのよい走行性能を得ている。

日産ノート
日産ノート

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日産ノートオーラの特徴

 

日産ノートオーラは、プレミアムコンパクトカーとして2021年8月にデビューした。顧客ニーズの多様化や、高齢ドライバーがダウンサイジングした受け皿という立ち位置だ。

ノートオーラの基本的なメカニズムはノートと同じだが、細部に渡りノートと差別化されている。

プラットフォームはノートと同じCMF-Bを採用。ボディサイズは、ノートより全幅を+40mmワイド化させ、外観デザインもノートとは差別化された。メーターやシート、内装材などもより上質なものとなった。

そして、パワーユニットであるe-POWERシステムもノートオーラ用にチューニングを施した。フロントモーターは+20psとなり、ノートよりも余裕のある走りが可能となった。その他、装備類もよりハイクラスなものが用意されている。

日産ノート
日産ノートオーラ

 

 

1、燃費比較

日産ノートの評価 4.0点
日産ノートオーラの評価 3.5点

ノートオーラはパワフルさを求め車重が増えた分、燃費は不利
ノートとノートオーラの燃費は以下の通りだ。(すべてFF、WLTCモード)

ノート(エントリーグレード) 29.5km/L
ノート(中間・上級グレード) 28.4km/L
ノートオーラ 27.2km/L

日産ノートで最も燃費のよいのは、エントリーのFグレードだ。しかし燃料タンクまで小さくし軽量化した特別仕様である。

ノートオーラの燃費は、ノートと比較して4%ほど燃費は悪化した。ノートオーラ、ノートよりも約40kg車重が重く、出力も20ps大きくなったことが影響している。

約4%の燃費差は、それほど気にならない範囲といえる。ただし、比較対象がトヨタのヤリスやアクアとなると、大きな差になる。ヤリスの最上級グレードZの燃費は、35.4km/L(FF、WLTCモード)で、ノートとの差は、約20%にもなる。これだけ違うと、クルマは燃費だけではないとはいえ、悩みどころになるのは確実だ。ノート、ノートオーラ共に燃費の向上が大きな課題だ。

日産ノートオーラ
日産ノートオーラ

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日産ノートオーラ
日産ノートオーラ

 

 

2、価格比較

日産ノートの評価 3.0点
日産ノートオーラの評価 3.0点

日産ノートの最上級グレードXの価格は、2,186,800円(FF)、日産ノートオーラの価格は、2,610,300円(FF)となった。約42万円の価格差がついた。

以下の装備などは、ノートオーラでは標準装備だが、ノートはオプションになっている。

LEDヘッドランプ
アダプティブLEDヘッドライトシステム
インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)
インテリジェント ルームミラー
本革巻ステアリング
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)
BSW(後側方車両検知警報)
RCTA(後退時車両検知警報)
LEDフォグ

これらの装備の合計金額は、約20万円だ。価格差は42万円なので、残りの22万円分が内装の質感アップ分や外観変更分、その他細かい仕様アップ分に使われていることになる。

そう考えると、ノートとノートオーラの価格差は妥当なところだろう。

ただ、ノートもノートオーラもオプションが多い。たとえば以下のような装備がオプションだ。

プロパイロット
SOSコール
統合型インターフェースディスプレイ

ノートでは、上記のオプションにナビなどをセットにしたオプション価格が約37万円となっている。オプションをすべて選択すると約260万円級と、このクラスの平均的な価格になる。

ノートオーラパッケージオプションは約40万円で、主な装備は以下の通りだ。

BOSEサウンドシステム
ナビ
プロパイロット
統合型インターフェースディスプレイ
SOSコール

これらを装備すると300万円超のモデルとなる。ノートより確かに高価だが、納得できる装備といえる。ただ、プレミアムなコンパクトというのであれば、パワーシートくらい欲しいところだ。

日産ノートオーラ
日産ノートオーラ

 

 

3、購入時の値引き術

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