テスラ モデルS(TESLA MODEL S)試乗記・評価 良い意味で予想を裏切る高い感性を誇るモデルS [CORISM]

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【その他】2015/10/23

 

 

床下に配置された重い電池の恩恵で、低重心の安定した走りを披露

テスラ モデルS(TESLA MODEL S)

 システムを起動させて走り出す。走り出しはとてもスムーズだし、電気自動車なので、ほとんど音が聞こえない。スルスルといった感じで走り出していく。アクセルを踏み込めば、すかさず強烈な加速が返ってくる。

電気モーターが発生する動力性能は285kWだから、それ自体がかなりのものだが、電気モーターは立ち上がった瞬間から最大トルクを発生するという特性があるため、アクセルワークに対するレスポンスがすぐに返ってきて、とにかく速いという印象を与える。しかも、安定して速いのが特徴だ。

テスラ モデルS は、床下にリチウムイオン電池を敷きつめるように搭載している。重いリチウムイオン電池が低い位置に搭載されることで、重心高も低いのが特徴だ。これが安定感あふれる加速につながっている。後部に搭載したモーターで後輪を駆動しているが、電動式パワーステアリングの操舵フィールはなかなか正確で、この面でも不安のない走りが実現されている。

テスラ モデルS(TESLA MODEL S)
テスラ モデルS(TESLA MODEL S)
テスラ モデルS(TESLA MODEL S)

 

予想を裏切る? テスラ モデルSの高い完成度に驚き!

テスラ モデルS(TESLA MODEL S)

 乗り心地は悪くない。というか、エアサス仕様のアメリカ車なので、悪くないどころか快適そのものの乗り心地なのではないかと期待していたら、その期待が少し外れてちょっと硬めのしっかりした乗り味だった。やや意外な感じである。

85kW/hの電池を搭載したモデルSは、時速105kmでクルージングすると460kmの航続距離があるという。電気自動車の航続距離は走り方によって大きく変わるが、これだけ走れるなら普通のクルマと同じ感覚で使える。

ただし、前述したように電池の搭載量が多い分だけ価格が高い。試乗車は933万円で、60kW/hの電池を搭載した航続距離345kmの仕様でも823万円である。リーフ は航続距離が短くて普通のクルマと同じようには使えないが、価格はそれなりに手頃である。テスラは普通のクルマと同じように使えるが、価格が普通のクルマの水準からかけ離れて高価。このあたりが難しいところである。電気自動車の普及には、電池の性能と価格が大きくブレークスルーしないと難しい。

テスラモデルSに乗って感じたのは、全体的な完成度の高さだ。自動車メーカーとしての歴史の浅いテスラが作ったクルマなので、未成熟な部分が多々があるのではないかと思っていたら、その予想は簡単に裏切られた。走りにしても足回りにしても、ちゃんとした自動車になっていた。これだけの完成度を持つクルマなら、アメリカでモデルSがメルセデス・ベンツ のSクラスを上回って売れるのも当然である。既存の自動車メーカーもうかうかしていられない。

個人的には、電池の性能と価格の限界から、電気自動車の将来性について必ずしも明るいとは思っていないが、テスラモデルSには一定以上の存在意義があると思った。

テスラ モデルS(TESLA MODEL S)
テスラ モデルS(TESLA MODEL S)
テスラ モデルS(TESLA MODEL S)

 

テスラ モデルS価格

■テスラ モデルS価格
・70 RWD 9,260,000円
・70 AWD 9,886,000円
・85 RWD 10,560,000円
・85 AWD 11,186,000円
・P85D AWD 13,690,000円

テスラ モデルS 85スペック、航続距離など

85 kWhバッテリー搭載 後輪駆動
90 kWhバッテリーへのアップグレードにより航続距離約6%増
502 kmの航続距離(NEDC)
5.6 秒で時速100 kmまで加速
13.5 秒で0-400 mを走行
278 kW
285 kWのモーター出力
440 Nm のモータートルク
225 kmの最高時速

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(レポート:松下 宏

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