BMW 3シリーズ グランツーリスモ新車試乗評価 すべてに余裕を感じさせる3シリーズ [CORISM]

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【BMW】2013/08/12

 

 

セダン、ワゴン、SUVのいいとこ取りがBMW3シリーズ グランツーリスモ

BMW 3シリーズ グランツーリスモ

 BMWは最近、モデルバリエーションの拡充に熱心で、2003年には13モデルのラインナップだったが、10年後の2013年には22モデルをラインナップするに至っている。毎年1車種ずつ新しいモデルを追加してきた形である。

そんな流れの中で、BMW3シリーズに新しくグランツーリスモ(GT)が追加された。すでに5シリーズにもグランツーリスモが設定されているが、3シリーズのグランツーリスモも同様に、セダンとワゴンとSUVの良いとこ取りをしたクルマという触れ込みである。

ボディタイプは5ドアハッチバックながら、流れるようなルーフラインはクーペを思わせるようなところがあり、ラゲッジスペースの広さはステーションワゴンを思わせる。さらに高めの全高がSUV的な感覚も感じさせる。

見た目はBMW3シリーズの一員であることを示しているが、グランツーリスモのボディはけっこう大きい。ツーリングと比較すると、ホイールベースが110mm延長され、ボディは200mmも長くなり、全高は50mm高く、全幅も30mm広くなっている。3シリーズに比べると完全にひと回り以上大きく、5シリーズとの中間というか、5シリーズに近いようなサイズである。

ホイールベースの延長は、後席の居住空間に端的に反映されていて、グランツーリスモの後席は3シリーズのセダンやツーリングに比べると格段に広い。現行モデルでは、3シリーズの後席空間もまずまずの広さを持つようになったが、グランツーリスモの後席は足が組めるような広さがある。

ラゲッジスペースも広々とした空間が確保され、ツーリングと同様に後席の背もたれが3分割式になって使いやすさを示すと同時に、容量自体も520Lとツーリングに比べて標準状態で25Lも大きくなっている。

ハッチゲートは、5シリーズのグランツーリスモが二通りの開き方をする凝った作りになっていたのと違って、一般的でシンプルな開き方になるが、大きな開口部でかさばる荷物の出し入れも容易といった感じだ。

BMW 3シリーズ グランツーリスモ
BMW 3シリーズ グランツーリスモ
BMW 3シリーズ グランツーリスモ

BMW 3シリーズ グランツーリスモ

 

多少車重がアップしたが、320iで十分なパワー

BMW 3シリーズ グランツーリスモ

 BMW3シリーズグランツーリスモには、3機種のエンジンが搭載されていて、エンジンに応じて320iグランツーリスモ、328iグランツーリスモ、335iグランツーリスモの3グレードが設定されている。それぞれに標準のほか、ラグジュアリー、モダン、スポーツ、Mスポーツが設定されるのは、3シリーズのセダンやツーリングと同様で、豊富なバリエーションを持つ。

グランツーリスモの性格を考えたら、320dブルーパフォーマンスの設定があっても良いように思うが、取り敢えず発売時点では設定されていない。

3機種のエンジンの動力性能は、それぞれ135kW/270N・m、180kW/350N・m、225kW/400N・mとなる。これは先に発売されている3シリーズのセダンやツーリングと変わらない。全車に電子制御8速ATが組み合わされている。

ボディが大きくなったことで、車両重量はやや重くなり、ツーリングに比べると大人一人分くらい重い。このため燃費もやや悪くなっている。328i同士で比べると、ツーリングが15.2km/Lなのに対し、グランツーリスモは14.7km/Lだ。ただ、重量区分の違いから、エコカー減税はツーリングが50%の軽減なのに対しグランツーリスモは免税扱いになる。

今回は、3機種のエンジンすべてに試乗した。ボディが重くなったことの影響はそれなりに出ているものの、320iの動力性能でもグランツーリスモのボディに対して負けている感じはない。低速域でのトルクが十分に出ているためだ。

セダンに比べると150kgくらいの重量差があるので、セダンの軽快さやスポーティさにはかなわない感じながら、320iでも十分に良く走る。ただ、BMWらしい走りということなら328iを選んだほうが良いかも知れない。

328iなら動力性能に余裕が生まれ、アクセルを踏み込んだときのパワーの伸びが良くなるからだ。さらに6気筒エンジンを搭載する335iになると、一段と滑らかな吹き上がりとパワフルな動力性能によって余裕の走りが楽しめる。

BMW 3シリーズ グランツーリスモ
BMW 3シリーズ グランツーリスモ
BMW 3シリーズ グランツーリスモ

 

走りに室内空間など、ゆったりした味付けが好きな人向けのモデル

BMW 3シリーズ グランツーリスモ

 BMW3シリーズ グランツーリスモのエンジン動力性能よりも気になったのが、フットワークだ。ホイールベースが110mmを延長されたことが影響してか、BMWらしい軽快さが薄れたように感じられたからだ。重量配分も前後均等に近いもののやや後輪側が重くなっていて、これも走行感覚に影響を与えているようだ。ゆったりした走りを求めるユーザー向けの3シリーズと考えたら良いのかも知れない。

今回の試乗車は3車種とも19インチタイヤを履いていて、乗り心地は全体にやや硬めの印章を受けた。スタンダード仕様の17インチはともかくとして、それ以外のグレードに標準の18インチタイヤで十分ではないかと思う。

BMW3シリーズグランツーリスモは、320iツーリングに比べると、320iグランツーリスモの価格は23万円ほど高い設定だ。ツーリングとは異なる使い勝手と、車高が高いことで乗降性の良さや、後席の居住空間が欲しいユーザー向けのゆとりある3シリーズである。

BMW 3シリーズ グランツーリスモ
BMW 3シリーズ グランツーリスモ
BMW 3シリーズ グランツーリスモ

 

BMW3シリーズ グランツーリスモ価格 スペック 装備など

BMW 3シリーズ グランツーリスモ

■BMW3シリーズグランツーリスモ価格
320iグランツーリスモ ¥4,940,000
320iグランツーリスモ Sport / Modern / Luxury ¥5,140,000
320iグランツーリスモM Sport ¥5,430,000
328iグランツーリスモ ¥5,990,000
328iグランツーリスモ  Sport / Modern / Luxury ¥6,190,000
328iグランツーリスモM Sport ¥6,480,000
335iグランツーリスモ ¥7,300,000
335iグランツーリスモ Sport / Modern / Luxury ¥7,500,000
335i グランツーリスモM Sport ¥7,760,000

・320i 2.0リッター直列4気筒DOHC BMWツインパワー・ターボ・ ガソリン・エンジン
135kW(184ps)/5,000rpm  270Nm(27.5kgm)/1,250-4,500rpm
・328i 2.0リッター直列4気筒DOHC  BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジン
180kW(245ps)/5,000rpm  350Nm(35.7kgm)/1,250-4,800rpm
・3.0リッター直列6気筒DOHC  BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジン
225kW(306ps)/5,800rpm  400Nm(40.8kgm)/1,200-5,000rpm

代表グレード BMW320iグランツーリスモ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,825×1,830×1,510mm
ホイールベース[mm] 2,920mm
トレッド前/後[mm] 1,540/1,585mm
車両重量[kg] 1,660kg
総排気量[cc] 1,997cc
エンジン最高出力[Kw(ps)/rpm] 135〔184〕/5,000/6,500rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 270〔27.5〕/1,250-4,500rpm
ミッション 8速AT
タイヤサイズ 225/55R17
燃費 JC08モード 15.0km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 4,940,000円
燃料 無鉛プレミアムガソリン
レポート 松下 宏
写真 編集部
BMW 3シリーズ グランツーリスモ
BMW 3シリーズ グランツーリスモ
BMW 3シリーズ グランツーリスモ

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(レポート:松下 宏

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