高まる3列シートSUV需要に対応した新型レクサスTX
レクサスは、3列シートをもつ大型のSUVである「新型レクサスTX」を初公開した。
この新型レクサスTXは、北米専用車として開発された。北米では、3列シートをもつ大型SUVの人気が高まっている。レクサスでは、2017年4代目RXに3列シートモデルであるRX450h Lを追加投入した。しかし、5代目RXでは、3列シートモデルの設定は無くなった。
高級3列SUVクラスでは、全長5,000mmのRX450h Lでは狭いということなのか、新型レクサスTXでは全長を5,160~5,170mmに拡大した。このボディサイズは、BMW X7やメルセデス・ベンツGLSといった欧州メーカーのフラッグシップSUV3列シート車とほぼ同等。新型レクサスTXは、こうしたモデル肩を並べることになる。
日本マーケットでは、ボディサイズこそ異なるがマツダCX-8、日産エクストレイル、三菱アウトランダーPHEVと徐々に3列シートをもつ国産SUVも増えてきている。また、フラッグシップセダンであるレクサスLSは低迷中。新型TXのような高級SUVを投入すれば、こうしたセダンユーザーからの乗り換えも期待できそうだ。日本導入も検討して欲しいモデルといえる。
レクサスRXより10mmホイールベースを延長
さて、新型レクサスTXは、北米地域における3列のシートを備えたクルマへの強いニーズへ寄り添うため地域専用モデルとして新開発された。大人2名がゆったりと座れるスペースの3列目シートの設定や、定員乗車時でも十分な容量を確保した荷室、優れた静粛性など、全ての乗員が快適に移動できる室内空間を徹底的に追求した。
採用されたGA-Kプラットフォームは、NXやRXと共通だが、ホイールベースをRXより+10mm伸ばし2,950mmとした。
レクサス初! 新開発V6 3.5LのPHEVを設定
そして、走行性能にこだわるレクサスならではの走り「Lexus Driving Signature」をTXでも実現。注目のパワートレーンは、レクサス初の新開発V6 3.5L PHEV。実用的なEV航続距離とリニアな加速とともに高い質感を備え、ラグジュアリーな世界観を実現するという。
そして、RXなどにも採用されているガソリン2.4L直4ターボエンジンをベースとし、高出力モーターを後輪に設置した4輪駆動のハイブリッドシステム「DIRECT4」も用意。カーボンニュートラル時代に純ガソリン車の設定が必要なのか少々疑問を感じるが、北米専用車ということもあり純ガソリン車の2.4L直4ターボエンジンも加え、3タイプのパワートレーンを設定している。
新型レクサスTXのデザインは、機能と品質を兼ね備えた実用的エレガンス(PRACTICAL ELEGANCE)をコンセプトとした。また、空力性能などフロント機能全体を包括的に捉えたレクサスの新たなフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」として表現している。
他にも、先進の予防安全技術「Lexus Safety System +」などにより、長距離移動などにおける運転をサポートする。
新型レクサスTX 主要諸元(プロトタイプ)
TX350 | TX500h | TX550h+ | |
---|---|---|---|
プラットフォーム | GA-K | ||
エンジン (エンジン型式) | 2.4Lターボガソリン(T24A-FTS) | 2.4Lターボハイブリッドシステム(T24A-FTS) | 3.5L V6 プラグインハイブリッドシステム(2GR-FXS) |
トランスミッション | 8AT | 6AT | CVT |
ドライブトレイン | FWD/AWD | DIRECT4 AWD | DIRECT4 AWD |
全長 | 5,160mm | 5,170mm | 5,160mm |
全幅 | 1,990mm | ||
全高 | 1,780mm | ||
ホイールベース | 2,950mm | ||
ホイールサイズ | 20インチ/22インチ | 22インチ | 22インチ |
タイヤサイズ | 255/55 R20または255/45 R22 | 255/45 R22 | 255/45 R22 |
* | 6人乗りもしくは7人乗り仕様を選択可能 |
---|
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