2025 バンコク国際モーターショーレポート<三菱編>の目次
三菱だけが新型車を披露!
日系自動車メーカーで、注目を浴びていたのが三菱だ。コンパクトSUVのエクスフォースHEVをお披露目したからだ。ショーの直前にプレス発表を行い、一般ユーザー向けにはショー会場でお披露目する形になった。
最近のバンコク国際モーターショーは、コンセプトカーや新型車・新技術を披露する場ではなく、クルマを販売するトレードショーとしての性格を強めているが、その中で事実上、三菱だけが新型車をお披露目したのだ。
1.6Lハイブリッドを搭載したエクスフォース
エクスフォースは、3列シートのエクスパンダーをベースに開発された2列シートのモデルで、ガソリン車はすでにインドネシアを皮切りにASEAN各国や中南米、アフリカなどに展開されているクルマだ。
今回タイでは、HEV車が世界初公開となった。HEVシステムはエクスパンダーのシステムをベースとしながらも、効率を高めて環境性能を向上させるとともに、力強い加速性能を両立させている。
三菱がアウトランダーに搭載しているPHEVをベースにしたHEVで、直列4気筒1.6LのMIVECエンジンに電気モーターを組み合わせているアウトランダーPHEVと違って後輪用モーターのない2WDモデルだが、AYCを搭載することで走行安定性を高めている。
走行モードはEVモード、ハイブリッドモード、回生モードで構成され、走行状況や駆動用バッテリー残量に応じて、システムが最適な走行モードを自動で選択して低燃費化。力強く気持ちのよいモータードライブを実現する。
発進時や低速域では、駆動用バッテリーからの電力でモーター駆動するEVモードによって電気の力だけで走行。登坂時や加速時には、エンジンを発電用として動かして駆動用バッテリーの電力と合わせてモーターで走行する。高速域では、エンジンの動力で走行してモーターがアシストするハイブリッドモードに切り替わる仕組みだ。EVらしい静かでクリーンなモータードライブと、電欠の心配をすることなく長距離ドライブを楽しめる。
アジアでこのようなクルマが発表されると、すぐに日本では売らないのかという話になりがちだ。だが、エクスフォースも日本で販売する予定はない。アジア向けと日本向けではクルマ作りに異なる部分が多く、アジア向けに作ったクルマを日本でも売ろうとすると、さまざまな改良などにコストがかかって現実的なものではなくなってしまうからだ。
<レポート>松下宏
2024 バンコク国際モーターショーレポート概要& BYD編
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