ホンダは11月17日、同日米国で開幕したロサンゼルスモーターショーで電気自動車(EV)のコンセプトモデル「フィットEVコンセプト」を発表した。
　フィットEVコンセプトは、米国でも人気の高い小型車「フィット」をベースに、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」で培った電動化技術と最新のリチウムイオンバッテリーを搭載する。「ノーマル」「ECON」「スポーツ」の3つのドライブモードが選択可能。FCXクラリティでも採用するギアボックス同軸モーターの特性を活かし、2.0Lクラスのエンジンと同等の力強い加速感によるキビキビした走りを実現するという。最高速度は144km/h、航続走行距離は160km以上で、充電時間は120Vで12時間以下、240Vで6時間以下とのことだ。
　同ショーではこのほか、プラグインハイブリッド(PHV)の技術展示モデルも発表。専用開発した2.0リッターi-VTECエンジンに2つの高出力モーターを組み合わせ、「EV走行」「ハイブリッド走行」「エンジン走行」の3つのモードでの走行できる。EV走行は、大容量のリチウムイオンバッテリーの採用で、最大10～15マイル(約16～24km)の航続距離を実現する。
　ホンダではフィットEVコンセプトと、今回発表したPHVシステムを搭載した中型クラスの車両を使用した実証実験をそれぞれ2010年内に日米で開始。ともに2012年に日米市場での発売を目指す。