マツダCX-5(KM系)試乗記・評価の目次
- 国内マツダ車の約25%を占める基幹モデルがCX-5
- デザインと走りだけでななく、道具としての価値も磨き上げたフルモデルチェンジ
- 「きゅんポイント」はネコ目
- とにかく広く、乗り降りしやすくなった後席
- 車中泊も楽々可能!? 荷室も広い!
- 街中の走行では、レスポンスがよく走りやす2.5Lマイルドハイブリッド
- 低速域でも滑らかに動くサスペンションで、より快適な乗り心地に!
- 乗り心地が良いのにスポーティさも兼ね備えたハンドリング
- 9mm細くなったAピラー&数々の運転支援機能で、運転がしやすい!
- 新型CX-5の魅力、まとめ
- 新型CX-5(KM系)のグレード選び。お勧めはGグレード+メーカーオプション
- リセールバリューはやや低め? 2027年以降のハイブリッド車投入後は流動的?
- マツダCX-5(KM系)新車価格
- マツダCX-5(KM系)燃費、ボディサイズなど主要諸元
国内マツダ車の約25%を占める基幹モデルがCX-5
こんにちは! mocaです。 まずは、自己紹介。クルマ、バイクが大好きで、普段はトヨタ86(zn6)に乗っています。レーシングカートも趣味のひとつで、ときどきサーキット走行も楽しんでいます。
今回は、新型マツダCX-5(KM系)に試乗するチャンスをいただきました。フルモデルチェンジしたばかりの新型SUVということで、ドキドキ緊張しながらも私なりの試乗レポートしたいと思います。
私にとって、CX-5は街中で最もよく見るマツダ車です。それもそのはず、マツダの国内販売で、なんと全体の約25%も占めています。グローバルでも約28%を占めていて、まさにマツダの大黒柱なモデルです。それだけ重要なモデルとあって、新型CX-5(KM系)のプレゼンでは、マツダ開発陣の皆さんの熱さがヒシヒシと伝わってきました。

デザインと走りだけでななく、道具としての価値も磨き上げたフルモデルチェンジ
新型CX-5(KM系)の開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」です。従来モデルからの優れたデザインや走りだけでなく、さらに使い勝手にもこだわり、道具としての価値も大幅に引き上げています。
今回試乗して感じたのは、「運転する人だけじゃなく、乗る人みんなが快適に過ごせるSUV」を目指して作られているクルマなんだということです。
走りの楽しさはしっかり残しながらも、室内の快適性や先進機能、使いやすさなどがかなり進化していて、「毎日乗りたくなるSUV」という印象を受けました。
とくに、最近のSUVに多いゴツゴツしたアウトドア感というより、新型CX-5(KM系)は、都会にも自然にも馴染む上質さやスマートさを感じました。
「きゅんポイント」はネコ目
新型CX-5(KM系)のデザインは、かなり私好みでした。全体的に上品なのに、ちゃんと存在感もあって、見れば見るほど好きになる感じです。
印象的だったのがヘッドライト。開発の方によると猫科の目を意識しているそうです。私は猫を飼っているので、そこは個人的にかなり「きゅんポイント」でした。
また、フロントドアパネル前方に入っているプレスラインがすごく綺麗です。ただシンプルなだけじゃなく、良いアクセントになっていると感じました。見る角度によって表情が変わる感じも魅力的でした。
インテリアで驚いたのは、最大15.6インチのセンターディスプレイがとにかく大きくて驚きました。Google機能が入っていることで、ナビや音楽なども使いやすく、ドライブ自体が楽しくなるような空間になっていると思います。YouTubeが見られるのも個人的にはかなりテンションが上がります。大画面なので、迫力あるYouTube動画が楽しめそうです。
とにかく広く、乗り降りしやすくなった後席
後席は、想像以上に広くてびっくりです。プラットフォーム(車台)は、先代CX-5の改良版で、ホイールベースを115mm伸ばしました。その多くをリヤシートのスペースにあてました。数値は下記の通りです。
・ニークリアランス
先代CX-5 67mm→新型CX-5 131mm 増減+64mm
後席ニークリアランスは、ほぼ2倍。かなりゆったりした後席スペースになっています。先代CX-5ユーザーなら、すぐに気が付く部分でしょう。
足元にもかなり余裕があり、開放感もあるので、長距離でも快適に乗れそうです。
友達を乗せる時も「後ろ狭くてごめんね…」みたいな気持ちにならず、遠慮なく乗ってもらえそうだなと思いました。
すごいなぁ、と思ったのは、ただ広くしただけではありませんでした。なんとドアの開口スペースも拡大。数値は下記の通りです。
・リヤドア開口高さ
先代CX-5 779mm→新型CX-5 816mm 増減+37mm
・リヤドア開口前後長
先代CX-5 750mm→新型CX-5 825mm 増減+75mm
このように、リヤドアの開口スペースが広くなったことで、乗り降りもしやすくなっています。後席に乗る高齢者や小さな子供にとっては、とても便利になると思います。
車中泊も楽々可能!? 荷室も広い!
荷室も広いです。荷室に関する数値は以下の通りです。
・荷室容量:466L
・荷室長
先代CX-5 949mm→新型CX-5 994mm 増減+45mm
また、後席を倒した状態の荷室長は1,845mmと、先代比+94mmとなっています。これだけ長い室内長であれば、よほど大柄な人以外なら車中泊も楽々できそうです。実際、リヤシートを倒して寝転んでみましたが、身長153㎝の私なら余裕の広さでした!
これなら、日常使いはもちろん、旅行や買い物などでも不便はなさそうですね。
ただ、気になったのは、身長153㎝の小さい私では、バックドアのスイッチが高くて押しにくい・・・。と、感じましたが、調整できるそうです。これも便利ですね。
街中の走行では、レスポンスがよく走りやす2.5Lマイルドハイブリッド
さて、試乗です。試乗車は、新型CX-5(KM系)の中間グレードである「G」です。新型CX-5(KM系)で、大きなトピックのひとつが、最大トルク450Nmを誇った2.2Lディーゼルターボエンジンの設定が無くなったことです。CX-5を象徴するエンジンだったので、ちょっと残念。
新型CX-5(KM系)に搭載されたエンジンは、今のところ2.5Lガソリンエンジン+マイルドハイブリッドの組み合わせのみです。2027年度中には、マツダ独自の燃焼方式「SPCCI( Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)」と、ハイブリッドシステムを組み合わせた2.5Lのハイブリッド車が投入予定です。
2.5Lマイルドハイブリッド車は、24Vマイルドハイブリッドシステム搭載。ミッションは6速ATです。2.5Lエンジンの最高出力178㎰、最大トルク237N・m。このエンジンに最高出力6.5㎰、最大トルク60.5 N・mのモーターが組み合わされています。
街乗りでのトルク感は、かなり良かったです。アクセルを踏んだ時の反応も自然で扱いやすく、坂道などでも必要な時に必要な分だけしっかりパワーが出る感じがありました。マイルドハイブリッドですが、モーターがしっかりとエンジンをアシストしているからだと思います。
急に強く加速するというよりは、滑らかで上質な加速感という印象で、普段使いでもすごく乗りやすそうだと感じました。
ただ、高速道路などの合流など、急な加速が必要な時など、高回転域でもう少しパワーが欲しいなぁ、と思いました。
そんな話を同乗した編集スタッフさんとしていたところ、先代CX-5の2.5Lガソリン車は、最高出力190㎰、最大トルク252Nmで、エンジン単体の出力が若干下がっているとのことでした。編集スタッフさんの見立てだと、EGRを強化したことで、若干パワーダウンしているのでは? とのこと。ただ、その分、燃費性能は大幅に向上していて、13.8km/L(WLTCモード)から15.2㎞/Lへと大幅に向上しています。
バランスシャフト付き2.5Lエンジンのサウンドは、変なノイズも無く気持ちのよいものでした。エンジニアさんによると、吸排気系やエンジンルーム内の吸遮音を見直したことで、高回転でも耳障りなノイズを抑制させているそうです。
また、走行中、車内の静粛性が高いのも高評価ポイントでした。荒れたアスファルトの大きなロードノイズなども適度に抑えられていました。助手席の同乗者との会話もしやすかったです。
低速域でも滑らかに動くサスペンションで、より快適な乗り心地に!
次に驚いたのが、乗り心地の良さです。とくに、高速道路の繋ぎ目を通過した時のショックがかなり少なく、他の車と比べても印象に残る乗り心地のよさでした。
開発の方によると、スプリングレートは低めでダンパーにしっかり仕事をさせてるそうです。ダンパーはZF製を採用。ダンパーのサイズを51mmから55mmへアップして内部構造も最適化。応答性を高めました。
こうすることで、バネを柔らかくすることができ、微低速からしっかり動くサスペンションが完成しました。取材時に、先代CX-5と比べることができました。先代CX-5では、低速域で凹凸を通過するとタイヤのゴツゴツ感がしっかりと伝わってきました。ところが、新型CX-5は同じ凸凹でもスルーっと何事もなく走っていきます。新型CX-5の乗り心地は、なかなか上質です。
乗り心地が良いのにスポーティさも兼ね備えたハンドリング
一般的に、サスペンションを柔らか目にすると、高速域ではフワンフワンして、カーブでの車体の傾きも早く動くので、不安に感じることがあります。でも、新型CX-5では、フワンフワン感などありません。カーブでもフラットな姿勢で安定しては走っていけるので、グイグイアクセル踏めました。
また、ホイールベースを115mmも伸ばしたことによるメリットで、旧型CX-5より直進安定性も高かったです。高速道路での長距離移動もかなり楽そうだと思いました。
9mm細くなったAピラー&数々の運転支援機能で、運転がしやすい!
私が背が低いので、運転席からの視界が重要です。旧型CX-5から新型CX-5に乗り換えた時、すぐに気が付いたのが視界のよさでした。旧型に対して新型CX-5は、材料置換などでAピラーを9mm細くなりました。わずか9mmですが、圧迫感も少なく、運転しやすく安心感につながっていると思います。
また、大きなモニターで車の周囲を確認できる機能もかなり便利でした。クルマの周囲にある障害物に気が付かず、うっかり衝突も防げそうです。細い道でも周囲を確認しやすいので、「これなら行けそう!」と思える安心感もありました。
クルージング&トラフィックサポート機能も試しましたが、想像以上に自然でスムーズに車線変更してくれて驚きました。
とくに、自動で車線変更してくれる車線変更アシストが楽しくて、ついつい何度も試してみたり・・・。ウインカーレバーを操作すると、センサーが後方から接近するクルマの有無を確認。安全に車線変更できる状態であると判断すると、スムースにステアリング操作をアシストして車線変更してくれます。この時のステアリング操作が、まさに絶妙。とてもスムースに車線変更してくれます。同乗の編者スタッフによると、私よりうまいそうです(笑)・・・。
新型CX-5の魅力、まとめ
新型CX-5は、走り・快適性・デザイン・先進機能のバランスがとても良いSUVだと感じました。
特に下記が印象的でした。猫っぽいヘッドライトのデザインと、高速道路での乗り心地の良さが特にお気に入りでした。
* 運転しやすさ
* 後席の快適性
* 上質な乗り心地
* デザインの美しさ
価格帯もマイルドハイブリッド車ながら、ライバル車のガソリン車と比べてもリーズナブルな設定です。「ちょっと良いSUVに乗りたい」という人にはかなり魅力的な1台だと思います。
<レポート:moca>
新型CX-5(KM系)のグレード選び。お勧めはGグレード+メーカーオプション
SUVマーケットでも、人気はハイブリッド車。残念ながら、新型CX-5のストロングハイブリッド車が登場するのは、2027年度になる。その間、マイルドハイブリッド車を売るしかない状況。
そこで、マツダは積極的な価格戦略に出た。新型CX-5の新車価格帯は、3,300,000円~4,471,500円。ライバルのガソリン車に対して、ややリーズナブルな価格設定とした。なかなかコスパの高いモデルといえる。
新型CX-5の特徴は、エントリーグレードの「S」でも十分な装備をもちコスパに優れている。中間グレードの「G」と比較すると、運転席パワーシート、ルーフレールやヘッドライトやリヤコンビネーションランプ内のシグネチャーLEDランプ、リバース連動ドアミラー、ステアリングヒーター、19インチアルミホイールなどがGグレードから省かれている。
とにかく、予算重視。シンプル装備で十分と割り切れるのであれば、エントリーグレードのSでも十分に納得できる。
とはいえ、新型CX-5の魅力を十分に得たいのであれば、やはり最上級グレードの「L」がお勧めとなる。ハンズオフアシスト機能、車線変更アシスト機能付きクルージング&トラフィックサポートやドライバー異常対応システム(DEA)、ハンズフリーパワーリフトゲート、15.6インチセンターディスプレイ、助手席パワーシート、ボーズサウンドシステム、レザーシートなどが、Gグレードに対してプラス装備。Lグレードは、ラグジュアリー仕様だ。
そこで、GグレードとLグレードの価格を比べてみると、55万円差となった。この差は小さくない。なるべく予算を抑えながら、予防安全装備&運転支援機能などを充実させたいなら、Gグレードのセットオプションである「EXパッケージ」を選択するのがベスト。
このパッケージオプションは、主な装備として、ハンズオフアシスト機能、車線変更アシスト機能付きクルージング&トラフィックサポートやドライバー異常対応システム(DEA)、リヤシートヒーター、助手席パワーシート、ボーズサウンドシステムなどがセットで装備される。価格は約23万円のアップだ。
このGグレードに、オプションの「EXパッケージ」を装備すれば、Lグレードの価格差は2万円差となる。レザーシートや15.6インチセンターディスプレイ、ボーズサウンドシステムなどの豪華装備はないが、バランスが取れていて最もお勧めできる。
ただ、悩ましいのが15.6インチのセンターディスプレイの有無。SとGグレードにはオプション設定さえない。Lグレードのみの装備される。この装備が必須と言う人は、最上級グレードのLを選択するしかないところが悩ましい。
リセールバリューはやや低め? 2027年以降のハイブリッド車投入後は流動的?
先代となる2代目マツダCX-5(KF系)のリセールバリューは以下の通り。
人気グレードである先代2代目CX-5(KF系)XDブラックエディション(2023年式)のリセールバリューは、約62%となっている。
SUVカテゴリーの人気が高いが、2代目CX-5(KF系)はやや低め傾向。リセールバリューや中古車相場は、中古車の需要と供給で決まる。そのため、良いクルマだから高くなり、悪いクルマだから低くなるというものではない。あくまで需要と供給のバランスによる結果だ。
新型CX-5(KM系)のリセールバリューが、2代目CX-5(KF系)と同じ傾向となるかは不明だ。通常、同様なパターンになるケースが多い。
ただし、新型CX-5(KM系)のリセールバリューが爆上がりする可能性も秘めている。2027年度に投入されるとされているストロングハイブリッド車の存在だ。
このモデルの新車販売が絶好調となれば、その流れを受け中古車相場もアップ。結果として、リセールバリューもアップするからだ。新型CX-5(KM系)は、こうした流動的な期待値がプラスされる。
新車? それとも中古車? マツダCX-5(KF系)を徹底解説
トヨタ ハリアーvsマツダCX-60 XD-ハイブリッド比較・評価
日産エクストレイル vs トヨタ ハリアーハイブリッド徹底比較
マツダCX-5(KM系)新車価格
・S 3,300,000円(FF)/3,536,500円(4WD )
・G 3,520,000円(FF)/3,756,500(4WD)
・L 4,070,000円(FF)/4,306,500円(4WD)
マツダCX-5(KM系)燃費、ボディサイズなど主要諸元
代表グレード:CX-5 G(FF)
全長×全幅×全高:4,690×1,860×1,695mm
ホイールベース:2,815mm
最低地上高:205mm
車両重量:1,670kg
乗車定員:5名
最小回転半径:5.6m
エンジン型式:PY-VPH型
エンジン種類:直列4気筒DOHC16バルブ
エンジン最高出力:131kW(178㎰)/6,000~6,200rpm
エンジン最大トルク:237N・m(24.2kgf・m)/3,800~4,000rpm
モーター型式:MK型
モーター最高出力:4.8kW(6.5㎰)/1,000rpm
モーター最大トルク:60.5 N・m(6.2kgf・m)/100rpm
動力用主電池種類:リチウムイオン
WLTCモード燃費:15.2㎞/L
サスペンション:前/ストラット 後/マルチリンク
タイヤサイズ 前後:205/55R19
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