【中古車購入術】「こちら、丸の内中古車研究所」 ワケあり中古車を探せ! お買い得スライドドア車はコレだ! [CORISM]

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【生活・文化】2010/11/09

スライドドアが与えられるスペースユーティリティ重視ミニバン。人気、不人気がハッキリとしているこのクラス、どんな掘り出し物があるのか。お買い得車を調査してみた。

人気、不人気がハッキリ。最大50万円もお買い得だなんて!

マツダ mpv フロントビュー

ワケあり中古車のトップバッターはMPV。エスティマ人気の陰で存在感は薄いものの、専門家からは高い評価を得ている。

 さまざまなジャンルを紹介しているワケあり中古車。今回はスライドドア車編。ワケあり中古車とは、人気がないというだけで格安に売られるクルマたち。これを逆手にとれば、購入予算を抑えながら1クラス上のモデルを狙うことが可能。考えようによっては非常にスマートな選択になる。
 スライドドアを採用するのは主としてミニバン、なかでもスペースユーティリティを重視したモデルに限られている。競合するモデルが多いこのクラスは、人気、不人気が比較的ハッキリとしているので、掘り出し物のワケあり中古車も多いはず。そんなわけで、早速お買い得車を調査してみた。
 まず紹介するのはマツダMPVだ。新車価格は270万円からのスタート。これと同じ価格帯でスタートするのは、大人気のトヨタ・エスティマ。スライドドア車の代表車種だ。この2車を3年落ち(2007年モデル)の中古車価格で比べてみると、MPVは200万円を切る価格から選べるのに対し、エスティマはなんと250万円台以上が中心。走行距離や装備内容にもよるため一概には言えないが、MPVのお買い得感が光る。それにしても、なぜこれほど差が付いてしまうのか。客観的に評価してこの2台、動力性能は互角、室内スペースではエスティマ有利といったところ。エスティマのほうが1枚上手なのは確かだが、数十万円も差が付いてしまうほどではないはず。というけで、中古で狙うならMPVで決まり。というか、エスティマを中古で買うのは間違ってる(?)。
マツダ mpv インテリア

MPVの室内。エスティマほど広くはないがオットマン付きのスーパーリラックスシートを設定するなど快適性は十分。

トヨタ エスティマ フロントビュー

エスティマ。人気は極めて高く、高年式車は新車に近い価格で販売されている。旧型にも価格がつくほど人気は根強い。

トヨタ ヴォクシー フロントビュー

発売から3年、中古車も多く出回るようになったノア/ヴォクシー。しかし人気は相変わらず。200万円以上する中古車も。

発売から時間が経過し、人気の落ち着いたモデルも狙い目

 続いてマツダ・プレマシー。3年落ちの中古車価格を見ると100万円前後が相場の中心に。ライバルはウィッシュだろう。同じ3年落ちでこちらは150万円前後が相場になっている。ウィッシュはヒンジドア車なので単純比較はむずかしいが、ここまで差が付いてしまうとは……。走りや実用性、装備内容に関してもほぼ互角なだけに、ブランド力が強く作用しているのは間違いない。
 また、このクラスのスライドドア車にはラフェスタがある。こちらも100万円以下のモデルが中心で、値ごろ感がある。加えて言えばラフェスタは現行モデルである。プレマシーは3年落ちを選ぶと旧型車になってしまうが、ラフェスタなら引け目を感じるようなことなく乗れるメリットあり。
 トヨタのようにブランド力があるメーカーでも、シエンタやアイシスのように発売から時間が経って人気が落ち着き、中古価格が下落しているケースもある。アイシスは、価格に幅はあるものの、3年落ちで110万〜120万円が相場。独自のパノラマオープンドアが格安なのは魅力的。トヨタ車シエンタは100万円前後になっている。比較的お買い得とはいえるが、もうちょっと頑張ればアイシスやラフェスタ、プレマシーなど1クラス上に手が届く。買うのは「待ち」かもしれない。
マツダ プレマシー フロントビュー

スライドドア車と思えないほどスタイリッシュなプレマシー。ライバルはヒンジドア車のウィッシュやストリームだ。

マツダ プレマシー インテリア

6+oneという独自の室内パッケージ。折りたたみ可能な2列目センターシート(つまりここが+one)を採用している。

日産 ラフェスタ フロントビュー

ラフェスタは3年落ちで100万円前後。2004年登場なので、年式にこだわらなければ、さらに安く購入できる。

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(レポート:CORISM編集部

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