王様は超高級車、アメリカのセレブはエコカー?【スターのクルマたち】

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【生活・文化】2010/04/13
超高級車

 

王族ならやっぱり国産車?

 その国を代表する顔といえば、やはり第一は王様。ならば愛車は自国のクルマに、と考えるのが当然だろう。英国王室の御用達は、アストンマーチン、ジャガー、ロールス・ロイスとやはり英国車だ。とはいえ、ダイアナ元妃が恋人のドディ・アルファイドとパリで交通事故死したとき乗っていたのは、メルセデス・ベンツS280。これは宿泊していたホテル・リッツ(ドディの父がオーナー)が契約していた特別用のハイヤーだったとか。
日本の皇室の御料車も元はロールス・ロイスなど外国製高級車だったが、1960年からは国産車に。栄えある最初の国産御料車は、プリンス自動車(後に日産と合併)のロイヤルプリンス。これが2005年からはトヨタセンチュリーロイヤルにかわった。
とはいえ、国内に高級車を製造するメーカーがなければ、当然、外国の高級車ということなる。3億ドルでプライベートジェットを購入、さらに1億かけて改装した「空飛ぶ王宮」で有名な、サウジアラビアのアル・ワリード王子は、ロールス・ロイスやボルボXC90、日産インフィニティFX45などを所有している。このうちFX45はスカイラインクロスオーバーとデザイン、スペックが近いので、こちらに乗ればアラブの王子様の気分が味わえるかも。一方、アフリカの小国スワジランドの国王マコセティブ・ムスワティ3世は、ダイムラー・クライスラーのマイバッハ62を所有。ちょっと前のニュースだが、10人の妻それぞれにBMWを贈ったというのだから、さすがに絶対君主といったところか。メルセデス・ベンツS600で国会に乗りつけたり、豪華な生活ぶりが批判を浴びると、新聞記者に自分のクルマの撮影を禁止したり、なにかと話題に欠かない王様だ。
昨年は、タイの王室がキャデラックDTSリムジンを購入したことがニュースとなった。キャデラックのリムジンといえば、オバマ大統領が就任式パレードで乗っていたことが記憶に蘇るが、ひょっとすると王様がテレビで観て、欲しくなったのかもしれない。

大富豪のこだわりの愛車

 次に大富豪といえば、まず挙げられるのがビル・ゲイツ。まだフォーブス誌の長者番付の常連となる前の話だが、シアトルへと愛車ポルシェ911を飛ばしていて、一日にスピード違反切符を3枚切られたというのは有名。ポルシェ好きだったが、これに懲りたのか、その後はレクサスLS400に乗りかえた。低燃費の日本車が世界のセレブたちの間で流行った、その火付け役がビル・ゲイツだったというわけ。もっとも、ご本人はすぐに学校に寄付してしまったというオチがついているのはご愛嬌。
グーグル創業者セルゲイ・ブリンも、プリウスを所有していたという。しかし、プリウスといえばなんといっても、アップルの共同創業者スティーブ・ウォズニアックだろう。07年、カリフォルニアの高速道路でスピード違反で逮捕されたときに乗っていたのが、プリウス。今まで9台のプリウスを所有、リコール問題に揺れるトヨタを擁護、スピード実験を行った体験を披露しているほどの筋金入りプリウスラバーだ。
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ハリウッドスターにとってクルマはファッション?

 そんなプリウスはハリウッドスターにも大人気。ざっと挙げると、ハンニバル・レクター博士ことアンソニー・ホプキンス、オーランド・ブルーム、キャメロン・ディアス、ジュリア・ロバーツ、ジム・キャリー、トム・ハンクス、ニコール・キッドマン、レオナルド・ディカプリオなど、キリがない。環境に優しいハイブリッド車に乗ることが一種のステータスだったのだろう。とはいえ、よっぽどのカーマニアかコレクターでない限り、衣装を替えるように次々とクルマを乗り換えてゆくのが、ハリウッドスタイル。もっとも、華やかに見えて浮き沈みの激しい世界だけに、実はリースやディーラーの宣伝のためのレンタルだったというのが裏事情だったりもする。
ちなみに環境問題に熱心なディカプリオは、現在は100%電気自動車テスラ・ロードスターに乗りかえている。ブラット・ピットやジョージクルーニーの愛車も同じくテスラというのだから、ハリウッドではもはやハイブリッド車は時代遅れとさえいえるようだ。
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(レポート:CORISM編集部

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