マツダ6e 2026バンコク国際モーターショー解説

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2026/08/13

マツダ6e フロントスタイル

 

長安汽車との共同開発モデルで、タイ電動化時代の未来を切り拓く

 

マツダは、かつて米フォード・モーターとのアライアンス(合弁工場AATなど)を通じて、日系メーカーの中でも比較的早い段階からタイ市場の開拓に注力してきた歴史を持つ。

現地生産のキャリアも長い同社だが、今年のバンコク国際モーターショー2026では、これまでの内燃機関(スカイアクティブ技術)中心のイメージを一新し、極めてアグレッシブな電動化戦略をステージ上で証明してみせた。

マツダ6e サイドスタイル

 

右ハンドル仕様初公開で、想定以上の売れ行きに!

 

過去のショーで左ハンドル仕様が参考出品され大きな話題を呼んでいたフラッグシップ電動セダン、マツダ6e(MAZDA 6e)が、ついにタイ国内向けに正式発表された。

右ハンドル仕様の実車は、世界で初公開である。中国の長安汽車との共同開発によって誕生したこのBEVセダンは、マツダ伝統の魂動デザインを現代的に昇華させた、大らかでクーペを思わせる伸びやかなスタイリングが最大の特徴だ。

ボディサイズは、テスラのモデル3よりもひと回り大きく、全長4921mm×全幅1890mm×全高1491mmとされ、ホイールベースは2895mm。Dセグメントセダンとして堂々たるボディだ。

マツダ6e リヤスタイル

 

楽しい走りを可能とする後輪駆動! 最高出力は258㎰!!

 

駆動方式は、走りを楽しめる後輪駆動(FR)を採用し、シングルモーターで後輪を駆動する。モーターの最高出力は190kW(258ps)、最大トルク320Nmで、0-100km/h加速は7.6~7.9秒の実力を発揮するという。

バッテリーは、容量68.8kWhと80kWhが用意され、そのほかの仕様の違いも合わせて2グレードが用意されている。

価格はプレミアムが116万9000バーツ(約585万円)で、エクスクルーシブが119万9000バーツ(約600万円)と発表された。タイでは、このクラスのBEVセダンとして競争力のある戦略的な価格として受け入れられており、ショーの後に発表された受注台数でもマツダ6eが中心になっていた。

具体的な反響の大きさはショー会場での受注台数の数字にもはっきりと現れた。マツダは今回のショーでの販売台数でトップ10に入ることができず11位にとどまったが、4889台の受注台数のうち3062台、実に62.6%をマツダ6eが占めたのだ。その意味で一定以上の存在感を示したのがマツダだったと言っても良い。

マツダ6e インパネ

 

2028年までに5車種の電動車を投入

 

タイランドマツダは以前、「2028年までにタイ市場へ5つの電動化モデル(BEV:2車種、PHEV:1車種、HEV:2車種)を投入する」という中期計画を発表していた。

今回登場した「マツダ6e」と「マツダCX-6e」は、まさにそのロードマップにおける「2つのBEV」の正体そのものだったといえる。

中国メーカーの知見とリソースを賢く活用し、自社のDNAであるデザインと走りをブレンドして仕立て直すマツダの全方位戦略は、激動のタイ市場で確実に実を結びつつある。

<レポート:松下 宏

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