【無限 インサイト 試乗記】ここまでやるか!? エコカーに込められた無限のノウハウとは [CORISM]

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【ホンダ】2009/08/15

ハイブリッドカートは思えないフルエアロを装着が好評価!

 まずは見てくれ! 普通、ここまでやるか……、と思わず言ってしまうほどのフルエアロっぷり。もともと迫力があるホンダ顔をさらに強烈にしつつ、リヤには大きなウイング状のスポイラーまで装着して、一瞬、インサイトがベースとは信じられないほど。いい意味で、ハイブリッドの持つ"エコ感"を消去。ホンダならではの"タイプR感"を演出していると思う。実際に装着したユーザーの声として「リヤスポイラーが付けたかった」という憧れが多いそうだ。そして気になる空力面はというと、さすがにノーマル状態で極限まで高められているだけに、これだけのエアロをフルで付けると数値的にはダウンしてしまうものの、それも最少限に抑えつつ、ゼロリフトを実現して走行時(とくに高速)の安定化を実現しているのが、高評価なのだ。風洞実験を繰り返した結果というのは、いかにも直系チューナーらしいけど、つまり格好だけじゃないというわけ。
 そして格好以外で、試乗前から興味津々だったのが、足まわりとマフラー。このふたつも無限製に変えられているというのだが、正直「ハイブリッドでそこまでしていいの?」的な抵抗感が、オーナーでもないのに心の中にあったりして……。
無限 インサイト リヤ

いわゆるフルエアロで、完全武装。ノーマルでは5ナンバーサイズゆえに貧弱な印象も受けるのだが、それが完全に解消されている。

無限 インサイト リヤウイング

ただのウイングではなくて、ラインは複雑で、形状にこだわっていることがわかる。一気にイメージを変えられるオススメパーツだ。

無限 インサイト フロントエアロ

フロントはアンダースポイラーが装着されているのだが、造形はかなり複雑。ホンダ顔の迫力をうまく増していて、押し出しは強い。またグリルも鉄仮面風になる。

しなやかな足まわりは純正を上回るフィーリング!?

 で、試乗してみると、足がとてもよくなっている。何に対してかって、もちろん純正に対して。ホンダの伝統ってわけじゃないんだろうけど、コンパクト系を中心にかなり硬くしてくることが多く、インサイトも例外じゃない。実際に、乗り心地が硬いという声は多く聞かれるのだが、硬さにしなやかさをうまくプラスしていて、純正よりもフィーリングはいいかも。
 しかもFF上手のホンダらしく、よく曲がる。聞くと「単純にバネレートを上げて、減衰力を高めているわけではなく、純正よりもソフトにしている部分もあって、硬くした部分とうまく組み合わせて、しなやかさを出している」というから、かなりのノウハウが投入されているようだ。この乗り味、マイナーチェンジで純正の味付けに採用されたりして……。ちなみに車高は20ミリダウンとのことで、エアロとのマッチングもバッチリだ。
無限 インサイト 16インチタイヤ&アルミホイール

15インチも用意されているが、写真の NJ(16インチ)にインチアップもできる。鋳造ならではの複雑なデザインで、スポーク部分をリム部分まで伸ばすことでより大径に見せている

無限 インサイト サスペンションキット

スプリングとショックアブソーバーの組み合わせとし、トータルでのバランスを重視している。その絶妙な味付けはぜひとも味わってほしい。価格は10万5000円。

無限 インサイト マフラー

不思議な形状だけど、空力を意識していると聞いて納得。普段は見えないだけに、ウンチクが語れる部分かも。ステンレス製。7万3500円。

なんとフィニッシャーが三角の空力に配慮したマフラーを装備

 そしてもうひとつの注目点、マフラー。残念なことにバンパーの内側にテールが入っているので、通常では見えないのだが、覗くとなんとフィニッシャーが三角をしている。これも空力を意識してとのことだが、ここまでこだわるとは驚きだ。サウンド的にも低音に軽快な感じもうまくミックスされて、走りのインサイトのキャラクターに合ったものだけど、スポーティな分、パワーユニットがノーマルのままということが浮き立ってくる。これでシャープに吹け上がるようになれば文句なしというのが正直なところなのだが、さすがにそこまで市販レベルでチューニングするのは無限でも無理か!?
 全体的には過激なほどの大変身で、インサイトのまた別の楽しみ方をキッチリと示してくれていた。インサイトといえば、マイルドハイブリッド呼ばわり、トヨタにされたりしているけど、逆にマイルドハイブリッドだからこそ、イジリ代が多く、ここまで仕上げられたっていうのは言えるのではないだろうか。

無限 インサイト 走り

結果として、常にエンジンが掛かっているだけに、吹けに合わせて排気音が高まっていくのはクルマ好きにはたまらないポイント。存在感もかなりのものだ。

無限 インサイト 走り

コーナーではスッと一度で姿勢が決まって、そのままグイグイと曲がる。インチアップしているにも関わらず、腰がしっかりとある。懐が深い味付けで好印象。

written by マッシュ近藤

(レポート:近藤暁史

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