アイドリングストップのアイ・ストップは搭載見送り。
マイナーチェンジしたマツダ アテンザの概要を聞いて、少しだけがっかりした。と、いうのは、新たにアテンザに搭載される直噴ガソリン2リッターエンジンには、汎用性の高いマツダの環境技術でアイドリングストップ機能「アイ・ストップ」を搭載可能。しかし、今回のアテンザには積まれていなかったからだ。ボンネットの中に、アイ・ストップに必要なサブのバッテリーを積むスペースがない、など色々な理由があるのだという。
しかし、環境対応はもはや待ったなし状態。それだけに、商品力を上げるためにもアイ・ストップの搭載はマストだと思っていたからだ。それでも、なんとかこの2リッターエンジン搭載車のみが、50%減税に対応している。
今回の主役は、やはりこの2リッターエンジン搭載車。253ps(112kw)のパワーと19.3kg-m(189Nm)のトルクを発揮するこのエンジンは、想像以上にスムース。雑な振動などもほとんど感じさせずドンドンと速度を上げていく。全モデルのアテンザに積まれていた2.3リッターエンジンと同等レベルに感じたほど。また、スベリ制御を最適化させた5速ATとのマッチングもよい。
しかし、環境対応はもはや待ったなし状態。それだけに、商品力を上げるためにもアイ・ストップの搭載はマストだと思っていたからだ。それでも、なんとかこの2リッターエンジン搭載車のみが、50%減税に対応している。
今回の主役は、やはりこの2リッターエンジン搭載車。253ps(112kw)のパワーと19.3kg-m(189Nm)のトルクを発揮するこのエンジンは、想像以上にスムース。雑な振動などもほとんど感じさせずドンドンと速度を上げていく。全モデルのアテンザに積まれていた2.3リッターエンジンと同等レベルに感じたほど。また、スベリ制御を最適化させた5速ATとのマッチングもよい。
マツダ車共通のアイデンティティである五角形フロントグリルを始め、エクステリアデザインは手直しが行なわれた。また高速での安定性や燃費に貢献するディフレクターの数や形状も見直されるなど、地味だが細かい部分にも配慮されている。
匠の技で、高速走行が大幅レベルアップ!!
地味なところでは、前輪の前にある馬蹄形のディフレクターに加え、プレートタイプのディフレクターを新たに設定。さらに、リヤタイヤのディフレクターを大型化するなどし、ボディ下部の空気抵抗を最適化している。そのため、高速道路での移動は得意分野と高評価。
今までのアテンザは、スポーティさを演出するためにステアリングセンター付近操舵に対するクルマの動きが機敏だった。今回は操舵フィールと向上させ、ステアリングセンター付近にシッカリ感を持たせることで、安定した高速走行ができるようになったのだ。こういった安心感は、とくに高速道路での長距離移動が多いユーザーには、移動の疲れに直結するので、地味だがとてもありがたい。
乗り心地に対するサスペンションチューニングも同様。今までは、タイヤのゴツゴツ感をダイレクトに感じ、サスペンションが固いことがスポーツの証的であった。今回のマイナーチェンジでは、ブッシュの形状や向きなど細かいところを見直し、スポーティな走りと乗り心地の良さを両立することに成功している。
また、17&18インチのアルミホイールは、約1kgの軽量化が施されるなど、見た目や豪華装備を奢るわけでなく本質的な部分を煮詰めているのが特徴だ。
今までのアテンザは、スポーティさを演出するためにステアリングセンター付近操舵に対するクルマの動きが機敏だった。今回は操舵フィールと向上させ、ステアリングセンター付近にシッカリ感を持たせることで、安定した高速走行ができるようになったのだ。こういった安心感は、とくに高速道路での長距離移動が多いユーザーには、移動の疲れに直結するので、地味だがとてもありがたい。
乗り心地に対するサスペンションチューニングも同様。今までは、タイヤのゴツゴツ感をダイレクトに感じ、サスペンションが固いことがスポーツの証的であった。今回のマイナーチェンジでは、ブッシュの形状や向きなど細かいところを見直し、スポーティな走りと乗り心地の良さを両立することに成功している。
また、17&18インチのアルミホイールは、約1kgの軽量化が施されるなど、見た目や豪華装備を奢るわけでなく本質的な部分を煮詰めているのが特徴だ。
LED式のリヤコンビランプは質感も高く、視認性も良好。新デザインの17&18インチアルミホイールは、約1kg軽量化されるなど、見た目だけでなく走りの質にも配慮されている。
代わり映えで勝負しない「本質重視」のマイナーチェンジ
悪く言えば代わり映えのしないデザインも同様。じっくりと比べないと分からないぐらいだ。フロントグリルやヘッドライトなどなど、微妙なディテールのブラッシュアップで成り立っている。単体で見ると分かりにくいが、マイナー前のモデルと比べると一段と塊感が増し、クルマそのものが削り出されたようの完成度の高さを感じる。
「ナニが良くて悪いのか? 自分やスタッフの良心に正直なマイナーチェンジ」このアテンザのマイナーチェンジの責任者である開発主査の高田さんの言葉だ。ちょっと玄人っぽいマイナーチェンジが、マツダらしい。
「ナニが良くて悪いのか? 自分やスタッフの良心に正直なマイナーチェンジ」このアテンザのマイナーチェンジの責任者である開発主査の高田さんの言葉だ。ちょっと玄人っぽいマイナーチェンジが、マツダらしい。
インパネには、つや感や滑らかさが特徴のピアノブラックの加飾を採用した。また、エアコンやオーディオのダイヤルなどにクロームメッキを施し、上質さも追求。2リッター直噴エンジンは、サブバッテリーのスペースなどの都合上、「アイ・ストップ」が装備されないのは残念だ。アテンザ スポーツの25Zには6速MT車も用意されるなど、走る楽しさにも力が入れられている。
代表グレード | マツダ アテンザ セダン 20S |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4735×1795×1440mm |
車両重量[kg] | 1400kg |
総排気量[cc] | 1998cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 153ps(112kW)/6200rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 19.3kg-m(189N・m)/4500rpm |
ミッション | 5速AT |
10・15モード燃焼[km/l] | 15.0km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 220.0万円 |
発売日 | 2010/1/26 |
レポート | 大岡智彦 |
写真 | CORISM編集部 |
(レポート:大岡 智彦)
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