【ホンダ オデッセイ試乗記】変わり映えしないけど絶賛!? そのワケを教えましょう[CORISM] [CORISM]

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【ホンダ】2008/11/14

実車を見るとFCXクラリティ顔のフロントマスクだけでなくボリューム感の増したサイドビューなど、スタイルの変化は意外に大きい

表面的には地味なフルモデルチェンジに見えるが

 新型オデッセイの評価は二つに分かれると思う。まず普通の人からすると「新しさを感じないため購入する意欲が湧かないですね」。けれどオデッセイの購入を考えているなら「驚くほど良いミニバン」ということになる。以下、キッチリ紹介したい。

 新型オデッセイの写真を見て皆さん感じる通り、先代モデルとよく似ている。実際、シャシ(基本骨格)を共用しており、ボディサイズもほとんど同じ。燃料電池車FCXクラリティに似た顔つきになった程度のイメージじゃなかろうか。

■新型ホンダ オデッセイの詳細レポート
ホンダ オデッセイ新車情報・購入ガイド 11月1日発売予定の新型オデッセイは両側スライドドア! ライバルはエスティマ。 注目の新型オデッセイ ハイブリッドのの存在は? 価格も予想する!

ホンダ オデッセイ アブソルート

スポーツ志向のアブソルートにはエアロダイナミクスタイプのバンパーやフォグライトが装着される

ホンダ オデッセイ アブソルート

シンプルなデザインだった先代に比べると引き締まった印象を強く感じるリアビュー

ホンダ オデッセイ アブソルート インテリア

アブソルートはブラックとブルーを基調としたインテリアカラーとなる(写真はオプションの本革シート装着車)


ホンダ オデッセイ インテリア

こちらは標準タイプのインテリア、エクステリアと同じく先代と似たデザインだが質感は大幅に向上している

ホンダ オデッセイ インテリア

左下にある「カメラ」のボタンは前後左右を映す「マルチビューカメラシステム」の切り替えスイッチ

ホンダ オデッセイ セカンドシート

フロアがフラットかつ低いこともあり、スペースは数値以上に広く快適な移動を楽しめるセカンドシート

 搭載されるエンジンはパワーアップされているものの、先代と同じ2.4リッター4気筒の標準仕様+CVTとハイパワー仕様+5速ATの2タイプ。そういった意味から見れば、大きなマイナーチェンジみたいなもの。思わず欲しくてムラムラするような目新しさは持っていない。

 「全く新しい価値観を持たせなかった時点で、ホンダも新しいユーザー層の獲得を諦めた」ということである。つまり販売台数を大きく伸ばしたい、という「攻め」のフルモデルチェンジを選択しなかったワケ。確かに昨今の状況を分析すると、膨大な開発コスト掛け、革新的なミニバン作っても売れまい。

ホンダ オデッセイ ラゲッジスペース

サードシートを立てた状態でもまずまずの広さを確保しているラゲッジスペース、床下にはアンダーボックスも用意され小物の整理には役立ちそう

ホンダ オデッセイ ラゲッジスペース

サードシートを収納すれば同サイズのステーションワゴンより広いラゲッジスペースが現れる、ホイールハウス後方の収納スペースも便利だ

ホンダ オデッセイ ラゲッジスペース

セカンドシートは4:6の分割可倒式、この状態なら奥行き2m以上となるので3名、4名乗車でも長尺物も余裕を持って運ぶことができるだろう

乗れば誰もが入念な磨き込みに驚くはず!

 一方、オデッセイの購入を考えている人なら乗って驚くこと間違いなし! 先代オデッセイも決して悪い仕上がりでなかったけれど、かといって「極上ですね」というレベルには届いておらず。「標準より少し良く出来た日本車」というイメージ。

 新型オデッセイは従来型シャシやエンジンを徹底的に磨き込む、という作戦を取った。新しいモノ好きの日本人だと「熟成させる」という意義を低く評価する傾向にあるが、その効果たるや絶大。

 むしろ全く新しいシャシやエンジンを開発し、先代より20%性能を上げることより、従来型の改良で20%性能アップさせることの方が容易なのだ。加えて開発予算も少なく出来るので、その分だけ高価な部品も使えるという大きなメリットもあると高評価だ。

 新型オデッセイに乗ると、熟成の素晴らしさを誰でも実感出来ることだろう。ボディの剛性感や乗り心地の上質さ、エンジンの滑らかな回り方など、どれを取ってもドイツ車と真正面から戦えるレベル。ウソ偽り誇張なく「日本車もここまできたのか!」。

 燃費も徹底的に改善努力した上『ECON』という、普通に乗っても燃費の達人と同じような運転テクニックでアクセルワークを行ってくれる制御まで付く。先代オデッセイより実用燃費で10〜15%改善されているというのだから凄い。

ホンダ オデッセイ アブソルート エンジンルーム

パドルシフト付きの5速ATと組み合わされるアブソルート用エンジン、最高出力は206馬力

ホンダ オデッセイ エンジンルーム

CVT(4WDは5速AT)との組み合わせになる標準エンジン、最高出力は173馬力

ホンダ オデッセイ ECONスイッチ

CVT搭載車に付く「ECON」スイッチ、CVTやエアコンの制御を燃費志向にすることにより燃費向上に貢献する


ホンダ オデッセイ アブソルート アルミホイール

アブソルートのタイヤサイズは225/45R18、アルミホイールのデザインは実際のサイズ以上にホイールが大きく見える造形だ

ホンダ オデッセイ アルミホイール

標準グレードは215/60R16のタイヤを履く、アルミホイールは上級グレードのLi、Lに標準装備で普及グレードのMはオプションとなる

ホンダ オデッセイ 走り

ホンダ得意の低床・低重心パッケージによりミニバンというより平均的なステーションワゴンより軽快かつ質の高い走りを味わえる

 もし新型オデッセイが気になっているならぜひとも試乗してみて欲しい。きっと「地味なモデルチェンジですね」という評価はガラリと変わることだろう。

ホンダ オデッセイ アブソルート 走り

(レポート:国沢 光宏

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